ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報104“Финист”

2012-04-24 14:00:58 | 日記
2012年04月24日 カムチャツカ発
[カニ密漁ベリーズFOC船船長に罰金40万ルーブル]
ペトロパブロフスクカムチャツキー裁判所は、カニの密漁をおこなった、ベリーズFOC船“Финист”(フィンスト 船主“Синтек Стар” シンテクスタル社)の船長に対し、罰金40万ルーブルと、船長としての資格を3年間停止する判決を言い渡した。
“Финист”は、昨年2011年5月、オホーツク海ロシア排他的経済水域において、1万3,400個体のアブラガニ等を操業許可なく違法に漁獲した。
また、加えて検察当局は、この船主“Синтек Стар”社を、国家の天然資源に対し、780万ルーブル以上の損害を与えたとして起訴、現在本件は公判中となっている。
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ロシア政府が韓国向カニ原産地証明認証機関として連邦漁業庁を承認

2012-04-23 18:04:41 | 日記
2012年04月23日
モスクワ発
[ロシア政府が韓国向カニ原産地証明認証機関として連邦漁業庁を承認]
首相プーチンが、2012年4月16日付指令297号へ署名、ロシア政府は、韓国向けのカニとその製品の合法的輸出を目的とする原産地証明の認証機関として、ロシア連邦漁業庁を承認した。
この証明書の取得は、ロ韓IUU漁業防止協定に基づくもので、活、生鮮および冷凍カニ等の製品を、韓国が、今後、輸入する際、原産地を確認するため必要となる。
なお、この決定については、ロシア外務省を通じ、韓国側へ通知されることとなる。
(以下参考過去情報)
2012年04月19日
モスクワ発
[ロ韓IUU漁業防止協定に基づく原産地証明取得手続案が準備される]
ロシア連邦漁業庁は、韓国に対する合法的なカニ製品等の輸出のため、必要となる原産地証明取得の手続案を準備したと4月12日発表した。
この証明書の取得は、ロ韓IUU漁業防止協定に基づくもので、活、生鮮および冷凍カニ等の製品を、韓国が、今後、輸入する際、原産地を確認するため必要となる。
この取扱いについては、当初、活カニが今年2012年3月1日、その他カニ製品は同年4月1日からの適用を予定していたが、同庁副長官ソコロフによると、原産地証明を承認する実行権限付託に関するロシア連邦政府の決定がまだされていないため、現状、関連作業が遅れている。
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ロシアFOC/IUU取締情報103“Nort”

2012-04-19 13:01:27 | 日記
2012年04月19日 サハリン発
[サハリン国境警備局がパナマ旗冷凍カニ運搬船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、パナマ旗冷凍カニ運搬船を拘束したと発表した。
当局は、先週(2012年4月8日からの週)、タタール海峡排他的経済水域において、マーキングのない大型貨物船を発見した。
この大型貨物船は、当局の呼び出しに応答せず、逃走を試み、最終的に日本の排他的経済水域で拘束された。
当局の検査により船名は“Nort”と判明、船内から水棲生物資源に関する規則に違反した、原料ベース換算115トン相当となる、76トン以上のカニ足製品が発見された。
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ロシアFOC/IUU取締情報102“Queen”

2012-04-17 17:42:16 | 日記
2012年04月17日 ウラヂオストク発
[カニ密漁シエラレオネFOC船に対し船舶没収判決]
ウラヂオストクのフルンゼ地区裁判所は、カニの密漁を行った外国船の審理を終え、船主から船舶を没収し、船長に対して罰金を科す判決を下した。
昨年2011年7月7日、ロシアFSB沿海地方国境警備局所属警備艇“Сокол”(ソコル)は、沿海州北部海域のマキシモフ岬沿岸で、韓国の“QueenKorea”社所属シエラレオネ旗小型商業船“Queen”を発見した。
当局は“Queen”を、密漁の指揮をとっている疑惑のある問題の船としてリストしており、同年2011年6月にも、韓国の束草(ソクチョ)にロシア領海で漁獲したカニ15トンを搬入させたとの情報を得ていた。
当局が“Queen”を検査したところ、カニ専用漁具とタラバガニ6,774個体、アブラガニ217個体を発見したが、この便宜地籍船は、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。
このことから環境法等の違反により警備艇“Сокол”は“Queen”を拘束しナホトカ港へ連行した。
“Queen”の乗組員は、ロシア人11名、韓国人1名、計12名で構成されていた。
同地区裁判所は、船長に対し6ケ月間の船長資格の停止と12万ルーブルの罰金、船主に対しては、船舶の没収と670万ルーブルの罰金を科す判決を下した。

