ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

北朝鮮とのIUU漁業防止協定締結へ

2012-01-30 12:16:06 | 日記
2012年01月30日
モスクワ発
[北朝鮮とのIUU漁業防止協定締結へ]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、本日2012年1月30日、北朝鮮とのIUU漁業防止協定が締結される見込みだと発表した。
この協定には、水棲生物資源の貿易にかかる原産地証明の確認システムが盛り込まれている。
IUU漁業、密漁密輸は、水棲生物資源を枯渇させるばかりでなく、関税等の支払い義務の側面でも、国家に損害を与えている。
去る1月26日の記者会見においてクライニーは、IUU漁業、密漁密輸による国家の損失は昨年2011年、8億ドル相当だったと発表し、極東においては、ロシアのどの地域よりも密漁密輸が横行しており、カニの5分の1、ウニの6分の1が違法に漁獲された製品だと指摘、原産地証明等の管理にかかる関係国との協定を締結するなどし、これに対抗、防止対策を構築すると言及していた。

(以下参考過去情報)

2012年01月15日 モスクワ発
[ロシア政府が北朝鮮とのIUU漁業防止協定合意を承認]
ロシア政府は、北朝鮮との水棲生物資源を対象とするIUU漁業防止協定合意について承認をした。
ロシアと北朝鮮の2国間合意には、水棲生物資源の管理保全と漁船に関する情報交換、およびそのための当局の人員と監視船の配備等が盛り込まれている。
また、加えて輸出製品に関する有効期間3ケ月の証明書の取得や、その発給後12時間以内にお互いの当局事務所へコピーを通報する義務等も規定されている。
このことで、船舶要目、船舶登録番号、船名等の証明がない入港船から搬入される水棲生物資源の輸入は不可能となる。

2011年12月22日 モスクワ発
[ロシアは北朝鮮とのIUU漁業防止政府間協定締結の準備をする]
ロシア連邦漁業庁は、2011年12月22日、ロシア政府幹部会において、北朝鮮とのIUU漁業防止協定締結にむけた協議が行われると発表した。
この報告は連邦漁業庁長官クライニーが行い、外務省の他、利害が発生する連邦行政当局との調整、北朝鮮との交渉による合意文書の承認が検討される。
協定案には、水棲生物資源の漁獲の妥当性の担保と確認、輸出証明書の発行とその検査体制等が盛り込まれている。

2011年04月28日 モスクワ発
[ロシアと北朝鮮がIUU漁業防止協定覚書に署名]
ロシア連邦漁業庁は、アジア太平洋の港への密漁製品の密輸出を防ぐため、4月27日水曜日、ピョンヤンにおいて、ロシアと北朝鮮はIUU漁業防止協定覚書に署名したと発表した。
ロシアはIUU漁業防止のための政府間協定を、昨年夏に韓国と締結、中国、日本ともその準備をしており、この覚書への署名は、北朝鮮との政府間協定締結への大きな第1歩と位置づけられる。
関係者によると、毎年、自国水域内で、公式なデータの3倍のカニや魚が漁獲されており、ロシアにとってこの問題の解決は極めて重要なもので、特に、カニやウニをアジア太平洋市場へ密輸する密漁者のほとんどが、ベリーズ、パナマ等に船籍を登録した便宜地籍船FOCであることが指摘されている。

2011年04月26日 モスクワ発
[漁業庁長官クライニーが北朝鮮を訪問しIUU漁業防止を協議]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、北朝鮮を訪問し、水産大臣パク・ツイヒヴァンと両国の漁業分野の国際的協力について協議をおこなっている。
4月27日には、ロシア連邦漁業庁と北朝鮮水産省との間で、IUU漁業防止協定が合意される予定だ。
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ベーリング海カニ違法漁獲に多額な損害賠償申し立て、“Остров Попова”

2012-01-28 12:36:32 | 日記
2012年01月27日 カムチャツカ発
[ベーリング海カニ違法漁獲に多額な損害賠償申し立て]
ペトロパブロフスクカムチャツキー市裁判所は、24,700固体以上のカニを違法漁獲したСРТМ-К “Остров Попова”(SRTM-K アストロフポポフ)の船長に対する刑事事件を審理し、罰金判決を下した。
審理により、昨年2011年11月、“Остров Попова”の船長が西部ベーリング海域において、ズワイガニ24,784固体等を違法漁獲、更に船内に冷凍製品10トン以上を所持していた事実の認定が行われた。
これらのカニの半分は、ロシア極東漁業規則に定められた操業区域外で漁獲されていて、“Остров Попова”は、これらの違法活動により、ロシア領海の天然資源に対し、13百万ルーブル相当の損害を与えた。
審理の結果、船長の水棲生物資源の違法漁獲行為に対して有罪判決が下され、罰金15万ルーブルが科せられた。
また同裁判所は、カムチャツカ地方環境検察官による、船主“Интеррыбфлот”(インテルルイブフロート)社を相手とした天然資源回復のための損害賠償申立を認めた。
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連邦漁業庁長官クライニーが2011年のロシア漁業を総括 極東の密漁は半減

