ロシアFOC/IUU取締情報２１３”・・・・・・・・・”

ロシアFOC/IUU取締情報２１３
２０１５年０７月３１日
・・・・・・・・・発
[・・・・・・・・・国境警備局がカニ密漁・・・・・・・・・船を拘束]
ロシアＦＳＢ・・・・・・・・・国境警備局は、・・・・・・・・・においてカニの密漁を行い逃走を試みた・・・・・・・・・船“・・・・・・・・・”（・・・・・・・・・）を拘束したと発表した。
“・・・・・・・・・”は・・・・・・・・・で販売するためカニを密漁し、当局の呼び出しに応じず・・・・・・・・・へ逃走を試みた。
当局は、光と音で警告したが、応じなかったため発砲し、ようやく“・・・・・・・・・”を停船させ拘束した。

北海道機船漁業協同組合連合会は、関係団体、関係機関等へロシア漁業の直近の情報を提供するとともに、ロシア水産ビジネスに関与する会員傘下船主や更には漁業種、業種を越えロシアビジネスに携わる関係者、関係団体の一層のネットワークづくりを推進することを目的とし、月間情報「ロシア漁業ニュースヘッドライン」を発行しています。このブログではロシアＩＵＵ漁業関連情報を中心にサンプルとしてピックアップしています。本文のContentsと申し込みは次へコンタクトしてください。
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サハリン漁業者協会副会長シャーノフが流し網漁業禁止問題を追及

２０１５年０７月３０日
サハリン発
[サハリン漁業者協会副会長シャーノフが流し網漁業禁止問題を追及]
昨日２０１５年７月２９日、ロシア農業副大臣（漁業庁長官）シェスタコフと、サハリン州の水産業界関係者との会合において、出席したサハリン漁業者協会副会長シャーノフが流し網漁業禁止問題を追及した。
来年２０１６年１月１日からロシア水域における流し網漁業を禁止する法案に大統領プーチンが過日署名した。
シャーノフは、まず、サハリン業界の要望がきき入れられなかったことに不満を表明し、今後の太平洋サケマスを対象に流し網漁業を行ってきた企業への取扱いを追及した。
流し網漁法を使用しなければ、排他的経済水域において太平洋サケマスを漁獲することが可能と理解されているが、シャーノフは、太平洋海洋漁業研究所チンロセンター、サハリン海洋漁業研究所サフニロ、カムチャツカ海洋漁業研究所カムニロ等へ、効率的な刺し網や代替の漁法を照会しても、広い範囲にまたがる資源を漁獲するための決定的な漁具に関する回報が現時点においてない旨を指摘し、それを導き出すための期間の対応として、業界は少なくても２年間は、流し網漁業を継続することを求めていると語った。
また、これが不可能な場合、オークションで落札した漁獲割当に関する政府との契約期間が残っており、その資源利用料の返還と損害賠償の準備をしているのかと追及した。
これに対してシェスタコフは、科学研究機関が今年２０１５年内に代替の効率的な漁具を開発すると回答したとされている。

