209 同窓会

　 22日大雨の降る中、高校の同窓会が　多分三十年ぶりで京都でありました。そこで自分では仲間内で一番若いと思っていたのですが、とんでも無い間違に気づきました。

　先ず、テーブルの席を話しやすい様に皆で模様替えをしました。しかし、それが大変で、これが良い、あれにした方が話しやすいとなりました。私もテーブルを持って右往左往しました。お店が暇だったので許して貰ったけれど、普通なら怒鳴られる様な大騒ぎでした。各自が自己紹介をしたのですが分らない人が何人もいました。誰だか分らないので、当時の写真を見ることになりましたが、それでも分りづらかったのでした。　　　　
　　一生懸命話を聞いても、初めだけで、殆ど誰も話を聞いていない人が多くて、そして久々の事で皆話すことがやたらと長くなって結局、その時分ったつもりで、後で何を聞いたか分らない。皆こんなに話したかと思うほど長く良く話しました。私の番では頭の中、真っ白になって暫く言葉が出てきませんでした。皆の話は病気の事が多かったですが、幸いな事に誰も亡くなったと聞かなかったのでした。還暦を過ぎた同窓会とはこんなものかと思いました。

　 以前にも行った兄の知っている後輩の店でしたが、私は数年前に病気をして薬を飲んでいる為に、最初おしぼりを鼻血で染めてどうなるかと思いましたが、無事に皆に気づかれずに済みました。それぞれに年を取りまして、鏡で見る自分は未だに若いと思っていたけれど、体重も高校から四キロほど痩せただけなのに、やっぱり痩せると年取って見えるのか自分だけはと若ぶっていたのが恥ずかし思いでした。

　そもそも、15年位前に健康保険組合から手書きの綺麗な字で、このまま行ったら間違い無く糖尿病ですと言う手紙を頂いたのでした。そこで一念発起してダイエットしました。67キロ（同窓生に100キロ超えの人もいるのに）あってプヨプヨと呼ばれた体重を57キロ迄下げた事がありました。外でよっぽど悪いものを食べているに違いないと言われて、一切の外食を油気のものを食べない事にしました。その当時、営業をやっていたので大阪難波でお昼を食べるのに揚げ物ばかりの店ばかりで危うく昼食難民になりかけた事が何度かありました。揚げ物の方が手間隙が掛からないし、豪華に見えるとその時気づいたのでした。

　 ダイエットに凝り始めて、レストランでカロリー表示がしてあるとそれに合わして食べました。そして、２キロやせて65キロになったら嬉しくなって、次の60キロを目指したのでした。特にファミリーレストランでは、カロリー表示がしてあるので一番低いのを選びました。リゾットなど良く頂きました。あれやこれやで半年で10キロ痩せました。57キロになった時点で、このまま行ったら拒食症になってしまうと、拒食症の人の気持ちが理解できて非常に危ない所でした。そこで止めたのですが、現在は52キロです。痩せました、かなりなものとなったのです。

　お陰で着ている服がみんな合わずに買い換えて、久々ぶりで会う人は現在の体重が15キロ減っている私を見て癌と思ったようでした。学生時代より4キロ減です。しかし、外見より健康が一番と今は思っています。

　　同窓会には、60歳を過ぎて会社を始めた友人もいて、自分を考え直す所でした。

208 目黒から恵比寿

　何年か前、朝のニュースで目黒川沿いの桜が満開との情報で急遽一人花見を敢行。まずは日本橋のCREDO（コレド）がオープンしたとこで評判の巣鴨の〔古奈屋〕で噂のカレー(細)うどん1,050円を汗しながら美味しく食しました。初めは？でしたがナカナカ味わいがあって最後はおツユまでも総て頂きました。
　コレド自体は展示方法や床の色合いに新鮮さを感じましたが全体的に又規模的にもわざわざ遠くから又、並んでショッピングに行くような所でも？と言う感想です。
　そんな中、ある人の誕生日プレゼント購入これが訪問目的でした。なかなか素敵な宇宙ボールペン（人工衛星の中で使える）のペンダントを発見。1万5千円もするのに代えしんが無い、買い替えでき無いとのことで残念。店員の説明とその不慣れな対応に急あつらえお店の印象を持ちました。全体的には女性用ファッションにおいては訪れて見る価値があるかも知れません、残念ながらその分野のことは良く分りません。ただ、そう思っただけ。