(以下参考過去情報“Queen”事件)
2011年07月12日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局が韓国船主シエラレオネ旗小型商業船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局所属警備艇“Сокол”(ソコル)は、沿海州北部海域マキシモフ岬沿岸で、韓国の“QueenKorea”社所属シエラレオネ旗小型商業船“Queen”を発見した。
当局は“Queen”を、密漁の指揮をとっている疑惑のある問題の船としてリストしており、今年2011年6月にも、韓国の束草(ソクチョ)にロシア領海で漁獲したカニ15トンを搬入させたとの情報を得ていた。
当局が“Queen”を検査したところ、カニ専用漁具と約9トンの活タラバガニ等を発見したが、この便宜地籍船は、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。
この環境法等の違反により警備艇“Сокол”は“Queen”を拘束しナホトカ港へ連行した。
“Queen”の乗組員は、ロシア人11名、韓国人1名、計12名で構成されていた。
ロシアFSB国境警備庁と韓国海上警察庁とは、1998年に協力協定を締結、毎年、相互に相手国を訪問して、東北アジア海域での両国の船舶安全と捜索システム、密輸、密入国など、国際犯罪防止のための協議を行っており、今回も相互の自動的情報交換機能が役割を果たす結果となった。
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北東管区国境警備局がロシアはえ縄漁船を拘束"Групер"

2012-04-16 13:35:57 | 日記
2012年04月16日
カムチャツカ発
[北東管区国境警備局がロシアはえ縄漁船を拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局は、超過漁獲をしたロシアはえ縄漁船"Групер"(グルペル)を拘束したと発表した。
当局によると所属警備艇*"Дзержинский"(ジェルジンスキー)が、ベーリング海において、はえ縄漁船"Групер"を検査、記録されていない超過漁獲物を発見した。
"Групер"は当局により、さらなる検査のため、ペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。
*"Дзержинский"(ジェルジンスキー) 計画11351ネレーイ型097国境警備艇(写真は同型)
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長官クライニーが中国を訪問し“パシフィックアンデス”問題を言及するだろう

2012-04-16 12:00:00 | 日記
2012年04月13日
モスクワ発
[長官クライニーが中国を訪問し“パシフィックアンデス”問題を言及するだろう]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーが、短期間、中国を訪問し、“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)の疑わしいスケトウダラ漁獲割当の所有について言及することになるだろうと、同庁広報が業界ミデイアに対し語った。
同庁広報によると、クライニーは来週(2012年4月15日からの週)、北京と大連で4日間程、過ごす予定としているが、訪問相手と主目的は明らかにされていない。
しかしながら、同庁広報は、この出張後、わずかな日数で、“パシフィックアンデス”と“チャイナフィッシャリーグループ”(China Fishery Group)のロシア海域における、疑わしいスケトウダラ漁獲割当について調査が行われるだろうと加えた。

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ロシア連邦漁業庁が外国人漁業について司法調査依頼

2012-04-11 17:22:35 | 日記
2012年04月11日
モスクワ発
[ロシア連邦漁業庁が外国人漁業について司法調査依頼]
ロシア連邦漁業庁は、ロシア海域における外国人漁業に関して、司法機関に対し、調査依頼を提出したと発表した。
同庁広報によると、今年2012年2月に、中国企業“パシフィックアンデス” (Pacific Andes International Holdings)は、ロシア海域のスケトウダラの漁獲全体の60%を管理している旨の報告書を発表したが、この企業と提携しているロシア漁業会社の名前は明かされていない。
しかし、“パシフィックアンデス”を中核とする“チャイナフィッシャリーグループ”(China Fishery Group)の2011年の報告書には、関連会社として、ロシアに登記された、“インヴェストグループ”(“Инвест Групп”)と、“クレド”("Кредо"漁船漁業と製品販売)の名が記載されている。
ロシア漁業法において、ロシア海域での外国企業による産業規模の漁業は禁止されており、このことから、同庁は、船主と資本の関係を解明するため司法機関に対して、調査依頼を提出したと発表した。
同庁広報は、“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域におけるスケトウダラの漁獲割当を否定する根拠になると加えた。
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加工母船“Виктория”(ヴィクトリア)の後ろに誰がいるのか?(中国企業“Pacific Andes”)

2012-04-10 17:15:08 | 日記
2012年04月10日
モスクワ発
[加工母船“Виктория”(ヴィクトリア)の後ろに誰がいるのか?]
Кто стоит за российской плавбазой “Виктория”?
中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes)はロシアのスケトウダラを加工する
“Pacific Andes” будет перерабатывать российский минтай

