ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報76“Тори”Велес”Восход”Виктория”

2011-05-31 16:24:27 | 日記
2011年05月31日 サハリン発

[サハリン国境警備局が3隻のカンボジア旗FOC船を拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、2011年5月30日、タタール海峡において、3隻のカンボジア旗FOC船を拘束、所持していた活カニを押収したと発表した。

当局所属警備艇が、“Тори”(トーリ)と“Велес”(ヴェレス)を、また、当局所属ヘリコプターが、“Восход”(ヴォスホド)をそれぞれ停船させ、検査、環境法に違反した、計40トンを超えるカニ製品を発見した。

これら3隻は、給油のためにタタール海峡ロシア排他的経済水域に入域したと説明、製品については、日本の排他的経済水域で生産された旨の日本の会社の書類を提示した。

また、この検査活動で “Тори”はIMO(国際海事機関)に登録されている“Виктория”(ヴィクトリヤ)と同じ登録番号にしており、衛星位置データにより、同時刻、“Виктория”は韓国の釜山港にいたことが判明した。


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ロシアFOC/IUU取締情報75“Перфект”

2011-05-31 12:28:29 | 日記
2011年05月30日
カムチャツカ発 [シェラレオーネ旗“Перфект”(パーフェクト)船長に有罪判決]
カムチャツカ地方裁判所は、昨年2010年11月、23,000固体以上の活カニを不正に運搬した、シェラレオーネ旗“Перфект”の船長に有罪判決を言い渡した。
2011年5月25日、カムチャツカ地方環境検察官の請求により公判が行われ、この船長のロシア大陸棚法違反と権限乱用の罪が確定した。
“Перфект”は、昨年11月8日から12日までの間、東サハリン海域において違法に大陸棚資源を開発し、23,343固体の活カニを所持、ロシア連邦の天然資源に対し、6.7百万ルーブル相当の損害を与えた。

以下参考“Перфект”(パーフェクト)事件
2010年11月18日 カムチャツカ発
[北東管区国境警備局がシェラレオーネ旗商業船を拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局は、11月12日、オホーツク海をパトロール中、シェラレオーネ旗商業船を停船させ検査したところ、船内から約23,800個体、10トンを越える活ズワイガニを発見した。
この検査で、シェラレオーネ旗の船名は“Перфект”(パーフェクト)、母港フリータウン、乗組員はロシア人17名、ウクライナ人2名と分かった。
“Перфект”の船内には専用漁具と活魚設備があったが、これらの漁業活動を満たす許可を所持しておらず、また、定められた操業日誌もなかった。
“Перфект”は、当局により所持していた活カニが生息地へ海中還元された後、更なる調査のためペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。
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ロシア連邦漁業庁北西地方局長が収賄で逮捕される

2011-05-27 15:37:15 | 日記
2011年05月27日 モスクワ発
[ロシア連邦漁業庁北西地方局長が収賄で逮捕される]
2011年5月25日、サンクトペテルブルクにおいて、ロシア連邦調査委員会とMVD(ロシア連邦内務省警察)は、合同で捜査活動を行い、ロシア連邦漁業庁北西地方局長Сергей Муравьев(セルゲイ ムラヴィエフ)と彼の部下Сергей Чуриков(セルゲイ チュリコフ)を、500万ルーブルの賄賂を受け取った容疑で逮捕した。
ムラヴィエフは、5月23日付ですでにその職を解任されている。
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ロシアFOC/IUU取締情報74“NORDEA“TITAN”

2011-05-27 15:34:39 | 日記
2011年05月27日 サハリン発

[サハリン国境警備局が2隻のFOC船を拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、オホーツク海において30トンの活カニを所持していた2隻の密漁密輸FOC船を拘束したと発表した。

2011年5月24日、当局はオホーツク海ロシア排他的経済水域において、航空機を投入し、環境保護法等の違反を犯した、カンボジア旗“NORDEA”と、シェラレオーネ旗“TITAN”を拘束したと発表した。