（関連過去情報）

２０１５年０２月１７日　モスクワ発
[サハリン漁業者協会副会長シャーノフの流し網禁止法案への反論指摘点等]
ロシア農業大臣フョードロフは、２０１５年２月１３日、ユジノサハリンスクで開催された漁業分野の会議に出席、ロシア下院に法案が提出されている２０１６年からの排他的経済水域での太平洋サケマス流し網漁業禁止について、国はこの決定を既に行っていると語り、法案成立を全面的に支持すると言及した。
この法案についてサハリン漁業者協会副会長シャーノフは、問題点等を指摘し、サハリン業界は当該漁業禁止に反対すると表明した。
（報告担当者　原口聖二　：サハリン漁業者協会副会長シャーノフの指摘点等概要）
①流し網漁業への反対派の意見が出現以降、カムチャツカ地方の太平洋サケマスの平均漁獲量は、むしろ１．８倍に、また、河川２．７倍を含めベニザケは１．６倍に増加した点。
②流し網漁業禁止法案の説明書によると、これにより３,８２５件の業務の増加が見込まれるとしているが、カムチャツカ地方水産部のデータでは、２０１３年-２０１４年の同地方の水産業従事者は１万６,０００人、漁業生産量は１００万トンで、他方、流し網漁業による漁業生産はこの１．５％を超えることはなく、約４,０００件の業務を増加させることは不可能であり、むしろ当該漁業の禁止は熟練した５００件の業務を排除することになる点。
③２０１４年の報告によると流し網漁業により１億１,４３０万ルーブルの税金が支払われ、乗組員に対して２億４,７９０万ルーブルの給与が支払われた点。
④説明書によると、流し網漁業の禁止により５０億ルーブル相当の漁獲物製品がロシア国内市場に供給されることになるとしているが、当該漁業による漁業生産は１５億ルーブル相当であり、しかも、価値のあるベニザケ製品は海外市場へ供給され国内市場に変化を与えることはないと言える点。
⑤２０１０年春、当該漁業にかかるオークションが開催され、１隻あたり６００トン、１６ロットを１３社が落札、その際、対価のもと、単年ではなく２０２０年までの契約が発生していて、これが担保される必要があり、このオークションも、当時の首相プーチン承認による政府委員会の流し網漁業禁止は不適切である旨の決定に基づき行われた点。

シェスタコフがサハリン州水産業界と会合 カラフトマス来遊予想問題を言及

２０１５年０７月２９日
サハリン発
[シェスタコフがサハリン州水産業界と会合　カラフトマス来遊予想問題を言及]
本日２０１５年７月２９日、ロシア農業副大臣（漁業庁長官）シェスタコフは、サハリン州の水産業界関係者との会合に出席した。
この会合は非公開で行われたが、記者会見においてシェスタコフは、科学研究機関によるカラフトマス来遊予想に業界が不満をつのらせている問題について言及し、同州がより正確な調査と資源予想のため追加予算を求めていることについて、当該研究機関の資金は既に増加しており、それは、彼らのミスを曖昧にするための言い訳にもなる旨を加えた。
しかし、シェスタコフは、サケマスの来遊予想は極めて難しいものであり、一方、現状で標準的な資源予想が行われていると指摘し、それによると漁期の後半の見通しは良好とされている旨を言及した。
また、シェスタコフは、まだ、今年２０１５年漁期、当該操業は始まったばかりであり、行政障壁等を解決するため、モスクワでの調整に取り組むと語った。
なお、シェスタコフはこのほか、クリール列島のサケマス孵化場と、サハリン西岸への海洋牧場の建設の問題についても言及した。

２０１５年０７月２８日
サハリン発
[サハリン州カラフトマス操業　研究機関来遊予想に不満]
今年２０１５年、サハリンのカラフトマスの漁期が遅れているが、それでもサハリンの研究者は沿岸への来遊数量は予想どおりに展開するとしている。
しかし、サハリン州業界は、今年２０１５年漁期、カラフトマスの来遊予想がシナリオから外れているとして、同州知事コジェミャコに対して、特に東サハリン沿岸の航空機等を投入した緊急的なカラフトマスの来遊調査を実施するよう要請した。
業界は、今、緊急でより実態に近い来遊の予想を求めている。
今年、２０１５年漁期、サハリン州業界は、カラフトマスの楽観的来遊予想に基づき、労働者、漁具、そして加工場ライン等の設備投資を済ませている。
なお、サハリン海洋漁業研究所サフニロは、今年２０１５年漁期、サハリンに１４万８,０００トンのカラフトマスの来遊を予想していた。

サハリン州訪問 農業大臣トカチョフにかわり漁業庁長官シェスタコフ 択捉島へ渡る予定

２０１５年０７月２８日
サハリン発
[サハリン州訪問　農業大臣トカチョフにかわりシェスタコフ]
ロシアメディア（ＷＥＢ）は、計画されていた農業大臣トカチョフのサハリン州出張について、モスクワでの公務が発生し不可能となり、訪問者が同副大臣（漁業庁長官）シェスタコフに変更となると伝えた。
シェスタコフはユジノサハリンスクで業界との会議を終えた後、択捉島へ渡る予定としている。