加工母船“Виктория”は、“パシフィックアンデス”によって、ロシアのスケトウダラを、すり身とフィレに加工するため、船内改装された。
情報によると、全長140メートルの大型加工母船“Виктория”は、ロシア海域のスケトウダラ資源を、すり身とフィレに加工するため、韓国の釜山において、“パシフィックアンデス”によって改装された。
一方“パシフィックアンデス”は、この件について、直接的にも、また間接的にも関与を否定している。
しかしながら、ロシア海事船舶登録当局によると、この船は香港の"Throne Holding"という会社の登記となっており、連絡先電話番号は、関連会社“パシフィックアンデス”のものと同一となっている。
“Виктория”は、建造当初、日本水産が所有者で、“MiyadzimaMaru”(宮島丸)と呼ばれていた。
その後 “Виктория”は、“Дальморепродукт”(ダリモレプロドクト)へ売却され、南太平洋においてベリーズ旗で操業を行った。
“Виктория”は、時間の経過のなかで、カリーニングラード企業など、いくつかの船主を転々としたが、その背景にも“パシフィックアンデス”の関与があったとされている。
ロシア海域で、スケトウダラを漁獲し、加工する船は、ロシア人所有者である規則となっており、その点を業界団体である、全ロシアスケトウダラ漁業者協会も指摘している。
なお、“パシフィックアンデス”は仲介者を通じ、日本のマルハニチロと、日本市場におけるすり身販売の2年契約を昨年2011年締結した経緯にあり、マルハニチロは"Виктория"の洋上すり身を、今年については、4,000トン-5,000トン、来年2013年以降は、1万2,000トン-1万3,000トン輸入する計画だとしている。
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ロシアと日本は2012年末のIUU漁業防止協定署名に向け進んでいる

2012-04-10 13:46:21 | 日記
2012年04月10日
モスクワ発
[ロシアと日本は2012年末のIUU漁業防止協定署名に向け進んでいる]
ロシア連邦漁業庁副長官ファミンは、ロシアと日本の両国は、今年2012年内にIUU漁業防止協定の署名を完了するべく確実に作業を進めていると発表した。
今年2012年3月21日から同23日までの間、東京において連邦漁業庁代表者が出席し、第8回ロ日IUU漁業防止専門家会議が開催された。
ファミンは、ロ日両国に様々な政策の違いがあり、この2年間の交渉は簡単なものではなかったが、双方の要求を解決し、協定署名のための基本事項については、既に合意されていると語った。
また、ファミンは、IUU漁業防止協定締結において、ロシア政府が危惧する事項が速やかに解決できるよう連邦漁業庁は作業をしていると語り、一方、日本側も省庁間の調整問題を抱えていて、その解決は日本側に期待するしかないが、確実に年内の署名に向け作業は進捗していると語った。
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ロシアFOC/IUU取締情報101“Феникс”Искандер”

2012-04-09 16:11:10 | 日記
2012年04月09日
サハリン発
[カニ密漁シエラレオネFOC船に罰金判決]
ユジノサハリンスク市裁判所が、サハリン沖でカニを密漁したシエラレオネFOC船の登記されているキプロス企業Redovia Investments, Ltd.に対して、罰金250万ルーブルを科す判決を下したと、ロシアFSBサハリン国境警備局が発表した。
昨年2011年5月、このキプロス企業Redovia Investments, Ltd.に登記された“Феникс”(フェニックス)と、これに用船された”Искандер”(イスカンデル)は、東サハリン海域において、カニの密漁を行い、国境警備当局に拘束された。
2隻の密漁密輸船は、ともにシエラレオネ旗で母港はフリータウン。
“Феникс”と”Искандер”は違法に、計30.5トンのカニ製品を所持していたが、船長によると、これらを日本の紋別港へ陸揚げする計画だった。
活カニは当局により生息地へ海中還元され、ロシア国家の天然資源の損害2,500万ルーブル相当以上が未然に防がれた。
なお、今年2012年初め、”Искандер”の船長には、既に、20万ルーブルの罰金が科せられており、“Феникс”の船長も近々、刑事立件される予定だと当局は加えた。

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ロシア海域で違法操業の中国漁船船長に対し有罪判決"Лу Хай Юй 6038"

2012-04-07 12:47:28 | 日記
2012年04月07日 ウラヂオストク発
[ロシア海域で違法操業の中国漁船船長に対し有罪判決」
ウラヂオストクのフルゼンスキー地区裁判所は、ロシア排他的経済水域においてイカ等を違法漁獲した中国漁船"Лу Хай Юй 6038"(ルハイユ6038)の船長に対し有罪判決を下した。
"Лу Хай Юй 6038"は、昨年2011年10月、沿海地方沿岸海域において、イカ2万6,000尾、イワシ7,000尾のほか、マグロ、サケマスを違法に漁獲し、ロシアの天然資源に36万9,344ルーブル相当の損害を与えた。
この違法操業を行った船長に対し、当裁判所は12万ルーブルの罰金を科す判決を下した。
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ロシアFOC/IUU取締情報100“Шайн”

2012-04-06 10:50:43 | 日記
2012年04月05日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局がカニ密漁シエラレオネFOC船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局はカニの密漁密輸を試みた、シエラレオネFOC船を拘束し、ナホトカ港へ連行したと発表した。
2012年4月3日、当局所属警備艇“Маньчжур”(マニチュジュル)が、ベルキナ岬ロシア領海においてカニの密漁をした、シエラレオネFOC(母港フリータウン)“Шайн”(シャイン)を発見、検査したところ、船内に専用漁具、活カニを輸送する設備、そしてカニ製品の破片などの存在を確認した。
FOC船はこれらの活動を認める許可は所持しておらず、当局はこれを拘束した。
なお、“Шайн”の乗組員はロシア人13名、韓国1名で構成されていた。
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