ロシアFOC/IUU取締情報 31"Восток-1"

２０１０年０５月２７日 カムチャツカ発

[北東管区国境警備局がナホトカ根拠延縄漁船"Восток-1" を拘束]

ロシアＦＳＢ北東管区国境警備局は、５月２６日、ロシア領海において３７トン以上のマダラと７００ｋｇのオヒョウを漁獲した、ナホトカ根拠延縄漁船"Восток-1" (ヴォストーク-１)を、漁業法および環境関連法違反で拘束した。

当日、ベーリング海をパトロールしていた当局警備艇"Аргал"が、ロシア領海で違法な漁労活動していた"Восток-1" を発見した。

"Восток-1" は更なる検査のため、ペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。

ロシアFOC/IUU取締情報 30“Дальморе”

２０１０年０５月２７日 サハリン発
[カンボジア旗“Дальморе”がタタール海峡のカニ密漁で再び拘束される]
５月２３日（日）、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局警備艇“Андрей Евдокимов”(アンドレイ エフドキモフ)はタタール海峡をパトロール中、ロシア領海で、カンボジア旗“Дальморе”を発見した。
“Дальморе”は警備艇の呼び出しに応えず、停船命令を無視して逃走を開始したものの、警備艇がサハリン税関所属船と共同でこれを追跡し、ロシア領海で拘束した。
“Дальморе”を当局職員が検査したところ、船内から活ズワイガニ３,９９６ｋｇ、アブラガニ５１９ｋｇ、ケガニ５５ｋｇ、タラバガニ５８ｋｇ、および冷凍ニシン１.２トン、スケトウダラ２トンが発見されたが、この活動を満たす許可証を所持していなかった。
翌５月２４日（月）、国境警備局はサハリン海洋漁業研究所の協力を得て、４.５トン（４,２２６固体）の活カニを生息地に海中還元し、国家の天然資源への損害２５０万ルーブル相当を未然に防いだ。

ロシアFOC/IUU取締情報 29

２０１０年０５月２５日　サハリン発
[サハリン税関が３隻の商業船を拘束]
サハリン税関所属船"Павел Верещагин"(パヴェル ヴェレシャギン)は、タタール海峡において違法な活動をした２隻の小型商業船を拘束した。
この２隻はともにカンボジア旗で乗組員はロシア人だった。
当局職員が検査したところ、１隻からは２トン、もう１隻からは１０トン以上の違法なカニが発見された。
この２隻は、更なる調査のためネヴェリスク港へ連行された。
また先週（５月９日からの週）、税関当局は、違法な活動をしていた漁船を拘束した。
更なる調査のため、この漁船はコルサコフ港へ連行された。

ロシアFOC/IUU取締情報 28"Алто"

２０１０年０５月１８日　カムチャツカ発

[北東管区国境警備局が漁業規則違反等でパナマ旗商業船を拘束]

ロシアＦＳＢ北東管区国境警備艇"Аскольд Пынько"(アスコルド ピンコ)は、５月１４日ベーリング海を、ＦＳＢ所属哨戒機とともにパトロール中、外国旗商業船を発見した。

当局担当官が検査したところ、この冷凍運搬船は、パナマ船籍で、船名は"Алто"(アルト)と判明、乗組員はロシア人とインドネシア人で構成されていた。

"Алто"からは魚製品が発見されたが、その商業活動には、極東漁業規則、環境関連法律等に照らし多くの違反があり、更なる検査のためぺトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。

ロシアFOC/IUU取締情報 27“OSEBERG”

２０１０年０５月１９日 サハリン発

[サハリン州地方裁判所がカンボジアＦＯＣを没収判決]

ユジノサハリンスク市のサハリン州地方裁判所は、“JH CORPORATION”社所有の小型漁船“OSEBERG”を没収する判決をくだした。

ロシアＦＳＢサハリン国境警備局は、２０１０年４月１２日、この船主を水棲生物資源保護に関する法律違反で、罰金3,413,413ルーブルに加え、船の没収が相当と告訴していた。

カンボジア旗“OSEBERG”は、２００９年９月２３日、違法なカニの所持で、国境警備局により拘束された。

２０１０年１月、“OSEBERG”の船長は、自動フロート漁具を使用し、違法な漁労活動を行った罪で、ネヴェリスク市裁判所において、罰金１５万ルーブルの有罪判決を受けていた。

なお、一連の判決以前に、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局による告訴に基づき、水棲生物資源への損害金2,048,000ルーブルの支払いが済まされている。

ロシアFOC/IUU取締情報 26"Самара"Кишенёвка"Анапка"

