ロシア漁業庁が西カムとカム・クリール海域のタラバガニ操業管理会議を設置

２０１３年１１月３０日
モスクワ発
[ロシア漁業庁が西カムとカム・クリール海域のタラバガニ操業管理会議を設置]
ロシア漁業庁は、解禁となった、西カムチャツカ海域とカムチャツカ・クリール海域のタラバガニ商業操業にかかる運営管理会議を設置し、同庁副長官ソコロフが議長となり、その第１回目の会議が、２０１３年１１月２８日開催されたと発表した。
この会議には、通信を利用して、極東地方の漁業地域管理局、地方行政、研究機関の代表者らも出席した。
２００８年から禁漁となっていた、西カムチャツカ海域のタラバガニ商業操業は、２０１３年１１月２２日から再開された。
２０１３年１１月２２日から同２７日までの間、カムチャツカ・クリール海域では３隻がタラバガニ操業を行っており、南側の海域の１日あたりの漁獲量は、３．６トン-６．７トンで平均４．９トン、北側は５．８トン-１２．９トン、平均９．３トンで、漁期開始からの漁獲量は７０．７トンとなった。
また、西カムチャツカ海域では、“КРПС”（ＫＲＰＳタイプ）、“СТР-503”（ＳＴＲ-５０３タイプ）、“СРТМ”（ＳＲＴＭタイプ）の３種類のタイプの漁船が、この期間１５隻操業し、１日あたりの漁獲量が“КРПС”で２４トン、“СТР-503”と“СРТМ”が１０トン-１２トンとなっている。
この海域の漁期開始からの漁獲量は５４４．５トンとなった。

スケトウダラ漁業者協会がメドヴェージェフに対し独占禁止法違反の撤回を要請

Участники минтаевого рынка просят не считать их картелем
ロシア最大の漁業種別団体であるスケトウダラ漁業者協会が、首相メドヴェージェフに対し、当該団体と傘下漁業者の独占禁止法違反を指摘した、ロシア独占禁止庁に対して再考を促すよう要請した......
Участники минтаевого рынка просят не считать их картелем 30.11.2013 Источник: itar-tass.com
Крупнейшие российские ассоциации рыбной отрасли попросили премьер-министра РФ Дмитрия Медведева вмешаться в ситуацию с обвинением Федеральной антимонопольной службы /ФАС/ РФ в создании минтаевого картеля. Об этом говорится в письме, направленном на имя председателя правительства РФ. Отраслевики просят пересмотреть решение ФАС о признании виновными ряда дальневосточных предприятий и Ассоциации добытчиков минтая /АДМ/ в заключении антиконкурентных соглашений и незаконной координации предпринимательской деятельности.

В 2012 году ФАС признала, что рыбодобывающие предприятия согласованно сократили в 2006-2007 годах выпуск икры минтая, отмечено в письме. Российские рыбаки утверждают, что это решение принималось для сохранения популяции минтая. В начале 2000-х годов нормы выхода икры минтая завышались для прикрытия крупномасштабного браконьерского промысла на Дальнем Востоке, говорится в документе. После того, как АДМ предложила ввести ограничение на выход икры минтая в размере 4,5% от веса улова, добыча в Охотском море выросла вдвое - с 450 тыс. тонн до 1 млн тонн. "В решении ФАС сделан принципиально неверный вывод о действии российских предпринимателей на внешнем рынке", - отмечают авторы письма. Это ослабляет конкурентные позиции российских предприятий, полагают представители рыбной отрасли.

Под документом стоят подписи глав комиссии по рыбному хозяйству и аквакультуре РСПП, Рыбного союза, Ассоциации производственных и торговых предприятий рыбного рынка, совета Всероссийской ассоциация рыбохозяйственных предприятий, предпринимателей и экспортеров. Копия документа направлена главе Росрыболовства Андрею Крайнему.

Росрыболовство воздержалось от официальных комментариев, уточнив, что соответствующее письмо пока не получено. Член Общественного совета при Росрыболовстве, директор Всероссийского научно-исследовательского института рыбного хозяйства и океанографии /ВНИРО/ Михаил Глубоковский пояснил ИТАР-ТАСС, что выход икры в 4,5% от общей массы улова - это нормальная величина: "Минтай, к сожалению, не читает приказов чиновников и не идет на сговор ни с членами АДМ, ни с кем бы то ни было, а мечет икру по заведенному природой порядку и объему".