密漁カニの新たな中核となる”・・・・・・・・・” 日本の港を経由

２０１５年０７月１０日
ウラヂオストク発
[密漁カニの新たな中核となる"・・・・・・・・・"　日本の港を経由]　
ロシア極東カニ漁業者協会会長ドウプリャコフは、２０１４年夏頃から、ロシア海域の密漁カニの仕向け先が・・・・・になったと指摘している。
その内の事例として、活カニ輸送のため特別装備された船舶が、・・・・・の・・・・・に入港、密漁された製品が、・・・・・に向けて搬出されるルートや、・・・・・の・・・・・、・・・・・・に直接入港し、・・・・・のバイヤーと交渉、支払を受けている実態等を明らかにした。
また、ドウプリャコフは、日本と密漁密輸（ＩＵＵ漁業）防止協定締結後、日本を中継した新たな抜け道が確認されていると指摘した。
密漁密輸船が通過の登録を受けている日本へ入港、特殊車両やフェリーを利用し、偽造書類を添付して・・・・・・へ搬出されている実態があるとしている。

積戻し（保税のまま再度外国へ積出しをすること）
外国から貨物が陸揚げされた後、この外国貨物を輸入手続きしない状態で、一時的に保税地域または税関の許可を受けた場所で保管して、保税のまま再度外国へ積出しをすること。関税法上の積戻しにはふたつの条件が必要である。ひとつは輸入手続きをしていないこと、ふたつめは積戻し先が貨物の製造地または原産地を問わず、外国であること。この積戻しは外国貨物の輸入手続きを終えた後、再び外国向けに輸出することをも含む。
たとえば、クレームで輸出業者に貨物が送り返される場合、委託販売輸入貨物の売れ残った貨物を返す場合なども積戻しと呼ばれている。その積戻しの場合には、関税に積戻し申告書を提出する必要がある。また、この外国貨物を簡単に加工して積み戻すときは、積戻し申告書に貨物の製造地、貨物名、価格、数量などを特記しなければならない。

日本で船舶修理 サハリン漁業会社が１６０万ルーブルの脱税（古釜布⇔花咲）

２０１５年０７月２４日
サハリン発
[日本で船舶修理　サハリン漁業会社が１６０万ルーブルの脱税]
サハリン税関当局は、地元漁業会社が日本で船舶修理をするにあたり、通関手数料１６０万ルーブルを脱税していた事実を確認、同社の取締役を対象に刑事事件として取り扱うと発表した。
このサハリンの漁業会社は２０１３年に根室花咲港で所属船舶の修理をする契約を日本の会社と行った。
２０１４年、同船舶は、修理を終え、出港地であるユジノクリリスク（古釜布）へ帰港したが、一連の行動を、この漁業会社は税関当局に対して報告しなかった。
現行法では関税同盟以外の地域における船舶修理には関税の支払いが義務付けられている。
脱税に関する法人の管理責任については最大懲役２年、罰金５０万ルーブルが科せられることとなる。

アニワ湾で第７回目のロ日沿岸警備合同訓練が実行される

２０１５年０７月２４日
サハリン発
[アニワ湾で第７回目のロ日沿岸警備合同訓練が実行される]
ロシアＦＳＢ国境警備庁と日本の海上保安庁によって、２０１５年７月２２日、アニワ湾で、２０００年以来、第７回目となる合同訓練が行われた。
今回は、冷凍船“Калинин”（カリニン）を不法移民と薬物を乗せた違反船に仕立て、それを追尾、日本との境界線近くで拿捕する等の想定で合同訓練が行われた。
この訓練は、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局長クドリャショフと、日本海上保安庁第1管区海上保安本部の坂野公治本部長が指揮をとった。
なお、日本側からはこの訓練に巡視船“えちご”が参加、当該期間中、コルサコフ港へ入港した。
（*報告担当者　原口聖二：　次のアドレスで合同訓練の動画がご覧になれます。http://skr.su/news/249714 ）