当局職員がラジオで“NORDEA”を呼び出しところ、給油のために入域しており、水棲生物資源は所持していないとの船長の返答だった。

ところが当局が“NORDEA”がチェックアウトの際、乗船検査したところ約10トンの活カニが発見された。

その後、当局は類似した形で“TITAN”を停船させ検査、やはり約20トンの活カニが発見された。

双方の船長は、これらの活動にかかるロシア排他的経済水域の出入域にかかる正規な手続きをしていなかった。
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ロシア連邦漁業庁が漁船船長の罰則強化を提案

2011-05-24 06:10:07 | 日記
2011年05月23日 モスクワ発
[ロシア連邦漁業庁が漁船船長の罰則強化を提案]
ロシア連邦漁業庁は、ロシア漁船船長の違反に対する罰則を重くする提案をしており、大手漁業者団体はこれに反対している。
ロシア連邦漁業庁は、海洋水棲生物資源の保護管理に関する連邦法を改正し、これに違反した管理者責任を重くする提案をしている。
この案では、ロシア排他的経済水域、大陸棚で漁獲された製品を所持し、領海を出入域することに関して違反した場合、最高7年の懲役刑に処することが規定されている。
これに対し、スケトウダラ漁業者協会会長ズベレフは、現行法では、漁獲した製品は、関税手続きを行うために一度ロシア領海内へ持ち帰ることが義務付けられており、これを守らなければ、製品の輸送はできず、また漁獲割当が剥奪されると語り、この案の設計にはいくつかの間違いがあると指摘した。
またズベレフは、これらの提案がロシア海域で密漁を行っている便宜地籍船を対象にしていないことにも問題があると加え、反対の意思表明を当局へ送付済みであると明らかにした。
(別添画は、裁判所へ入廷する船長と、その背景にある連邦漁業庁を、斧を銜えて待ち構える鳥として表現している)
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カムチャツカ州裁判所が国家魚類資源社元役員に職権乱用で有罪判決Анатолий Овечкин

2011-05-20 17:06:51 | 日記
2011年05月20日 カムチャツカ発

[カムチャツカ州裁判所が国家魚類資源社元役員に職権乱用で有罪判決]

カムチャツカ州裁判所は、ФГУП «Национальные рыбные ресурсы»(国営単一企業 国家魚類資源 いわゆる“ロシア漁業公社”)カムチャツカ支店の元役員に、職権乱用で懲役1年6ケ月の有罪判決を下した。

国家魚類資源社カムチャツカ支店元役員Анатолий Овечкин(アナトリー オヴェチキン)は、2008年12月、職権を乱用、2隻の漁船の操業許可取得のための経費として、それぞれの水産会社に計50万ルーブルを要求した。

2009年2月に、オヴェチキンは、自社の会計を通さない請求への同意を、水産会社2社から取り付けるよう部下に指示をだした。
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ロシアFOC/IUU取締情報73“Пигасус“Флорал”

2011-05-16 12:20:23 | 日記
2011年5月13日 カムチャツカ発
[北東管区国境警備局が2隻のFOC船をオホーツク海で拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局は、オホーツク海において漁業規則違反等で、カンボジアとシエラレオーネのFOC船を拘束したと発表した。
5月10日、当局所属警備艇“Воровский”(ヴォロフスキー)は、オホーツク海をパトロール中、カンボジア旗のРТС“Пигасус”(RTSタイプ ピグアス)を発見し検査した。
“Пигасус”の母港はプノンペン、乗組員は全員ロシア人で、専用漁具と活魚槽を設備し、活カニを700kg、スケトウダラ約4トンを所持していたが、これらの漁業活動を認める許可は有していなかった。
もう1隻のFOC船は、シエラレーネ旗“Флорал”(フローラル)で、当局警備艇の呼び出しと停船命令に応じず逃走を試みたが、当局による警告射撃の後、検査を受け入れた。
“Флорал”の乗組員はロシア人13名、ウクライナ人1名で構成されており、やはり活魚槽に約700kgの活カニを所持していたが、同様にこれらの漁業活動を認める許可は有していなかった。
この2隻の活カニは生息地へ海中還元され、双方ともに更なる検査のため、当局によりペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。
*写真は所属警備艇“Воровский”(ヴォロフスキー)
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ロシアFOC/IUU取締情報72“Мают”

