ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報 23 "Глэдис"Каламбус"Лир"

2010-04-27 16:12:21 | 日記
2010年04月20日 サハリン発
[サハリン国境警備局が4隻の外国旗商業船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、4月18日、約54トンのカニ、スケトウダラ、ニシンを違法に所持していた外国旗商業船4隻をオホーツク海アニワ湾ロシア排他的経済水域で拘束した。
外国旗商業船4隻はすべて、漁労の外、商業的なこれらの活動を満たす許可を有していなかった。
国境警備艇"Чукотка"(チュコトカ*注1写真 色丹島で停泊中の"Чукотка"011)が3隻の違法な外国旗商業船を発見し拘束、この内2隻はカンボジア旗で、もう1隻はパナマ旗だった。
また、残りの1隻はカンボジア旗の小型船で、ハバロフスク管轄国境警備隊により検査を受けた後、ユジノサハリンスクから発進したFSB所属ヘリコプターМи-8(ミル-8*注2)により拘束された。
各船の船名と母港は、"Глэдис"(グレデイス)プノンペン、"Каламбус"(カランブス)プノンペン、"Пунта Негра"(プンタネグロ)ベリーズ、そして小型船が"Лир"(リル)プノンペンと判明、さらに4隻の乗組員はすべてロシア人とわかった。
以上の4隻は更なる調査のため、全船コルサコフ港へ連行された
*注2 Mi-8 (ミル8;ロシア語:Ми-8ミー・ヴォースィェミ)は、ソビエト連邦のミル設計局で開発されたヘリコプターである。北大西洋条約機構(NATO)の使用したNATOコードネームでは「ヒップ」("Hip")と呼ばれた。
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ロシア連邦漁業庁職員イゴル・バクリンが収賄の容疑で逮捕

2010-04-26 17:33:48 | 日記
2010年04月26日 モスクワ発

[汚れたクオータでサケマスは漁獲される]

モスクワの検察当局は、ロシア連邦漁業庁職員イゴル・バクリンを贈収賄の容疑で逮捕し、起訴にむけ取調べを開始した。

当局によると、バクリンは仲介者を通じ、太平洋サケマス流し網のオークション落札者船主から、約25万ドルの不正な金を受け取っていた。

この捜査の過程でバクリンは、3月26日、モスクワ市内のカフェ"Кофемания"(カフェマニア)においてРусские традиции (ルスキー トラデイツ :キャビア販売)社代表のアレクサンドル・ワシリエフの紹介で、極東の漁業会社、Пилон(ピロン)社、Командор(コマンドール)社、そしてШумшу(シュムシュ)社の代表に会っていたことがわかった。

会合で、去る3月31日ロシア連邦漁業庁において行われた、ロシア排他的経済水域のサケマス流し網漁業にかかるクオータのオークションに関して打ち合わせが行われ、オークション落札の利益を求められていることが、バクリンに伝わった。

当日のオークションで落札されたロットは、それぞれベニザケ、シロザケ、ギンザケ、マスノスケ、カラフトマスの5種のサケマスと、西ベーリング海、南北千島海域および4つの小海域(カラギン・ペトロパブロフスクコマンドール・カムチャツカクリール・北部オホーツク)で構成されており、スタートプライスは、760万ルーブルから1千100万ルーブルだった。

終了したオークションの落札者にこの3社が含まれており、ペトロフカ通り(*銀座のような繁華街)のレストラン"Аврора"(オーロラ)において第1回目に5万ドル、4月21日、2回目と最後としてオークション落札の引き換えに約9万ドルずつ引き渡された。

МВДにより、すぐにワシリエフは逮捕され、容疑が固まり、続いてバクリンも逮捕された。
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ロシアFOC/IUU取締情報 22 "Коканд"Чапаево"

2010-04-08 10:46:56 | 日記
2010年03月31日
カムチャッカ発
[ロシアFSB北東管区国境警備局2010年1月-3月期商業船拘束情報]
ロシアFSB北東管区国境警備局(ペトロパブロフスクカムチャツキー)は今年1月-3月期の活動における拘束船を次のとおり発表した。

1  2010年03月30日
船名 БМРТ "Гермес"(BMRTタイプ エルメス)  ロシア旗
船主 "Дальвод"(ダリヴォド)社 ナホトカ
内容 許可枠外で99.973kgのスケトウダラを漁獲した。

2  2010年02月21日
船名 БМРТ "Коканд"(BMRTタイプ コカンド) ロシア旗
船主 発表なし ナホトカ
内容 船長による日報の記載ミス。スケトウダラ399kg、スケコ337.5kg外、製品5,852kgを隠蔽していた。