（関連過去情報）

２０１５年０７月１３日　モスクワ発
[アニワ湾でロ日沿岸警備合同訓練が行われる]
ロシアＦＳＢ国境警備庁と日本の海上保安庁が、２０１５年７月２１日から同２４日までの間、アニワ湾において合同訓練を行うと“ＲＩＡ　Ｎｏｖｏｓｔｉ”が伝えた。
合同訓練は、違反船の拿捕、遭難船の救助、海上での人命救助等を想定して行われ、ロシア側が巡視船の"Палия" （パリヤ） と"825"、そして警備艦"Южно-Сахалинск"（ユジノ・サハリンスク）、日本側は巡視船“えちご”が参加する。
また、この訓練は、ロシアＦＳＢサハリン国境警備局長クドリャショフと、日本海上保安庁第1管区海上保安本部の坂野公治本部長が指揮をとる。
なお、訓練期間、日本の巡視船“えちご”はコルサコフ港へ入港することとなる。

ロシア保健大臣の色丹島訪問と流し網漁業問題 プーチン訪日準備には影響を与えない

２０１５年０７月２１日
モスクワ発（ＦＴｉｍｅｓサマリー）
[ロシア保健大臣の色丹島訪問と流し網漁業問題　プーチン訪日準備には影響を与えない]
日本政府は、自国の領土と主張する北海道沖の係争中の島の一つに大臣が訪問したことを抗議した。
ロシア保健大臣ヴェロニカ・スクヴォルツォワが、２０１５年７月１８日、色丹島を訪問したことに関し、日本の菅官房長官は同２１日の記者会見において、領土問題に関する日本の立場とは相いれず、極めて遺憾だとして、ロシア側に抗議したことを明らかにした。
また、日本の岸田外務大臣は、同１８日発生した、自国の領土と主張する島の周辺海域における自国サケマス漁船の拿捕事件について容認できないと表明した。
しかし、両閣僚とも、今年２０１５年、大統領プーチンが日本訪問を準備するための行動に影響を及ぼさないと考えている。
ロシアは、来年２０１６年１月から、自国排他的経済水域における流し網漁業を禁止する決定を行い、当該水域でサケマスを漁獲する日本漁船と水産業に大きな打撃を与えたとされている。
これらの出来事は、大統領プーチンの訪日に向けたモスクワと東京の政治対話の最中に起きたが、情報によると岸田外務大臣は、その基礎を築くため、近々、ロシアを訪問することを計画しているとのことだ。

プーチン・シェスタコフ会談 流し網漁業禁止は正しい判断

２０１５年０７月２０日
モスクワ発
[プーチン・シェスタコフ会談　流し網漁業禁止は正しい判断]
本日２０１５年０７月２０日、大統領プーチンとロシア漁業庁長官シェスタコフが会談を行った。
この中でシェスタコフは、プーチンが来年２０１６年からの流し網漁業禁止法案に署名したことに言及し、太平洋サケマスの産卵行動が保護され、資源再生産の条件の最適化が期待されると語った。
これに対してプーチンは、友人である日本人が、伝統的漁場において被害をもたらしてきたと指摘、ただし、流し網漁業禁止は、外国の漁業者ばかりでなく、すべての漁業者に適用されると加えた。
なお、このほか、会談では、昨年２０１４年の操業レヴューと国内市場への国産水産物の供給状況、今年２０１５年のサケマス操業の開始等についてシェスタコフから報告があった。

ФСБ РФ подтверждает факт

ФСБ РФ подтверждает факт задержания японского рыболовецкого судна

ФСБ РФ подтверждает факт задержания японского рыболовецкого судна
20.07.2015 Источник: ria.ru
Судно "Хокомару-10" под флагом Японии с незаконно выловленной рыбой задержано в территориальных водах России, ущерб государству превысил 200 тысяч рублей, сообщили РИА Новости в пресс-службе погрануправления ФСБ России по Сахалинской области.

В субботу информационное агентство Киодо сообщило, что судно "Хокомару-10" было задержано в российских территориальных водах, предположительно, за нарушение квоты вылова рыбы.