ФАС России считает свое решение законным. "23 октября 2013 года Арбитражный суд города Москвы подтвердил законность нашего решения по делу о картельном сговоре между рыбодобывающими компаниями Дальнего Востока при добыче и реализации минтая", - заявили ИТАР-ТАСС в ведомстве. Решение по "минтаевому" картелю касалось исключительно его деятельности на территории Российской Федерации, подчеркивают в антимонопольном ведомстве.

”ルスコエモーレ”が“ダリモレプロドクト”を買収する可能性

２０１３年１１月２８日　
モスクワ発
[”ルスコエモーレ”が“ダリモレプロドクト”を買収する可能性]
ホールディングカンパニー“Дальморепродукт”（“ダリモレプロドクト”）は、倒産整理開始から１０年が経ち、今年２０１３年末にその手続きを終えることとなる。
この新たな“Дальморепродукт”の取締役員に、ロシア大手“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）の代表者が含まれていることが分かり、一部専門家は、極東海域における漁業の生産基盤を増強しつつある“Русское море”による買収への過程の可能性を指摘している。
２０１３年１１月中旬、太平洋海洋漁業研究所チンロセンターの講堂で、再編のための臨時総会が開催されたが、総会の出席者は、活動状況が報告されない等、その内容に憤慨し、２/３が会場をさった。
その中で、極東漁業界で最もコネクションを利用して影響力のある一人とされるドミトリー・ドレムリュガ（Дмитрий ДРЕМЛЮГА　*写真右）の近親者、デニス・ドレムリュガ（Денис　ДРЕМЛЮГА）が、再出発する“Дальморепродукт”の代表に選出された経緯にある。

ヴァルペ会長ファミンが独占禁止庁の活動を批判 プーチンへ要請

２０１３年１１月２８日
モスクワ発
[ヴァルペ会長ファミンが独占禁止庁の活動を批判　プーチンへ要請]
ロシア一般紙は、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ（ВАРПЭ）会長ファミンが、ロシア大統領プーチンに対して、ロシア独占禁止庁の水産分野における活動を批判する内容の要請をしたと伝えた。
現在の水棲生物資源の漁獲割当配分は、２００８年に、過去の漁業実績を基礎に設定し、それに従って１０年間運用する原則で行われている。
これに対して独占禁止庁は今年２０１３年９月、配分の過程に競争原理が働いておらず、独占禁止法違反の疑いがあると指摘し、オークションの導入等を主張していた。
ファミンは、無責任な独占禁止庁の活動と、それを黙認する農業省の対応が、風評被害を招き、投資環境を悪化させていると指摘している。
また、ファミンは、独占禁止庁が太平洋サケマス流し網漁業について独占禁止法違反の疑いがあると指摘したことを例示し、水産分野における農業省と独占禁止庁の無能さを証明していると厳しく批判すると同時に、ロシア漁業庁を農業省傘下から引出し、再び政府直下の組織に戻すべきだと主張している。

ロシアFOC/IUU取締情報162“Ｅａｓｔｏｎ”

２０１３年１１月２８日
サハリン発
[サハリン国境警備局が漁業規則違反でカンボジアＦＯＣ船を拘束]
ロシアＦＳＢサハリン国境警備局は、漁業規則と国境通過手続きに関する違反で、カンボジアＦＯＣ船を拘束したと発表した。
当局は、サハリン島クリリオン岬南東１５マイルの海域で、漁業規則と国境通過に関する手続きに違反した船長の冷凍運搬船“Ｅａｓｔｏｎ”を拘束した。
“Ｅａｓｔｏｎ”の船籍はカンボジアで母港はプノンペンとされている。

西カムチャツカ海域のタラバガニ商業操業が予定どおり始まる

２０１３年１１月２７日
モスクワ発
[西カムチャツカ海域のタラバガニ商業操業が予定どおり始まる]
２００８年から禁漁となっていた、西カムチャツカとカムチャツカ・クリール海域のタラバガニ商業操業が、２０１３年１１月２２日から予定どおり開始された。
現在１０隻が西カムチャツカ海域で着業中であり、操業開始からの現在まで１８８.９トンを漁獲し、ＴＡＣ開発率は６.８％となった。