3  2010年02月16日
船名 СТР "Чапаево"(STRタイプ チャパエヴァ) ロシア旗
船主 発表なし ウラヂオストク
内容 2009年8月の衛星位置管理システムのデータにより区域外操業が発覚した。

4  2010年02月11日
船名 "Мартин"(マルテイン)  カンボジア旗
船主 発表なし プノンペン
内容 船内に大陸棚資源を漁獲するための専用漁具を所持、活魚水槽が設置されていたが、その活動を満たす許可がなかった。さらに船内から登録されていない、冷凍のスケトウダラ7,202kg、ニシン2,772kgが発見された。

5  2010年02月04日
船名 БМРТ "Владимир Пащенко"(BMRTタイプ ウラジミールパシェンコ) ロシア旗
船主 発表なし ナホトカ
内容 許可枠で冷凍スケコ3.848kgを生産所持、さらに原魚換算相当143,966kgのスケトウダラの漁獲も記録されていなかった。

6  2010年01月19日
船名 "Грант"(グラント) カンボジア旗
船主 発表なし プノンペン
内容 オホーツク海排他的経済水域で呼び出しに応じず、国境警備艇に6時間以上追跡され、警告射撃を受けた後停船した。船内に活魚槽があり25トンの活タラバガニが発見されたが、漁業、経済活動の許可を所持していなかった。

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ロシアFOC/IUU取締情報 21

2010-04-07 16:55:55 | 日記
2010年04月07日 サハリン発
[サハリン国境警備局が第1四半期260トン以上の水棲生物資源の密漁密輸を摘発]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、今年2010年第1四半期、30以上の違反者と、約70件の不法侵入、50件以上のチェックポイントでの違反事項を摘発した。
240件以上の違反にかかる罰金額は、626万7千86ルーブルに達した。
また、当局が拘束した商業船は外国船20隻を含む29隻で、260トン以上の違法漁獲物を摘発、この活動で防がれた天然資源への損害額は1億9千600万ルーブル相当となった。
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ロシアFOC/IUU取締情報20"Китами Мару"

2010-04-05 11:29:59 | 日記
2010年04月04日 モスクワ発

["Китами Мару"(きたみ丸)事件 再犯の船長が再び法廷へ現れる]

3月31日、南クリール地方裁判所において、"Китами Мару"(きたみ丸)船長トルカチェフの密漁密輸に関する審理が行われ、執行猶予付禁固2年、罰金10万ルーブルの判決がでた。

ロシアFSBサハリン国境警備艇は、昨年2009年12月8日夜から9日にかけ、ロシア千島列島領海ぎりぎりで、外国旗をあげた船を発見した。

その船はロシア領海でウニの密漁を行い、日本の港へ密輸を行うところで、船名は"Китами Мару"(きたみ丸)、カンボジア旗、船主はニューデイール海事社と判明した。

"Китами Мару"の船長は国境警備艇の停船命令に応えなかったが、追跡からは逃れることができないと判断、証拠隠滅を目的に船を沈める試みをすると同時に、乗組員とともに船外脱出、救命ボートに乗り移った。

一方、国境警備隊は"Китами Мару"の沈没を防ぎ、6名の乗組員を警備艇に引き上げ救助した。

国境警備隊が"Китами Мару"を検査したところ、10トンのウニと6トンの冷凍エビ製品が発見された。

また、この時点で、船長がトルカチェフと分かり、2009年3月にも“Sea Wind”という船で千島海域において密漁、拘束されていた前歴が判明した。
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モスクワで冷凍水産物卸売企業社長が殺害される

2010-04-03 08:41:01 | 日記
2010年04月01日 モスクワ発
[モスクワで冷凍水産物卸売企業社長が殺害される]
3月30日1720頃、モスクワ南東部プロンスキー通り11-6-第2号棟5階の階段吹き抜けで、腕、頭、背中を撃たれ殺害されているビジネスマンが発見された。その後の当局の捜査で、殺害されたビジネスマンは、冷凍水産物卸売企業社長セルゲイ・ゲラシモヴィッチ(51歳)と分かり、遺体のそばから2丁の拳銃と約70万ルーブルが発見されている。殺害されたゲラシモヴィッチは1958年生まれで、冷凍水産物卸売企業ルイブミヤソトルグの最高責任者だが、ワインとウオッカの取引も手がけていたとの情報もある。犯人は、ゲラシモヴィッチのアパートで待ち伏せしていたとみられており、階段の踊り場にたくさんのタバコの吸殻が投げ捨てられていた。おそらく、犯人はゲラシモヴィッチと話をし、ゲラシモヴィッチが大金を提供しようとしたが、それを拒否、銃弾を撃ちこみ立ち去ったのだろう。当局は、現在、近隣の監視カメラのデータを検証しており、犯人が撮影されていたとの情報もある。
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