2017年09月01日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、韓国の近海業界で主に構成される“韓国水産協同組合中央会”が、近海漁業の漁獲圧力を低減させる代替に、ロシアのカムチャッカ地方、米国のアラスカ漁場に進出するために、水面下の行動を行っているが、実績者の遠洋業界は、それを不快に思っている旨、韓国一般紙(WEB)が伝えました。伝統的にロシア海域で操業を展開している韓国の北洋トロール漁業、北洋はえ縄漁業、サンマ漁業は、“韓国遠洋産業協会”に所属していて、現在、同中央会所属会員のロシア海域での操業は沿海地方海域のイカ漁業のみとなっています。
今月号では、海外漁場での操業機会確保を求める、同中央会の精力的な活動を集約しTopNews としてご報告申し上げます。
なお、ロシア“インテルルイブフロート”(Интеррыбфлот)社は、日本の排他的経済水域で今漁期不漁が予想されているスルメイカ(Тихоокеанский кальмар:チホーオケアンスキー・カリマル:太平洋イカTodarodes pacificus)について、日本の貿易障壁が撤廃されることを期待していると発信しました。これに関連する情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews
韓国近海業界 資源豊富なロシアを目指す 実績者遠洋業界は不快
・韓国業界が水産分野協力でカムチャツカ地方とMOU(韓国近海業界のロシア海域進出模索関連外1件)
・南クリール沿岸漁業 洋上転載と加工が認められる(漁業政策および漁業協定関連等外5件)
・投資クオータにかかる特別委員会の規則を準備(投資クオータ関連)
・米国スケトウダラ業界 原料市場は改善されつつある(底魚等操業関連外10件)
・東サハリン海域トゲズワイガニ等の漁期延長を勧告(無脊椎動物操業関連外1件)
・東サハリン沿岸テルペニア湾カラフトマス操業が不漁により禁漁となる(太平洋サケマス操業関連外22件)
・ロシアEEZサンマ操業 最初の魚群形成予測(サンマ操業関連外3件)
・奇妙な配分となったロシア漁船の日本EEZ漁獲割当(イワシ・サバ操業関連外4件)
・カムチャツカ国境警備局がカニ漁労目的モルドヴァFOC船を拘束(FOC/IUU取締情報関連外4件)
・”アストロブノイ” 日本企業との協力でホタテ養殖(南クリール漁業投資関連)
・日本領事館と“すしざんまい”の代表らが養殖漁業会社を訪問(その他ロシア漁業関連情報等外14件)
・韓国イカ漁業 トロール漁船と釣り漁船が違法共助操業(韓国スケトウダラ等市場関連外11件)
・北朝鮮漁船数百隻が日本EEZで密漁(北朝鮮漁業関連)
計89オリジナル報告
http://kisenren.com