2011年06月08日 サハリン発
[2隻のカンボジア旗FOCカニ密漁密輸船の損害賠償額が決定]
昨年2010年5月、水棲生物資源の密漁密輸により、ロシアFSBサハリン国境警備局に拘束されたカンボジア旗FOC船“Пинч-20”(ピンチ-20)“Дальморе”(ダリモレ)のそれぞれの船主CARGO SHIPPING COMPANY LTDとMARINE SERVICES V&A PTE LTDへの損害賠償額が、前者70万ルーブル、後者は270万ルーブルと裁判所により決定された。
なお、この2隻の船長に対する罰金額は、計180万ルーブルで既に決定済となっている。
(以下参考過去情報)
2010年05月27日 サハリン発
[カンボジア旗“Дальморе”がタタール海峡のカニ密漁で再び拘束される]
5月23日(日)、ロシアFSBサハリン国境警備局警備艇“Андрей Евдокимов”(アンドレイ エフドキモフ)はタタール海峡をパトロール中、ロシア領海で、カンボジア旗“Дальморе”(ダリモレ)を発見した。
“Дальморе”は警備艇の呼び出しに応えず、停船命令を無視して逃走を開始したものの、警備艇がサハリン税関所属船と共同でこれを追跡し、ロシア領海で拘束した。
“Дальморе”を当局職員が検査したところ、船内から活ズワイガニ3,996kg、アブラガニ519kg、ケガニ55kg、タラバガニ58kg、および冷凍ニシン1.2トン、スケトウダラ2トンが発見されたが、この活動を満たす許可証を所持していなかった。
翌5月24日(月)、国境警備局はサハリン海洋漁業研究所の協力を得て、4.5トン(4,226固体)の活カニを生息地に海中還元し、国家の天然資源への損害250万ルーブル相当を未然に防いだ。