ロシアFOC/IUU取締情報161“Искандер”Бриз”

２０１３年１１月２５日
カムチャツカ発
[カムチャツカ国境警備局がカニ密漁ＦＯＣ船を拘束]
２０１３年１１月１９日、ロシアＦＳＢカムチャツカ国境警備局所属警備艇“Пагелла”（パゲラ）が、オホーツク海をパトロール中、不審船を発見した。
この不審船は、“Пагелла”の呼び出しに応じず、速度を上げ逃走を開始し、ロシア排他的経済水域外へ出ることを試みた。
不審船は“Бриз”（ヴリズ）と呼ばれている漁船とわかったが、“Пагелла”の警告射撃を受けても、逃走を諦めず、また、その間、乗組員が漁獲物カニ製品を海中へ投棄している姿が確認された。
“Пагелла”は、“Бриз”と呼ばれている漁船を停止させるための警告手段を使い果たした後、これに対して発砲射撃することで、ようやく停船させることができた。
当局が、停船させた漁船を検査し、本当の船名は“Искандер”（イスカンデル）で、母港はプノンペンとわかり、専用漁具、活カニを輸送するための専用設備と、カニを漁獲するため餌として使用する冷凍ニシンを発見した。
また、乗組員は、ロシア人１４名、インドネシア人４名で構成されていて、１名の負傷者が確認された。
“Искандер”はこれらの漁業活動を行う許可を得ておらず、チェックポイントの通過手続き等に違反しており、更なる検査のため、当局によりペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。

（関連過去情報イスカンデル事件）

２０１２年０４月０９日
サハリン発
[カニ密漁シエラレオネＦＯＣ船に罰金判決]
ユジノサハリンスク市裁判所が、サハリン沖でカニを密漁したシエラレオネＦＯＣ船の登記されているキプロス企業Redovia Investments, Ltd.に対して、罰金２５０万ルーブルを科す判決を下したと、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局が発表した。
昨年２０１１年５月、このキプロス企業Redovia Investments, Ltd.に登記された“Феникс”（フェニックス）と、これに用船された”Искандер”（イスカンデル）は、東サハリン海域において、カニの密漁を行い、国境警備当局に拘束された。
２隻の密漁密輸船は、ともにシエラレオネ旗で母港はフリータウン。
“Феникс”と”Искандер”は違法に、計３０．５トンのカニ製品を所持していたが、船長によると、これらを日本の紋別港へ陸揚げする計画だった。
活カニは当局により生息地へ海中還元され、ロシア国家の天然資源の損害２,５００万ルーブル相当以上が未然に防がれた。
なお、今年２０１２年初め、”Искандер”の船長には、既に、２０万ルーブルの罰金が科せられており、“Феникс”の船長も近々、刑事立件される予定だと当局は加えた。

クライニーがＩＣＣＡＴ次回会合のロシア開催を求める

２０１３年１１月２２日
モスクワ発
[クライニーがＩＣＣＡＴ次回会合のロシア開催を求める]
ロシア漁業庁は２０１３年１１月２２日、南アフリカのケープタウンで開催されている、大西洋マグロ類保存国際委員会ＩＣＣＡＴ第２３回年次会合において、ロシア代表を務める同庁長官クライニーが、次回会合の開催地をロシアとするよう求めたと発表した。
クライニーは、ロシアのすべての漁業者が、この独自性のある国際会合の活動を尊敬していると語り、ソ連当時の１９６６年から、創設の基礎の一員だったことを指摘した。
また、クライニーは、これまで会合において、継続的に着実に勧告された決議を実行してきたものの、一度も開催地になっていないことについて言及、新しい漁船とテクノロジーを導入し、マグロ漁業を再開するため現在精力的に活動しているロシアが開催地となることで、ＩＣＣＡＴの目的と目標の達成に貢献することができる旨を提案した。

