ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報87“Аквариус”

2011-08-31 14:33:25 | 日記

2011年08月31日 サハリン発
[サハリン国境警備局がカンボジアFOC小型船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局所属警備艇は、2011年8月29日夜、アニワ湾南のオホーツク海ロシア排他的経済水域においてカンボジジア旗の小型船“Аквариус”(アクワリウス)を発見、呼び出したが、小型船はこれに答えずに、日本の排他的経済水域へ向け逃走を開始した。
このことから警備艇は“Аквариус”に対しその他の信号等により停船を指示、これにも応じなかったため、警告射撃まで行ったが、船長は乗組員の生命を危険にさらす航行を続けた。
警備艇は“Аквариус”を停船させるための、あらゆる強制的措置をとった後、この小型船へ向け発砲、ようやく2時間におよぶ追跡を終了させた。
“Аквариус”の乗組員は全員ロシア人で、けが人はいなかった。
当局は“Аквариус”を検査し、船内から約6トン活カニを発見したが、この小型船は、これらの漁業活動を認める許可証を所持しおらず、更なる調査のためコルサコフ港へ連行することとした。
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ロシアFOC/IUU取締情報86“CANGE”

2011-08-29 11:33:20 | 日記

2011年08月25日 サハリン発

[サハリン国境警備局がカンボジア旗違法水産物運搬船を拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、2011年8月24日、タタール海峡ペスチャヌイ岬南のロシア領海において、カンボジア旗貨物船“CANGE”を拘束したと発表した。

“CANGE”は50分におよぶ当局の呼び出しに応じず、危険な航行をしてロシア海域からの離脱を試みたが、追跡によりその後停船、検査を受け入れた。

“CANGE”が、活タラバガニ、無印のエビ40kg等、計5トンの水棲生物資源を所持していたことが確認され、この船長の多くの犯罪が判明した。
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収賄容疑の元ロシア連邦漁業庁職員バクリンに有罪判決

2011-08-19 15:03:15 | 日記
2011年08月10日 モスクワ発
[収賄容疑の元ロシア連邦漁業庁職員バクリンに有罪判決]
収賄容疑の元ロシア連邦漁業庁職員*イゴル・バクリンに有罪判決が下され、懲役刑が宣告された。
バクリンは仲介者であるРусские традиции(ルスキートラデイツ“ロシアの伝統”キャビア販売)社代表のアレクサンドル・ワシリエフを通じ、モスクワ市内で2010年春に行われた、太平洋サケマス流し網のオークション落札者船主から、約25万ドルの不正な金を受け取った。
この事件はバクリンが、昨年2010年3月26日、モスクワ市内のカフェ"Кофемания"(カフェマニア)において、ワシリエフの紹介で、極東の漁業会社、Пилон(ピロン)、Командор(コマンドール)、そしてШумшу(シュムシュ)の代表に会い、同年3月31日、ロシア連邦漁業庁で行われた、ロシア排他的経済水域のサケマス流し網漁業にかかるクオータのオークションに関して、情報提供などの打ち合わせをおこない、落札の利益を求め発生した。
このオークションは2010年3月31日、遡河性魚種として初めで、モスクワのロシア連邦漁業庁庁舎で行われた。
落札された16ロットは、それぞれベニザケ、シロザケ、ギンザケ、マスノスケ、カラフトマスの5種のサケマスと、西ベーリング海、南北千島海域および4つの小海域(カラギン・ペトロパブロフスクコマンドール・カムチャツカクリール・北部オホーツク)で構成されていた。
オークションのスタートプライスは、760万ルーブルから1千100万ルーブルだった。
落札したのは上記の3社を含めカムチャツカとサハリンの13企業で、この外にЭкофим(エコフィム)、Поллукс(ポルクス)、ОзерновскийРКЗ№ 55(アゼルノフスキーRKZ№55)、Экопасифик(エコパシフィック)、Тымлатский рыбокомбинат(テイムラトスキールイブコンビナート)、Атлантика(アトランチカ)、Рыбокомбинат Островной(ルイブコンビナートアストロブヌイ)、科学調査企業Тинар(チナール)、Паллада(パラーダ)、Кормчий(カルムチ)だった。
終了したオークションの落札者の内、上記3社に、ペトロフカ通り(*銀座のような繁華街)のレストラン"Аврора"(オーロラ)において第1回目に5万ドル、4月21日、2回目と最後としてオークション落札の引き換えに約9万ドルずつ、計約25万ドルがバクリンに渡されたとして、検察は彼を起訴していた。
*イゴル・バクリン(Игорь Бакулин) 
1964年8月9日生(クイビシェフ) 
クイビシェフ航空研究所卒 技術者 心理学博士号取得
1989年 クイビシェフ工場にオートトラクターの電気系統エンジニアとして就職
1994年 商社へ転職し活動
2000年 国営単一企業“Национальные рыбные ресурсы»”国家魚類資源社へ転職
2007年 ロシア連邦漁業庁 
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ロシアと韓国が海上国境警備演習を合同で行う

2011-08-04 12:18:23 | 日記
2011年08月04日 ウラヂオストク発

[ロシアと韓国が海上国境警備演習を合同で行う]

2011年8月9日、ロシア沿海地方ピョトル大帝湾で、ロシアと韓国は合同で海上国境警備演習を行う。

ロシア側から参加するのは、ロシアFSB国境警備局所属コマンドル、プリモリエを始めとする警備艇のほか、特殊部隊なども参加する。

合同演習のあとは、韓国海上警備艇はウラジオストク訪問を行う。

ロシアと韓国の海上治安機関は定期的に合同演習を行っている。

*写真はナホトカ港へ停泊中の沿海地方国境警備局所属警備艇“Приморье”(プリモリエ)


(以下参考過去情報)

2011年06月15日 韓国発

[第14次韓露海上治安機関協議が開催される]

韓国海洋警察庁は6月8日から4日間、モスクワにおいて第14次韓露海上治安機関協議が開催され、それに代表者が参加したと発表した。

韓国海上警察庁とロシアFSB国境警備庁は、1998年に協力協定を締結、毎年、相互に相手国を訪問して、東北アジア海域での両国の船舶安全と捜索システム、密輸、密入国など、国際犯罪防止のための協議を行っている。

韓国海上警察庁は、今次協議で、ロシア海域で違法に漁獲されたロシア産カニを、日本産と偽り、輸入、 販売した企業等を大量検挙したことを報告し、ロシア国境警備庁へ捜査協力を要請した。
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サハリン国境警備局はスポーツ・趣味を装うカニの密漁と戦う

2011-08-04 10:59:22 | 日記

2011年08月04日 サハリン発
[サハリン国境警備局はスポーツ・趣味を装うカニの密漁と戦う]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、スポーツ・趣味を装った実質的なカニの密漁との戦いを続けており、その結果、100万ルーブルを超える損害を防いでいる。
現在、サハリン、南クリール、およびカムチャツカの沿岸において、ケガニの漁獲は禁止されている。
タタール海峡南部とアニワ湾のTACが設定されているが、極少量で、しかもその枠は、学術研究の目的のみに利用が認められている。
当局は、スポーツ・趣味を装い、ケガニばかりでなく、タラバガニについても、商業規模の密漁が行われている実態をミデイアへ発表した。
当局は、2011年6月から同7月までの間、管轄沿岸で約500の無印の漁具を活カニとともに発見、これらの水棲生物資源を生息地へ海中還元し、約120万ルーブルの損害を未然に防いだ。
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