По сведениям погрануправления, шхуна находилась в Охотском море с тихоокеанской стороны Курильской гряды. В составе экипажа — 11 граждан Японии. По предварительным данным, нанесенный ущерб государству составил порядка 230 тысяч рублей. Судно задержано и отконвоировано в Южно-Курильск для проведения дальнейшего разбирательства.

"В ходе проверки на борту шхуны обнаружено свыше 470 кг рыбной продукции из нерки, которая находилась в конструктивной технологической нише судна, прикрытая пустыми мешками. Добыча была выбрана сверх выделенных квот и не отражалась в судовом суточном донесении", — сообщил руководитель пресс-службы ведомства Алексей Мельников.

В этот же день пограничники предотвратили аналогичные попытки накопления неучтенного вылова лососевых видов рыб еще на двух японских судах — "Никко Мару 53" и "Кэйю Мару 65". Там также выявлена неучтенная судовым суточным донесением продукция общим весом более 1300 кг. Объемы не превышали установленные квоты, и суда были отпущены.

プーチンがシェスタコフと会談を予定

２０１５年０７月１８日
モスクワ発
[プーチンがシェスタコフと会談を予定]
ロシア大統領プーチンが２０１５年７月２０日月曜日、ロシア漁業庁長官シェスタコフとの会談を予定していると大統領報道官ペスコフが明らかにした。
ペスコフは、漁業分野の問題に集中して会談が行われることになると語った。

ロシアＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報２１２”Adexe Primero”Northeastern ”

２０１５年０７月１７日
ムルマンスク発
[西部北極地域国境警備局がバレンツ海のタラバガニ密漁の実態を明らかにする]
ロシアFSB西部北極地域国境警備局所属警備艇”Тверь”（トヴェリ）は、バレンツ海ロシア排他的経済水域において外国のラベルの付いた漁具を発見、それがノルウエーの”Northeastern ”とスペインの”Adexe Primero” のものと分かった。
”Adexe Primero” は、設置した漁具の発見現場からそれほど離れて位置しておらず、当局はこれを拘束、更なる検査のためムルマンスク港へ連行した。
一方、”Northeastern ”については、設置した漁具の海域にはおらず、ノルウエー当局と協力し、調査を行うととしていると報告された。

流し網漁業禁止 利するのは米国業界

２０１５年０７月１７日
モスクワ発
[流し網漁業禁止　利するのは米国業界]
来年２０１６年１月からロシア排他的経済水域における流し網漁業が禁止となった。
この件についてロシア一般紙（ＷＥＢ）は、背景に環境保護団体を通じた米国業界のプロパガンダとロビー活動があったとサハリン州業界が指摘、批判している旨を報じた。
また、ベニザケ製品市場はプレミアムであり、米国業界の行動はロシアと日本の流し網漁業を排除して空白をつくり、それを自らの製品で埋めるためのものだったとしている。
あらためてサハリン州業界は、ＷＷＦとＭＳＣ、そして定置網業界の利益追求の連動性を指摘している。

（関連過去情報）

２０１５年０６月１２日
一般社団法人北洋開発協会　原口聖二
[禁止法案のイニシアティヴをとった上院議員はカムチャツカ定置網漁業のオーナーである]
ロシア業界関係者の情報によると、流し網漁業禁止法案のイニシアティヴをとった上院議員ボリス・ネフゾロフ（Борис Невзоров）は、カムチャツカ地方の定置網漁業会社の実質的オーナーである。
漁業会社“ウスチカムチャットルイバ”（Устькамчатрыба）の５５％の株式をボリス・ネフゾロフ、１０％をタチアナ・ネフゾロフ、そして５％をアンナ・ネフゾロフとアレクサンドル・ネフゾロフが所有している。
また、別の漁業会社“ヴォストーク・ルイバ”（Восток-рыба）の１０％の株式をボリス・ネフゾロフ、同様に、１０％をタチアナ・ネフゾロフ、５％をアンナ・ネフゾロフとアレクサンドル・ネフゾロフが所有している。
２０１３年の“ウスチカムチャットルイバ”の当期売上は１０億ルーブル、利益が４億１,２００万ルーブル、“ヴォストーク・ルイバ”は、売上１億５０万ルーブルで、利益４５０万ルーブルとなっている。
太平洋サケマス流し網漁業漁船が多く所属し、定置網によるベニザケの商業生産がないサハリン州は流し網禁止に反対し、他方、サケマス漁業においてベニザケを対象とした定置網が主力のカムチャツカ地方は過去から流し網禁止を強硬に主張していた。
更に、カムチャツカ地方の主張の背景に、これを扇動する環境保護団体ＷＷＦの存在がある。
同団体とＭＳＣ（エコラベル）は表裏一体で、米国とカムチャツカの沿岸漁業によるベニザケのＭＳＣ（エコラベル）製品のシェアを拡大し、その位置づけを強化して、クライアントを増やすためには、市場から評価の高い、流し網漁業による沖獲りのベニザケ製品は“邪魔者”となる。
このことから、米国とカムチャツカの沿岸漁業者、そして同団体は共通の利益に向かい行動していると言える。