2012-01-28 07:01:52 | 日記
2012年01月27日 モスクワ発
[連邦漁業庁長官クライニーが2011年のロシア漁業を総括 極東の密漁は半減]
2012年1月26日、ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、2007年当時15億ドル相当だったロシア極東における密漁が、昨年2011年、8億ドル相当となり大幅に減少したと発表した。
クライニーは、極東においては、ロシアのどの地域よりも密漁密輸が横行しており、カニの5分の1、ウニの6分の1が違法に漁獲された製品だと指摘、原産地証明等の管理にかかる関係国との協定を締結するなどし、これに対抗、防止対策を構築していくと言及した。
この協定の対象は、中国、韓国、北朝鮮、そして日本など東アジア諸国を相手国としている。
また、クライニーは昨年2011年のロシア漁業の生産について言及し、前年2010年を5%上回り、過去10年間で最高となる423万7,000トンに達したと加えて発表、さらに、ロシアが世界の輸出水産市場の3%を占めたが、一方で国内市場でも国産製品の割合が増加するよう対策を講じると語った。
なお、クライニーは、ロシアのWTO加盟についても言及、ロシア漁業への悪影響はないと指摘した。
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長官クライニーがNZ漁業大臣へ遭難船対応の謝辞 IUU漁業防止協力にも言及

2012-01-15 22:59:15 | 日記
2012年01月13日
モスクワ発
[長官クライニーがNZ漁業大臣へ遭難船対応の謝辞 IUU漁業防止協力にも言及] 
ロシア連邦漁業庁は、長官クライニーが南極海で遭難したロシア漁船“Спарта”(スパルタ)に対する速やかで効果的な対応について、ニュージーランド漁業大臣フィル・ヒートリーへ深い感謝の意を通報したと発表した。
ロシア連邦漁業庁は、人間の生命を救うという行動への謝辞に加え、両国の希望を発展させるため、さらに協力関係を強化することが重要である旨の確信を表明した。
また、ロシアとニュージーランドは、歴史的、伝統的に長い間、漁業管理と水棲生物資源の保全管理について密接な関係にあり、特に、最近ではIUU漁業防止においても協力を強化していると加えた。
(以下関連報道)
2011年12月28日聯合ニュース
韓国の砕氷研究船「アラオン」が2011年12月28日、南極海で遭難したロシア漁船の救助に成功したと聯合ニュースが伝えた。
30人以上を乗せたロシア漁船は12月15日に氷河に衝突し遭難。
ニュージーランドの港に入港していたアラオンが遭難信号を受信、救助のため17日に同港を出港した。
12月25日から本格的な救助作業を行っていたアラオンは12月28日午後、ロシア漁船を安全な不凍地域まで引導し、救助作業を終えた。
2011年12月27日CNNニュース
ロシアの漁船が南極で座礁し、10日間にわたって立ち往生している。救援に当たってきたニュージーランドの調査船が2011年12月26日までに現場に到着し、船体の修理に向けた作業に乗り出したとCNNニュースが伝えた。
ニュージーランドの当局によると、ロシア漁船「スパルタ」は同国沖約3200キロの地点で12月16日に海底氷山に衝突して船体に穴が開き、動けなくなった。救助船も厚い氷に阻まれて近付けない状態だったという。
32人の乗員は救援チームの協力を得て、ニュージーランド空軍(RNZAF)の飛行機が上空から投下した機器を使って船内に流れ込んだ水をくみだしながら、船体の修理を試みてきた。しかし作業のためにポンプを止めると船内に水が流れ込む悪循環が続き、修理は難航している。
現場に到着した調査船は、スパルタの船首を持ち上げて損傷部分を海上に露出させることを目指し、燃料の注入を開始している。損傷部分が露出すれば、船体の内外から金属板を溶接して修理できる見通しだという。
船体の穴をふさいで航海できる状態になれば、調査船がスパルタをえい航して南極圏から脱出できる見通し。
2011年12月17日ロイター通信
ニュージーランドの南東約3700キロのロス海で2011年12月16日、ロシアの漁船「スパルタ」(乗組員32人、48メートル)が遭難信号を発報、関係機関が救難に乗り出したとロイター通信が伝えた。
ニュージーランドの救難当局によると、船体には穴が開いており乗組員の一部はライフラフト(救命いかだ)に移った。
残ったクルーは浸水した船内から水をくみ出すとともに、穴をふさぐ応急処置を急いでいる。
一報を受けて現場上空に出向いた米空軍機が撮影した写真からは、船体が左舷側に傾き、左舷にオレンジ色のライフラフトが複数、浮いているのが確認でき、一部には13度傾いたとの情報もある。
近くにいる船舶は砕氷船でないため近づけず、連続して氷を割って進む能力を持つ砕氷船は、現場到着まで数日かかるという。
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ロシア政府が北朝鮮とのIUU漁業防止協定合意を承認

