ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

疑問の残る流し網代替漁法サケマス沖獲ロシア漁船拘束事件 日本企業の関与は正常な取引関係

2016-08-30 14:36:47 | 日記
2016年08月10日
一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[疑問の残る流し網代替漁法サケマス沖獲ロシア漁船拘束事件 日本企業の関与は正常な取引関係]
2016年6月下旬、ロシア排他的経済水域において禁止されている流し網漁具を使用した疑いで、サハリン州根拠とカムチャツカ地方根拠の7隻のロシア漁船が、ロシアFSB東部北極地域(カムチャツカ)国境警備局に拘束される事件が発生した。
これらのロシア漁船が操業していた海域は東カムチャツカ沖合で、以前使用していた流し網に、わずかなデザインの変更を施し、実質、流し網で違法に太平洋サケマスを漁獲したとしている。
ロシア漁船には操業のアドヴァイザーの役割を担う3名の日本人が乗船していて、彼らも国境警備当局に取り調べを受けたとされている。
この事件について、定置網漁業の勢力が強く、流し網漁業に反対してきたカムチャツカ地方の水産分野を専門とするフリーランスのジャーナリストは、日本の企業が操業を実質管理していることや、その内の一社として日本の“S”社が関与している可能性がある旨をリポートした。
しかし、情報によると指摘された日本の”S”社は今回、先方ロシア企業と水産物の取引は行っているものの、実際にはこの日本人の乗船への関与はなく、また、資本の関係もないとされている。
既報のとおり、拘束された、これらの漁業者は、使用した漁具が、ロシア漁業庁傘下の水産研究機関により開発された流し網の代替となる表層カゴ網であり、合法的なものだと主張した経緯にある。
また、これらのロシア漁船の操業開始は6月1日で、漁場に入域とほぼ同時に現場でロシア当局による漁具検査を受け、その了承のもと操業が行われていた。
今回の事件に巻き込まれない貴重な一部沖獲製品は、日本企業とロシア企業の正常な取引関係により正規の貿易手続きをとり、仲積船により、日本の港へ供給されている。


2016年08月02日
一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[疑問の残る流し網代替漁法サケマス沖獲ロシア漁船拘束事件]
2016年6月下旬、ロシア排他的経済水域において禁止されている流し網漁具を使用した疑いで、サハリン州根拠とカムチャツカ地方根拠の7隻のロシア漁船が、ロシアFSB東部北極地域(カムチャツカ)国境警備局に拘束される事件が発生した。
これらのロシア漁船が操業していた海域は東カムチャツカ沖合で、以前使用していた流し網に、わずかなデザインの変更を施し、実質、流し網で違法に太平洋サケマスを漁獲したとしている。
しかし、これらの漁業者は、使用した漁具が、ロシア漁業庁傘下の水産研究機関により開発された流し網の代替となる表層カゴ網であり、合法的なもので、操業が継続されない場合、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは引責辞任すべきだと主張した経緯にある。
この事件の最終的な取り扱いについてはまだ確認されていないが、情報によると、これらのロシア漁船の操業開始は6月1日で、漁場に入域とほぼ同時に現場でロシア当局による漁具検査を受け、その了承のもと操業が行われていた。
また、操業開始以来、3週間以上にわたり、オブザーバ乗船のもと、大きな指摘事項もなく操業は継続された。
拘束されたのは、各船が一定数量の製品を積み終えた時点である。
拘束期間は長く、これにより今漁期のサケマス沖獲の機会は実質的に奪われてしまった。
事件は正規のサケマス沖獲を求める業界にとって疑問が残る経過をたどっている。
なお、今漁期、これらの事件に巻き込まれない一部沖獲製品は、正規の貿易手続きをとり、仲積船により、日本の港へ供給されている。
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北海道新聞【ユジノサハリンスク則定隆史】“日本人に支払う船2隻分の修理代金を預かったとの情報もある”