２０１０年０４月３０日 カムチャッカ発
[ロシアFSB北東管区国境警備局２０１０年４月期商業船拘束情報]
ロシアFSB北東管区国境警備局(ペトロパブロフスクカムチャツキー)は今年４月期の活動における拘束船を次のとおり発表した。

1 　2010年0４月23日
船名　СРМС "Самара"(SRMSタイプ サマラ)　ロシア旗
船主　"Союз"（ソユーズ）社 ペトロパブロフスクカムチャツキー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
内容　当局による検査の際、書類上、Ｈ＆Ｇ製品は２６,６５８ｋｇと記載されていたが、実際には２７,８４６ｋｇで、１,１８８ｋｇの製品を隠蔽、所持していた。

2 2010年04月20日
船名　СТР "Кишенёвка"(STRタイプ キシエニョフカ) ロシア旗
船主　"Союз"（ソユーズ）社 ペトロパブロフスクカムチャツキー
内容　当局の検査により、操業許可区域外で生産された製品、スケトウダラ５６,５７４ｋｇ、カレイ２,５０３ｋｇを所持、運搬していたことがわかった。

3　　2010年04月18日
船名　РС "Анапка"(RSタイプ アナプカ) ロシア旗
船主　"Санрайз"(サンライズ)　セベロクリルスク
内容　漁獲割当のない製品、スケトウダラ２トン、カレイ１.５トンを所持、運搬していた。

4　　2010年04月17日
船名　МРТР "Бенгал 3"(MRTRタイプ ベンガル3)　ロシア旗
船主　"Северпродукт"(セヴェルプロドウクト)　ペトロパブロフスクカムチャツキー
内容　当局の検査により、許可区域外でスケトウダラ操業を行っていたことがわかった。

5　　2010年04月08日
船名　СДС "Веста"(SDSタイプ ヴェスタ) ロシア旗
船主　"Морепродукт"(モレプロドウクト) セベロクリルスク
内容　今年２月に当局がペトロパブロフスクコマンドルにおける漁獲製品の検査を確認していたが、その後、衛星位置管理システムのデータとの違いが分析の結果判明した。

ロシアFOC/IUU取締情報 25"ТХ Syovei"

２０１０年０５月０７日 サハリン発

[サハリン国境警備局が国後島北部海域でウニ密輸船を拘束]

昨日５月６日、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局は、外国へ違法に７トンのウニを運搬しようとした商業船を発見し拘束した。

国境警備艇"Чукотка"(チュコトカ)が、国後島北部海域をパトロール中、サハリン時間２３１５、ロシア領海をはなれる商業船を発見し、呼び出したが、その商業船は応じず、進路を変え逃走を開始、警告射撃の後ようやく停船した。

この商業船の船長は、当局の追及から逃れることができないと判ると、沈没を試み、乗組員の生命を危険にさらしたが、国境警備隊員が乗り込みそれを防いだ。

検査の結果、商業船は*シエラレオネ旗で船名"ТХ Syovei"乗組員３名は全員ロシア人と判明した。

"ТХ Syovei"からは、７トンのウニが発見されたが、製品の運搬、保管等、これらの商業活動をみたす許可証を所持していなかった。

*シエラレオネ共和国、通称シエラレオネは西アフリカの西部、大西洋岸に位置する共和制国家。北にギニア、南東にリベリアと国境を接し、南西は大西洋に面する。首都はフリータウン。奴隷制から解放された黒人達の移住地として1808年にイギリスの植民地となり、1961年に独立した。約10年近く続いた内戦により、世界で最も平均寿命が短い国のひとつとなっている。

ロシアFOC/IUU取締情報 24"Норд"Зюйд"

２０１０年０５月０４日 カムチャツカ発

[北東管区国境警備局が２隻の違法カニ操業船を拘束]

ロシアFSB北東管区国境警備局は５月３日、オホーツク海排他的経済水域において、２隻の違法カニ操業船を拘束した。

国境警備艇"Сахалин"(サハリン)がパトロール中、カンボジア旗の商業船"Норд"(ノルド)を検査したところ、２５トンの活カニが発見されたが、これらの活動に関する許可証等、必要書類が不備だった。

"Норд"の母港はプノンペンで、乗組員はロシア人だった。

この後に、同局境警備艇"Сахалин"は、カンボジア旗の商業船"Зюйд"(ズイド)を呼び出し検査したところ、船内に活魚施設を装備、約４０トンの活カニ等の製品を所持していたが、やはりこれらの活動を満たす許可が不備で、しかも同様に乗組員はロシア人だった。

２隻の商業船はともに、ロシアの港へ更なる検査のため連行された。

なお、２隻の製品は数量が確認された後、活カニは生息地へ海中還元された。