2024年11月28日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア極東科学操業評議会 ニシン操業におけるスケトウダラ混獲管理問題が業界から提起される]
今年2024年、秋のロシア極東科学操業評議会が同年11月28日、ウラヂオストクで開催され、業界から北部オホーツク海域での専門化されたニシン操業におけるスケトウダラの混獲管理問題が提起された。
大手水産グループ企業で組織するロシア漁船船主協会会長オシンツエフは、北部オホーツク海での専門化されたニシン操業において、スケトウダラの混獲制限2%以内を遵守することは、現実的に不可能であり、当該規制の改正を求める発言を行った。
北部オホーツク海域での専門化されたニシン操業においてスケトウダラの混獲は避けられない。
漁獲割当の配分許可があれば漁獲は問題がないが、9月-10月前半まではスケトウダラの漁獲を認めることが操業許可証に記載されていない。
一方、専門化されたニシン操業におけるスケトウダラの混獲率は、実際には制限を超え、3.5%に達しており、これをもって、多額の罰金が科せられる事例が発生している。
同時に、この規制は、生鮮で陸上に製品供給をする場合、最大 4%を許容することも規定している。
オシンツエフは、北部オホーツク海での9月1日から12月31日までの専門化されたニシン操業において、許可基準を平準化しスケトウダラの混獲許可を4%以内に設定することを訴えた。
これに対しロシア漁業庁長官シェスタコフは、この問題の研究をすることを、評議会の議事録に盛り込むよう提案した。