2016-08-24 09:22:12 | 日記
2016年08月25日“日本人に支払う船2隻分の修理代金を預かったとの情報もある”
北海道新聞【ユジノサハリンスク則定隆史】
[国後の拘束邦人を解放 29日にも帰港 ロシア当局]
北方四島 ビザなし交流 で国後島を訪問した日本人の男性通訳がロシア当局に拘束されていた問題で、北方領土を事実上管轄するロシア・サハリン州の税関当局は24日、男性を解放した。複数の日ロ外交筋が明らかにした。男性は罪に問われず、26日から国後島を訪問予定の次回のビザなし訪問団とともに29日に根室市に戻る見通し。
関係者によると、サハリン税関当局は24日に取り調べを終え、男性を解放した。ロシア側のビザなし交流関係者も24日、「税関の必要な手続きはすべて終わった。男性は問題なく島を離れる権利がある」と話した。男性は国後島古釜布の宿泊施設「友好の家」に滞在しており、国後島への次回のビザなし訪問団とチャーター船「えとぴりか」に乗船して根室に戻る予定。
日本側は、ビザなしで訪れた日本人にロシアの国内法が適用されれば四島の主権がロシアにあることを認めることになるため、早期解放を求めていた。日ロ間では26日に平和条約締結交渉、9月2日には首脳会談を控えており、ロシア側が解放した背景には問題を長期化させず、両国関係への影響を最小限にとどめる狙いもあるとみられる。
男性は横浜市在住の50代で、19日から古釜布を訪問したビザなし訪問団に参加。20日夜に島を離れる際に税関当局の手荷物検査を受け、紙の箱に入った現金400万円を所持していたとして拘束された。サハリン税関当局によると、ロシアの法律では1万ドル(約100万円)相当以上の現金を海外に持ち出す場合には税関申告書の提出が必要になるため、「男性が国内法に違反して不正に金を持ち出そうとした疑いがある」と説明していた。現金は国後島の会社から日本人に支払う船2隻分の修理代金を預かったとの情報もある。

2016年08月23日 “日本人に支払う船の修理代金を男性に預けたとの情報もある”
北海道新聞WEB版【ユジノサハリンスク則定隆史】
[現金持ち出し「国内法違反」 国後島邦人拘束でロシア当局] 
北方四島 ビザなし交流 で国後島を訪問した日本人の男性通訳がロシア当局に拘束されている問題で、北方領土を事実上管轄するサハリン州の税関当局は22日、北海道新聞の取材に「島を離れる際に、男性の荷物の中から現金400万円が見つかった。ロシア国内法に違反して不正に持ち出そうとした疑いがあり、取り調べている」と説明した。ビザなし交流は日ロ両国が四島の帰属問題を棚上げした形で実施しており、ロシアの国内法を根拠に男性が拘束されたことで、四島の実効支配を強めるロシアの姿勢が鮮明となった。
ビザなしで訪れた日本人にロシアの法律が適用されれば、四島の主権がロシア側にあることを認めることになるため、日本政府は男性の早期解放を求めている。菅義偉官房長官は22日の記者会見で「ロシアの管轄権を前提とした行為はわが国の法的立場に鑑み、受け入れられない。極めて遺憾だ」と述べた。
サハリン税関当局によると、ロシアの法律では1万ドル(約100万円)相当以上の現金を国外に持ち出す場合は税関申告書の提出が必要となる。報道担当者は、400万円は男性の荷物から紙箱に入った状態で見つかり「法律に定める方法で申告されていなかった」と話した。ロシア人島民の関与を含め調査している。
日ロの関係者によると、男性は国後島古釜布でロシア人島民から現金の入った紙箱を受け取り、20日夜に島を離れようとした際、ロシア当局の手荷物検査を受け、拘束された。現金については、古釜布の会社が日本人に支払う船の修理代金を男性に預けたとの情報もある。また男性は逮捕はされておらず、古釜布の宿泊施設「友好の家」に留め置かれ、事情聴取を受けている。
拘束された男性は横浜市在住の50代で、約20年以上にわたってビザなし交流の通訳を務めていた。
サハリン税関当局によると刑事事件に発展した場合、持ち出そうとした金額の最大10倍の罰金などの処分が科される可能性がある。

(関連過去情報)

2016年02月28日 サハリン発
[韓国造船所での船舶修理にかかる脱税が摘発される]
サハリン税関は、韓国釜山でトロール冷凍船の修理を行った漁業会社の行政処分を準備している。
この漁業会社は韓国釜山の造船所で修理をおこなっているにもかかわらず、それを申告せず、関税を支払わなかったとされている。
現行法では関税同盟以外の地域における船舶修理には関税の支払いが義務付けられている。
同税関は本件の追徴税を150万ルーブル以上と見積もっている。