2012-01-15 21:04:34 | 日記
2012年01月15日
モスクワ発
[ロシア政府が北朝鮮とのIUU漁業防止協定合意を承認]
ロシア政府は、北朝鮮との水棲生物資源を対象とするIUU漁業防止協定合意について承認をした。
ロシアと北朝鮮の2国間合意には、水棲生物資源の管理保全と漁船に関する情報交換、およびそのための当局の人員と監視船の配備等が盛り込まれている。
また、加えて輸出製品に関する有効期間3ケ月の証明書の取得や、その発給後12時間以内にお互いの当局事務所へコピーを通報する義務等も規定されている。
このことで、船舶要目、船舶登録番号、船名等の証明がない入港船から搬入される水棲生物資源の輸入は不可能となる。

(以下参考過去情報)
2011年12月22日 モスクワ発
[ロシアは北朝鮮とのIUU漁業防止政府間協定締結の準備をする]
ロシア連邦漁業庁は、2011年12月22日、ロシア政府幹部会において、北朝鮮とのIUU漁業防止協定締結にむけた協議が行われると発表した。
この報告は連邦漁業庁長官クライニーが行い、外務省の他、利害が発生する連邦行政当局との調整、北朝鮮との交渉による合意文書の承認が検討される。
協定案には、水棲生物資源の漁獲の妥当性の担保と確認、輸出証明書の発行とその検査体制等が盛り込まれている。
2011年04月28日 モスクワ発
[ロシアと北朝鮮がIUU漁業防止協定覚書に署名]
ロシア連邦漁業庁は、アジア太平洋の港への密漁製品の密輸出を防ぐため、4月27日水曜日、ピョンヤンにおいて、ロシアと北朝鮮はIUU漁業防止協定覚書に署名したと発表した。
ロシアはIUU漁業防止のための政府間協定を、昨年夏に韓国と締結、中国、日本ともその準備をしており、この覚書への署名は、北朝鮮との政府間協定締結への大きな第1歩と位置づけられる。
関係者によると、毎年、自国水域内で、公式なデータの3倍のカニや魚が漁獲されており、ロシアにとってこの問題の解決は極めて重要なもので、特に、カニやウニをアジア太平洋市場へ密輸する密漁者のほとんどが、ベリーズ、パナマ等に船籍を登録した便宜地籍船FOCであることが指摘されている。
2011年04月26日 モスクワ発
[漁業庁長官クライニーが北朝鮮を訪問しIUU漁業防止を協議]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、北朝鮮を訪問し、水産大臣パク・ツイヒヴァンと両国の漁業分野の国際的協力について協議をおこなっている。
4月27日には、ロシア連邦漁業庁と北朝鮮水産省との間で、IUU漁業防止協定が合意される予定だ。
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サハリン国境警備局が船名隠ぺいカニ密漁船を拘束“Оха”=“Кайра”

2012-01-13 16:00:49 | 日記

2012年01月12日 サハリン発
[サハリン国境警備局が船名隠ぺいカニ密漁船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、船名を隠ぺいし、別な船名を表示していたカニ密漁船(*船籍に関する言及なし)を拘束したと発表した。
当局所属警備艇は、2012年1月11日05:00、アニワ湾南東ロシア排他的経済水域において、船名が“Оха”(オハ)と認識される船を発見した。
“Оха”は当局警備艇がへ接近しようとすると、素早く日本へ向けて逃走を開始したが、約1時間追跡された後、最終的に日本水域でようやく停船した。
当局職員がこの船を検査した結果、この船の本当の船名は、“Кайра”(カイラ)とわかり、船内からカニを漁獲するための専用漁具と、その餌のために準備されたと考えられる、約2トンのスケトウダラとニシンが発見された。
なお、報告によるとこの船は、今年初め、コルサコフ港において、日本の網走へ向かう税関等の手続きを行っていたが、この入港の確認はされておらず、また、発見時の位置も不正なものだった。
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サハリン国境警備局がカニ密漁密輸を半減させたと発表

2012-01-11 10:42:40 | 日記
2012年01月10日 サハリン発
[サハリン国境警備局がカニ密漁密輸を半減させたと発表]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、国境警備当局間の協力もあり、昨年2011年12月時点において、前年2010年同期と比較し、日本と韓国へ向けたカニの密漁密輸を半減させたと発表した。
サハリン国境警備局は、カニを密漁したロシア人乗組員による便宜置籍FOC船を、ロ日当局間の協力により、日本の排他的経済水域で拘束した事例を挙げ、日本市場に向けられようとした、約300トンの製品密輸を防いだとを報告した。
サハリン国境警備局によると、2011年、ロシアと日本の国境警備当局間による情報交換を行ったこと等が効果し、水棲生物資源の密漁密輸は減少、特にカニ製品の外国港への違法輸出は大幅な削減が記録された。
なお、当局は、翌2012年についてもこの活動を継続、伝統な形態に新たな手法を加え、水棲生物資源の密漁密輸取締に取り組むこととしている。
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