2011-05-13 16:34:31 | 日記
2011年05月13日 サハリン発

[サハリン国境警備局がカンボジアFOC船を拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、5月12日10:16(サハリン時間)、タタール海峡ロシア排他的経済水域内でカンボジア旗商業船(母港プノンペン)“Мают”(マユト)を拘束したと発表した。

“Мают”の乗組員はロシア人11名、インドネシア5名、そして韓国人1名で構成されていた。

当局は、“Мают”をチェックアウトの際検査し、約5トンのニシンとスケトウダラを発見、漁業法にかかる違反を確認した。


*以下“Мают”(マユト)の過去の密漁密輸事件(参考) 


2010年11月26日 ウラヂオストク発 [沿海地方国境警備局が2隻のFOC船を拘束]
11月24日、ロシアFSB沿海地方国境警備局は、パナマ旗“Лескадо-1”(レスカド-1)とカンボジア旗*СТР“Мают”(STRタイプ マユト)による密漁密輸を一晩で摘発し拘束した。
2隻の船長はロシア人、乗組員はロシア人、インドネシア人そして韓国人で構成されていた。
沿海地方国境警備局が、小型商業船“Лескадо-1”を検査したところ10トンの活タラバガニとアブラガニを所持していたが、漁獲の証明など、これらの商業活動を満たす許可を得ていなかった。
また、当局がトロール船“Мают”を検査したところ、6つの魚槽に、海水を張り、活カニ所持のための設備と、違法な3.5トンのニシンとイカを所持していた。
“Мают”は今年9月にも水棲生物資源の密漁密輸で当局により拘束され、罰金を支払い、10月20日に解放されたばかりだった。
“Мают”と“Лескадо-1”は更なる検査のため当局によりナホトカ港へ連行された。
なお、沿海地方国境警備局は、今年に入りベリーズ、カンボジア、シエラレオーネ、パナマ等18隻の便宜置籍FOC船を拘束した。



2010年09月20日 ウラヂオストク発 [沿海地方国境警備局がカンボジア旗商業船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局は、専用漁具を備えカニを輸送していた、カンボジア旗トロール漁船СТР“Мают”(STRタイプ マユト)を拘束した。
9月15日、当局は、管轄ロシア排他的経済水域をパトロール中、“Мают”を発見し停船させ、検査したところ、船内から専用漁具と活カニ、そして5.5トンのニシンを発見した。
“Мают”は許可なくカニの漁労活動をしていた模様で、船長は韓国の東海港を出港し、日本の港へ向かう途中、ロシア排他的経済水域に入域してしまったと説明している。
“Мают”は更なる検査のため、ナホトカ港へ連行された。

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ロシアFOC/IUU取締情報71“Вояджер”Скорпион”Феникс”

2011-05-06 17:49:47 | 日記
2011年05月06日 サハリン発

[サハリン国境警備局がカニ密漁密輸で3隻のカンボジアFOC船を1日で拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、2011年5月5日の1日間で、東サハリン排他的経済水域(EEZ)内において、環境法等に関する違反により、計100トンを超える密漁カニを所持していた、3隻のカンボジアFOC船を拘束したと発表した。

当日、当局所属警備艇がアニワ湾南の海域をパトロール中、ロシアEEZから出域しようとする“Вояджер”(ヴォヤジェル)を発見し呼び出した。

“Вояджер”は、これには応じず逃走、当局の発砲する旨の通報の後停船し検査を受け入れた。

“Вояджер”からは18トンを超える活ズワイガニ、冷凍スケトウダラおよびカラフトマスの頭が発見されたが、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。