2016年01月28日 サハリン発
[日本で船舶修理 脱税の漁業会社代表に罰金5万ルーブル]
サハリン州南クリル地区裁判所は、 日本で船舶修理をするにあたり、通関手数料160万ルーブルを脱税していた同州漁業会社代表に罰金5万ルーブルを科す判決を下した。
このサハリンの漁業会社は2013年に根室花咲港で所属船舶の修理をする契約を日本の会社と行った。
2014年、同船舶は、修理を終え、出港地であるユジノクリリスク(古釜布)へ帰港したが、一連の行動を、この漁業会社は税関当局に対して報告していなかった。
現行法では関税同盟以外の地域における船舶修理には関税の支払いが義務付けられている。

2015年12月26日 ウラヂオストク発
[海外造船所での船舶修理にかかる脱税問題が深刻化する]
ウラヂオストク税関は2015年12月24日、記者会見を行い、海外造船所で修理をおこなっているにもかかわらず、それを申告せず、関税を支払わない違法行為の増加が深刻化していると発表した。
この中で特に韓国について言及し、これを摘発するためには、船舶の修理前と後の比較が必要であり、そのための情報交換等の協力をよびかけた。
同税関によると今年2015年の海外造船所修理に関する脱税での罰金額は650万ルーブルで、前年2014年の約2.5倍となっている。

2015年07月24日 サハリン発
[日本で船舶修理 サハリン漁業会社が160万ルーブルの脱税]
サハリン税関当局は、地元漁業会社が日本で船舶修理をするにあたり、通関手数料160万ルーブルを脱税していた事実を確認、同社の取締役を対象に刑事事件として取り扱うと発表した。
このサハリンの漁業会社は2013年に根室花咲港で所属船舶の修理をする契約を日本の会社と行った。
2014年、同船舶は、修理を終え、出港地であるユジノクリリスク(古釜布)へ帰港したが、一連の行動を、この漁業会社は税関当局に対して報告しなかった。
現行法では関税同盟以外の地域における船舶修理には関税の支払いが義務付けられている。
脱税に関する法人の管理責任については最大懲役2年、罰金50万ルーブルが科せられることとなる。
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国後島の漁業コンビナートはイワシ操業に新造船を投入する

2016-08-23 15:39:59 | 日記

2016年08月23日
サハリン発
[国後島の漁業コンビナートはイワシ操業に新造船を投入する]
国後島のユジノクリリスキー・ルイバコンビナート”は、およそ25年ぶりに復活したクリール海域でのイワシ操業に新造船を投入する。
これは、デンマークで建造された“Асбьорн“(アスビオルン)で1日あたり500トンの生産能力をもっている。
なお“Асбьорн“は、既に試験航海を終えており、2016年8月19日、ユジノクリリスク(古釜布)から約6時間の海域にイワシとサバの反応を確認している。

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サハリン環境保護団体は衛星情報でサケマス定置網の監視を続ける

2016-08-09 11:54:13 | 日記
2016年08月05日
サハリン発
[サハリン環境保護団体は衛星情報でサケマス定置網の監視を続ける]
近年、環境保護団体“Экологической вахты Сахалина”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:サハリン環境ウォッチ)は、衛星情報を利用し、太平洋サケマス操業の定置網の監視を続けている。
同団体は、今年2016年漁期開始から、アニワ、コルサコフ、ドリンスク、マカロフ、ポロナイスク、スミルニホフスク、オヒンスク、トマリンスク、そしてネヴェリスクの各沿岸を衛星情報を利用して監視し、固定漁具180ケ統を確認、漁業規則を遵守しているか分析した。
この結果、コルサコフの“Соловьевка”(ソロヴィフカ)社1ケ統、“Рось”(ロシイ)社3ケ統、そして ポロナイスクの“Синдохуси” (シンドフシイ)社1ケ統、計5ケ統に漁業規則の違反容疑が確認され、速やかにロシアFSBサハリン国境警備局へ通報したと発表した。






(関連過去情報)

2015年08月15日 サハリン発
[サハリン環境保護団体が今年も衛星情報を利用してサケマス定置網の監視を続ける]
環境保護団体“Экологической вахты Сахалина”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:サハリン環境ウォッチ)は、太平洋サケマス操業について、衛星情報を利用し、昨年2014年に引き続き定置網の監視を続けている。
同団体は、今年2015年漁期開始から、クリリオン岬からエリザヴェート岬までの、アニワ湾から東サハリン沿岸を衛星情報を利用して監視し、許可された513ケ統の定置網の内、246ケ統を認識、8%相当、20ケ統の漁業規則の違反容疑を確認したと発表した。