奇数年カラフトマスにかかるロシア研究機関のトロール分布調査等

２０１５年０７月１６日
一般社団法人北洋開発協会（原口聖二）
[奇数年カラフトマスにかかるロシア研究機関のトロール分布調査等]
ロシア太平洋海洋漁業研究所チンロセンターは、カラフトマスにかかる２００９年からの奇数年ごとのクリール列島太平洋側沿岸海域のトロール調査による漁獲分布図と、主漁場となる東サハリン沿岸の漁業区ごとの漁獲量グラフを発表した。

ロシア漁業ニュースヘッドライン ２０１５年０８月 http://kisenren.com

２０１５年０８月１０日

ユーザー　　各位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　
拝啓　時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
　さて、２０１５年６月２９日、大統領プーチンは、ロシア排他的経済水域におけるサケマス流し網漁業について、来年２０１６年から禁止する法案に署名、同法律が成立することとなりました。
　流し網漁業の問題については、過去から経緯がありましたが、昨年２０１４年９月にウラヂオストクで開催された第９回国際漁業者会議でのロシア連邦食料農業政策環境評議会委員長ゲンナジー・ゴルブノフ（Геннадий Горбунов）の当該操業禁止発言以来、当協会は、特に関連情報に注意を払って参りました。来年から日本漁船による当該操業に大きな影響を与えることになる、この情報を、今月号においても集約してご報告申し上げます。
なお、ロシア漁業庁は、２０１５年７月９日付農業省命令により、ピョトル・サフチュウク（Пётр 　Савчук）が同庁副長官に任命されたと発表しました。サフチュウクは２０１１年１１月からロシア水産投資グループ“ルスコエモーレ・ダブイチャ”「ロシアの海 生産」（"Русское море добыча"後に社名変更）社極東代表であり、極東漁業に関する今後の指導と外国人漁業への対応が注目されるところです。この件についても略歴等とともに、あわせてお知らせ申し上げます。

敬具

（国際漁業対策事業部；原口聖二）

Contents
TopNews　　ピョトル・サフチュウクが漁業庁副長官に任命される
・大統領からカムチャツカ地方への贈り物　流し網漁業禁止（太平洋サケマス流し網漁業関連外１５件）
・極東発展省は国家評議会幹部会合の準備を行う（ロシア漁業政策等関連外７件）
・ロシア漁業者によるスケトウダラ・ニシン操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外５件)
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外２件)
・サハリン州主要沿岸太平洋サケマス操業の魚種別漁獲勧告量（ロシア太平洋サケマス操業関連外７件）
・天然資源省　クリール列島のウニ違法漁業に対して許可停止を要求（ＦＯＣ/ＩＵＵ取締情報関連外８件）
・ロシア研究機関が今年２０１５年漁期のサンマの潜在的漁獲量を発表(その他ロシア漁業関連外１０件)
・韓国市場　日本産水産物の輸入が急増　ただし貝類のみ（韓国スケトウダラ等市場関連外６件）
・大同江スッポン養殖工場の支配人は銃殺された（北朝鮮漁業関連外１件）
・添付データ　ロシアのフィッシュミール価格の推移

計７４報告

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