次は、“Феникс”(フェニックス)と “Скорпион”(スコルピオン)で、当局による航空機を使用した乗船検査をチェックアウトの際受け、前者は、30.5トンのカニ製品と高級魚、後者は同70トン以上、さらに、双方ともに専用の漁具を所持していたことが分かったが、やはり、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。
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密漁で拘束されたシェラレオネFOC船を没収“Перфект”

2011-05-06 11:48:45 | 日記
2011年05月05日 カムチャツカ発

[密漁で拘束されたシェラレオネFOC船を没収]

カムチャツカ管財局は、昨年、オホーツク海において15トン以上の密漁カニを所持し、ロシアFSB北東管区国境警備局に拘束され、その後管理物件となったシェラレオネFOC冷凍運搬船(母港フリータウン)“Перфект”(パーフェクト)を連邦国家へ転籍したと4月29日発表した。

北東管区国境警備局が、2010年11月12日、オホーツク海をパトロール中、“Перфект”を停船させ検査したところ、船内から23,800個体、10トンを越える活ズワイガニ等を発見した。

“Перфект”の乗組員はロシア人17名、ウクライナ人2名で、船内には専用漁具と活魚設備があったが、これらの漁業活動を満たす許可、定められた操業日誌を所持しておらず、当局によりペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。

今年、2011年2月28日、カムチャツカ市裁判所は、“Перфект”の没収を決定し、船主にカニの市場価格の2.5倍の罰金を課していた。
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ロシアFOC/IUU取締情報70“ORLAN”

2011-05-02 12:40:45 | 日記
2011年04月28日 サハリン発

[サハリン国境警備局がベリーズFOC船を違反指摘]

ロシアFSBサハリン国境警備局は4月20日、ロシア排他的経済水域をパトロール中、ベリーズ旗商業船“ORLAN”を発見し、検査、違反が発見されたため、これを摘発したと発表した。

“ORLAN”は、冷蔵カニ製品16トン、活カニ20トン、そして10トン以上の冷凍スケトウダラ、ニシンを所持していた。

船長は、製品すべてが日本の排他的経済水域で漁獲されたとする書類を提示し、これを韓国へ輸送するための燃料補給を受けにタタール海峡へ入域したと説明したが、船内には、既に港で受け取った韓国を3往復できるだけの燃料を積んでいた。

“ORLAN”は、水棲生物資源の検定済計量機器、日報を所持しておらず、ロシア環境法に違反しており、また、チェックポイントも明らかに不通過だった。
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ロシアと北朝鮮がIUU漁業防止協定覚書に署名

2011-05-02 12:39:41 | 日記
2011年04月28日 モスクワ発

[ロシアと北朝鮮がIUU漁業防止協定覚書に署名]

ロシア連邦漁業庁は、アジア太平洋の港への密漁製品の密輸出を防ぐため、4月27日水曜日、ピョンヤンにおいて、ロシアと北朝鮮はIUU漁業防止協定覚書に署名したと発表した。

ロシアはIUU漁業防止のための政府間協定を、昨年夏に韓国と締結、中国、日本ともその準備をしており、この覚書への署名は、北朝鮮との政府間協定締結への大きな第1歩と位置づけられる。

関係者によると、毎年、自国水域内で、公式なデータの3倍のカニや魚が漁獲されており、ロシアにとってこの問題の解決は極めて重要なもので、特に、カニやウニをアジア太平洋市場へ密輸する密漁者のほとんどが、ベリーズ、パナマ等に船籍を登録した便宜地籍船FOCであることが指摘されている。

(関連情報)

2011年04月26日 モスクワ発
[漁業庁長官クライニーが北朝鮮を訪問しIUU漁業防止を協議]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、北朝鮮を訪問し、水産大臣パク・ツイヒヴァンと両国の漁業分野の国際的協力について協議をおこなっている。
4月27日には、ロシア連邦漁業庁と北朝鮮水産省との間で、IUU漁業防止協定が合意される予定だ。
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