2014年08月04日 サハリン発
[サハリン州太平洋サケマス操業 衛星情報により固定漁具設置違反が摘発される]
環境保護団体からの衛星分析情報により、ロシアFSBサハリン国境警備局は、太平洋サケマス操業における固定漁具設置違反を複数件摘発した。
当局は、2014年7月31日から同年8月3日までの間、同州の太平洋サケマス操業の法令遵守に関する検査を行い、ポロナイスク漁場において “Туровка”(トゥロフカ)社、“Арктур”(アルクトゥル)社、そして “Владимирово”(ウラヂミロヴァ)社の固定漁具設置の漁業規則違反を確認、これらを摘発した。
なお、この検査にあたり、環境保護団体“Экологической вахты Сахалина”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:サハリン環境ウォッチ)から、衛星分析情報の提供があった。
この環境保護団体は、太平洋操業サケマス操業期間中、衛星情報分析を継続するとしている。
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モンスター大型母船“シビルツエフ”がイワシ操業へ着業

2016-08-05 11:12:05 | 日記

2016年08月04日
ウラヂオストク発
[モンスター大型母船“シビルツエフ”がイワシ操業へ着業]
北太平洋上公海サンマの受け入れ任務を終え移動し、ドブロフロート社所属の世界最大の加工母船の内の1隻、3万2,000トン級の”Всеволод Сибирцев” (フセヴォロド・シビルツエフ)が南クリール海域で展開されるイワシ漁業に着業した。
巻き網によって漁獲された原魚の受け入れを行い、船内で缶詰生産を行う。
受け入れは安定しており、操業開始から1日あたり70トン-80トン程度となっている。
”Всеволод Сибирцев”は、缶詰製品等を洋上で生産するため、1989年にフィンランドで建造された。
”Всеволод Сибирцев”と同様のタイプの大型加工母船は、1988年から1989年にかけ、フィンランドの造船所で3隻建造された。
”Содружество”(ソドルジェストヴァ)ПЗ-2301、Петр Житников”(ピョトル・ジチニコフ) ПЗ-2302、そして、この”Всеволод Сибирцев” ПЗ-2303で、”Всеволод Сибирцев”は、2011年12月以降、ギリシャ登記の会社によって、リベリア船籍、船名を”HAINAN BAOSHA 001”として管理運航され、中国漁業へ投入された後、2014年にロシア漁業に復活した。



(関連過去情報)
2012年05月07日 台湾発
[中国は南シナ海に大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を配備する]
中国は、近隣諸国との間で領土紛争が激化する中、南シナ海の漁船団へ大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を投入して、支援体制を強化する。
”HAINAN BAOSHA 001”は3万2,000トンクラス、世界に存在する大型加工母船4隻の内の一つで、14の製品加工ラインが設備され、水産物を1日あたり2,100トンまで処理する能力をもち、600名の乗組員を収容できる。
これまで、中国の漁船団は、漁獲物処理設備が不足していて、漁場に長く滞在することができなかったが、 ”HAINAN BAOSHA 001”の投入で、最大9ヶ月間、漁船団は漁場にとどまり、操業を継続することが可能になる。
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ロシアFOC/IUU取締情報238

2016-08-04 10:03:05 | 日記

ロシアFOC/IUU取締情報238“・・・・・・・・・”
2016年・・月・・日
・・・・・・・・・発
[・・・・・・・・・国境警備局がカニ違法所持・・・・・・・・・船を摘発]
ロシアFSB・・・・・・・・・国境警備局は、カニ製品・・トンを違法に所持していた・・・・・・・・・船を摘発した。
2016年・・月・・日、当局所属警備艇“・・・・・・・・・”(・・・・・・・・・)は、・・・・・・・・・水域に接続する・・・・・・・・・海・・・・・・・・・排他的経済水域において不審船を発見した。
当局はこの不審船を・・・・・・・・・したが、これに・・・・・・・・・、・・・・・・・・・を回避する・・・・・・・・・、・・・・・・・・・も使い・・・・・・・・・をさせた。
・・・・・・・・・、この不審船は船名“・・・・・・・・・”、・・・・・・・・・船とわかり、船内から違法に所持していた・・・・・・・・・製品約・・トン等が発見された。
なお、“・・・・・・・・・”の乗組員は・・・・・・・・・人・・名、・・・・・・・・・人・・名、計・・名で構成されていた。


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