ロシア極東漁業者のサンマ生産量が約４万９,６７０トンとなる（１１月２０日時点）

２０１３年１１月２１日
サハリン発
[ロシア極東漁業者のサンマ生産量が約４万９,６７０トンとなる（１１月２０日時点）]
ロシア漁業者の今年２０１３年漁期開始から、同年１１月２０日までのサンマ生産量は、約４万９,６７０トンとなった。
前年２０１２年同期は約６万１,５２０トンだった。
なお、ロシア極東漁業者の所属地方別生産量は次のとおりとなっている。
サハリン州　２万５,３０８トン（前年同期３万１７０トン）
沿海地方　１万７,３２７トン（前年同期２万２,６６９トン）
カムチャツカ地方　５,１６２トン（前年同期６,０２５トン）
ハバロフスク地方　１,８６９トン（前年同期２,６５1トン）

プーチンが環境費用の徴収を示唆

２０１３年１１月２１日
モスクワ発
[プーチンが環境費用の徴収を示唆]
ロシア大統領プーチンは、環境と天然資源にかかる安全保障理事会を開催した。
この中でプーチンは、天然資源の膨大で多様な可能性を指摘し、天然資源を利用する、企業、組織を対象とした、環境対策の費用を徴収することの必要性について言及した。

ズワイガニ密漁船長に約２,６００万ルーブルの損害賠償判決СТР”Ангара”

２０１３年１１月２０日
サハリン発
[ズワイガニ密漁船長に約２,６００万ルーブルの損害賠償判決]
サハリン州地方裁判所は水棲生物資源の違法漁獲を行ったロシア人船長ニコライ・ヤコヴチェンコに対して、国家への損害賠償約２,６００万ルーブルを負わせる判決を下した。
ヤコヴチェンコは、ロシア漁船СТР”Ангара”（ＳＴＲタイプ　アンガラ）により、２０１１年７月１１日から同２５日までの間、ズワイガニ（オピリオ）４万５,４９２個体を違法に漁獲、所持していたところを、ロシアＦＳＢ国境警備局の検査により発見され拘束されていた。
損害賠償の算定基準は、ズワイガニのサイズと重量にかかわらず、１個体あたり５８０ルーブルで、 ４万５,４９２個体、賠償額計２,６３８万５,３６０ルーブルとなった。
なお、第１審では、ヤコヴチェンコに対して、罰金として１０万ルーブルを科す判決のみが下されており、今回、天然資源の損失に関して損害賠償を負わせる判決となった。

ロシアFOC/IUU取締情報160“Асари”

２０１３年１１月１９日
カムチャツカ発
[カムチャツカ国境警備局がパナマＦＯＣ船を拘束]
ロシアＦＳＢカムチャツカ国境警備局は、ロシア排他的経済水域において違法な活動を行ったパナマＦＯＣ船を拘束したと発表した。
当局所属警備艇“Пагелла”（パゲラ）が、北クリール周辺オホーツク海側ロシア排他的経済水域において、不審船を発見した。
不審船は、“Пагелла”の呼び出しに応じず、速度を上げ逃走を開始し、ロシア排他的経済水域外へ出ることを試みたが、２時間に及ぶ追跡を受け、これを諦めた。
当局が、この不審船を検査したところ、船名は“Асари”（アサリ）、船籍パナマ、船主登記は韓国であることがわかった。
また、“Асари”の船内には、正規の書類に基づかない、水棲生物資源を冷凍の状態で運搬するための専用設備が設置されているほか、航海日誌にも不備が確認された。
当局は、これらの違法な活動から“Асари”を拘束し、ペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行した。
なお、“Асари”の乗組員１４名はロシア人で構成されていた。

２０１３年１１月２２日から西カムとカム・クリール海域のタラバガニ商業操業が再開される

С 22 ноября на Дальнем Востоке начнется промысел камчатского краба
15 ноября 2013 в 13:01

По словам директора департамента рыбного хозяйства и водных биологических ресурсов Приморского края Александра Передни, промысел камчатского краба в Западно-Камчатской и Камчатско-Курильской подзонах начнется с 22 ноября, сообщили в краевой администрации.

Запрет на промысел краба камчатского в Западно-Камчатской и Камчатско-Курильской подзонах отменен приказом Росрыболовства, который вступает в силу с 22 ноября 2013 года.

