2015年03月23日 サハリン発
[科学研究機関がサハリン州のサケマス生産量を約18万トンと予想]
サハリン海洋漁業研究所サフニロ所長ブスロフは、サハリン・クリール地域の今年2015年漁期の太平洋サケマス漁獲量を約18万トンと予想していると発表した。
この内、カラフトマスとシロザケが大部分を占め、ベニザケとギンザケは少量とされている。
カラフトマスについては、東サハリン漁業区で13万2,000トン、南クリール漁業区で1万1,500トン、シロザケは、東サハリン漁業区1万2,900トン、西サハリン漁業区4,500トン、そして南クリール漁業区1万6,800トンと予想されている。
ブスロフは、同州の今漁期の予想について、記録的豊漁となった直近奇数年2013年までには達しないが、それをわずかに下回る程度の好漁となる確度が高いと指摘している。
なお、伝統的に同地方の太平洋サケマス操業は7月に開始される。
(関連過去情報)
2015年02月16日 サハリン発
[今年の太平洋サケマス生産量が43万1,000トンと予想される]
2015年2月13日、ロシア農業大臣フョードロフが議長を務め、ユジノサハリンスクで開催された漁業分野の会議において、農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、今年2015年漁期の太平洋サケマスの生産量が43万1,000トンとなる予想を示した。
昨年2014年漁期の生産量は約33万5,000トンだったが、特に、カムチャツカ地方西岸のカラフトマスが不漁となった一方、極東全体でシロザケが13万2,000トン漁獲され、近年において当該魚種操業が好漁と位置づけられることが指摘された。
なお、直近奇数年の2013年漁期の生産量は、約39万トンだった。
(*報告担当者 原口聖二 :ロシアの太平洋サケマス操業は排他的経済水域における流し網漁業以外の沿岸漁業等に対しては、TACの設定はなく、遡河魚種生産管理委員会の承認による漁獲勧告に基づき操業が行われている。極東各地域に設置された同委員会は、漁期中適宜開催され、その都度、漁獲勧告数量を調整していく。一昨年2013年漁期、サハリン州の当初漁獲勧告は、昨年2014年同様11万5千トン程度だったが、最終的に20万トンを超える生産を行った。奇数年、偶数年の豊漁年と不漁年の隔年変動について、ここ数年の乱調も指摘されている。)
(直近偶数年2014年漁期レヴュー)
2014年10月29日 ウラヂオストク発
[極東科学操業評議会で今漁期の太平洋サケマス操業が総括される]
ロシア極東科学操業評議会がウラヂオストクで開催され、今年2014年漁期開始から同年10月28日までの太平洋サケマスの生産量が33万5,000トンに達したが、直近偶数年2012年を10万6,000トン下回ったと報告された。
同評議会には、ロシア漁業庁船団組織局局長ゴルニチニフも出席した。
今漁期、カムチャツカ地方は14万トンの太平洋サケマスを漁獲したが、同比較において11万5,000トン下回った。
特に、同地方西岸のカラフトマスは不漁となった。
サハリン州は12万2,000トンで同比較において5,000トン下回った。
択捉島のカラフトマスの来遊の弱さが指摘され、その分析を慎重に行うこととなった。
ハバロフスク地方は6万7,000トンで同比較において1万6,000トン上回った。
また、マガダン州は2,300トン、沿海地方は1,300トンを生産した。
なお、ゴルニチニフは、極東全体でシロザケが13万2,000トン漁獲され、近年において当該魚種操業が好漁となったことを指摘した。
(直近奇数年2013年漁期レヴュー)
2013年10月30日 サハリン発
[サハリンにおいて今漁期の極東太平洋サケマス操業レヴューが行われる]
本日2013年10月30日、ユジノサハリンスクにおいて極東科学操業評議会が開催され、今年2013年漁期の太平洋サケマス操業レヴューが行われた。
この会議には太平洋サケマス操業にかかわる行政、科学研究機関、業界の代表者らが出席した。
今年2013年漁期、極東地方の太平洋サケマスの生産量が約39万トンとなり、この内、サハリン州の漁獲が約21万トンを占め、同州が極東地方における、この漁業のリーダーになったことが報告された。
なお、サハリン州太平洋サケマスの生産の内、カラフトマスが18万3,000トン、シロザケが2万1,000トンを占めている。