«Квоты на добычу камчатского краба в Западно-Камчатской и Камчатско-Курильской подзонах имеют 10 предприятий Приморья. Общий объем квот добычи составляет 1132 тонны. На промысел выйдут 11 рыбодобывающих судов», — сообщил А.Передня.

Сейчас предприятиям необходимо подготовиться к крабовой путине.

«Главное сейчас оперативно организовать работу по оформлению разрешений на добычу и внесение изменений в уже оформленные документы, ведь до конца промысла осталось чуть больше месяца», — отметил А.Передня. По его словам, руководство края заинтересовано в том, чтобы квоты на вылов краба в полном объеме освоили именно приморские предприятия.

«Мы рассчитали примерный объем товарной продукции, которую можно получить из этого объекта промысла, он составит около 300 млн рублей , часть налогов от промысла этого высокорентабельного продукта будут направлены в бюджет Приморского края», — отметил А.Передня.

オジョロスキーで”ギドロストロイ”社傘下の缶詰工場が開設される

２０１３年１１月１６日
サハリン発
[オジョロスキーで”ギドロストロイ”社傘下の缶詰工場が開設される]
サハリン州オジョロスキーにおいて”ギドロストロイ”社傘下の缶詰工場の開設式が行われた。
オジョロスキーには、ソビエト時代、この地域の社会経済そのものといえる漁業コルホーズ”キーロフ”があったが、１９９０年代にそれを維持することができず破綻した。
１９９７年から漁業コルホーズ”キーロフ”は管財人のもと、２００７年までの１０年間、負債返済のための資産売却に傾注してきた。
２００８年には、債権者の債務決済案による求めを”ギドロストロイ”社が受け、コルホーズは同社の傘下に入り、漁業コンビナート”キーロフ”となった。
そして、２００９年から漁業コンビナート”キーロフ”によって、この地域での水産物加工が再開された。
２０１０年には、サハリン・クリール海域の水棲生物資源の生産量を拡大するための陸上加工施設整備にかかる、サハリン州政府と”ギドロストロイ”社の官民共同プロジェクトが開始された。
この予算額は１０億ルーブルとされている。
漁業コンビナート”キーロフ”の現在の従業員は２３６名で、この内の３/４がオジョロスキーの住民で構成されており、５２名が缶詰工場で働くことになる。
新しい缶詰工場では、カラフトマスやサンマのオイル缶、トマトソース缶等が生産され、２１５ｇ缶で１ライン、１シフトあたり４万缶の生産能力を備えている。

ロシア国会はカムチャツカ地方議会から提出された密漁没収船の処分方法を論議する

２０１３年１１月１５日
モスクワ発
[ロシア国会はカムチャツカ地方議会から提出された密漁没収船の処分方法を論議する]
ロシア国会はカムチャツカ地方議会から提出された、密漁拿捕没収船の処分を円滑にする法改正案を検討している。２０１３年１１月１４日、カムチャツカ地方議会から、国会天然資源・環境委員会に、漁業と水棲生物資源保護関連法、国家財産法等の改正案が提出された。現行法では、水棲生物資源を違法に漁獲し、当局により拘束され、裁判の結果、没収された漁船は、競売にかけられることとなり、仮に落札されなかった場合には、スクラップ処分にしなければならない。問題なのは、没収漁船が連邦財産庁へ引き渡される前のこう留中、管理が行き届かないため、かなり酷い状態になっており、競売が成立せず、結果、国家への収入を減らしていることだ。また、環境被害を防ぐための最低限の没収漁船の管理は、国家予算にとって無駄な経費となっている。（*報告担当者　原口聖二：　これまで、密漁→拿捕→罰金“国家予算”→漁船競売成立“国家予算”→漁船引渡→密漁の流れを繰り返し、同じく極東市場へ製品を供給したい米国カニ業界は、この循環に意図的なものがあると批判してきた。密漁船の老朽化は勿論だが、競売が成立しなくなってきた理由として、ロシア当局の取締強化、関係各国とのＩＵＵ漁業協定の促進、資源減少等により、このビジネスに見切りをつける者が多くなってきたためとも考えられる。）