　そこから東京駅まで歩いて山の手線でJR中野駅へ。そこから行人坂（坂が相変わらず多い）を降りて４月6日春爛漫の約2.5キロ程の桜並木を満喫、平日にもかかわらずそこそこの人の出で皆さん花見を楽しんでいました。川面はすでに散っている桜の花弁で桜色でした。桜並木の途中で右へ、ここも坂道の新道坂を上り恵比寿を目指しました。
　
　目黒からのこのコースの家並みは安アパートもそれなりに今までの地域と違いなにか落ち着きがありました。東京に住むならこの辺が良いなと思いながら、坂をほぼ上りきったころから何か今までと違う雰囲気を感じました。そして酒々井にはいない犬を連れてショッピングをしている女性に遭遇、その後も何人か。（酒々井では柴犬、今時驚く雑種が中心で散歩は、マシな人は手にスコップ（＝持ち帰り袋無し）を持って散歩するのがスタンダード、ひどい人は長靴でものを踏み潰しているのを見たこともあります、野蛮な地域です）。
　そして、ケーキ屋さん（実際はクッキーで有名なピカソルでした）次のブテックも洒落ているので改めて地図を見るとそこが私でも知っている有名な代官山の入り口ではありませんか。早速代官山散策開始、都会の中心に猿楽塚、6-7世紀の高さ５Mほどの小さな円墳の頂上に２M程のホコラ。そしてオープンカフェにはいっぱいの人、お店前の駐車中のオープンカーも様になっていました。驚きのお洒落さです。道路は両面とも駐車可能で、都内とは思えない、ここはロデオドライブでは無いかと見違う程の雰囲気でした。変わった建物があったので良く見ると（良く見ないと分らない）エジプト大使館。このあたりは大使館がいくつかあるのを後で知りました。外人は良いところを良く知っています。

　そこから向いに渡るとやたらと長い塀、読みにくい表札を読むと徳川なんとかさんのひろーい家、細い道を入るとモデルさん撮影中、店名の無い何か入り難い店に若い人たちが入って行くので後から入るとTシャツ一枚8,000円以上のINDIGOのお店。隣の靴屋は値札無し。私には縁が無し。この街も行き交う人もたまたまかもしれませんが今まで見た東京で一番お洒落でした。東横線代官山を越えると恵比寿、何故か代官山を名乗る嘘マンションがありました。恵比寿地区に入ると何故かはづかし店名にスチワーデスのフリーマーケット店（注、まともな販売店）などがあって一挙に街が違いました。　結論、関西人は代官山へ行くべし！

207 人生50年

　その昔、人生50年と言われましたが、あっという間も無く過ぎて久しいので、だったら何を残したか？皆さんも残した事は、まあいいとして、今からやる事が何かを考えているのですが、ナカナカ見つかりません。生まれて50年は、花を咲かした事にして、今度は実もつけ無いといけない時です。

　若いときは、色々と考えて、実際一度は会社を辞めるつもりで北海道に履歴書を送った事もありました。アメリカにも進出している会社で、未知の世界の開発に自分を賭けてみるつもりでした。これは、相手に丁重に断られました。
　今度は同じ業種、航空業界で誘われた事もありましたが、誘った方が会社の立場が危うくなりました。それ以外にパン屋に憧れて、パン教室に参加もしました。これは、何種類かのパンを作ってみて、初心者コースを終えた所で、自分では無理だと諦めました。出版関係の仕事もやれると思いました。ワインをメインに出すお店もやってみようと思いました。気軽に、安く飲めてワインの話も抱負にできるバーでした。考えてみると、何でも自分で、できると思ったのでした。

　今思うと、給料なんか考えずに、滅茶苦茶どれもこれも考えが大変甘かったと思っています。転職をすると言う若さとは、後先考えず進んでいく事もありました。結局は、今までの仕事を続けられて、定年を迎え終わった事が幸せで良かったと思います。

　特に、成田空港に勤め、そこで見た若い人達の一生懸命さに頭が下がる思いでした。安い給料で皆が、やっているのを目の当たりにして、自分の給料30％以上を下げられて文句を行っている場合ではないと、その時に思った地の果て成田に行く時の絶望の自分の気持ちが情けなかったのでした。
　
　その昔、アメリカの現地では空港勤務の時給がマクドナルドのバイトより同じか安くなったと聞きまして、そんな事もあるのかとその時は空港勤務とは、別世界の様に思っていました。そこで自分が働かなくてはいけなくなるとは世の中分らないものです。

　空港の話を少ししますと、空港勤務は時間の縛りがあります。乗り換え客が、到着時間が10分遅れるだけで次の便迄、間に合わす為にエスコートが必要になる場合が良くありました。１０時間以上飛行機に乗って、わずか１０分の遅れ、素晴らしい運行状況と思いませんか？高々10分の遅れで、乗客はそんな事は考えずに落ち着いて降りてきますが、そこから付き添って乗り換え便迄、猛ダッシュです。成田はターミナル１と２がバスで、移動ですから尚更やっかいになります。これよりさらに遅れると益々大変でした。
　
　そんな中、途中で手間取ると殆どの乗り換えの他社の担当者は、自分の担当飛行機を時間通りに飛ばす事だけ考えて、まだ飛行機があるのにゲートでお断りと言う破目に陥ると言う事になります。飛行機がオーバーブッキングで溢れている場合に、まだ搭乗が終わっていないのに断ると言う事もありました。後の乗り換え便が、無い時はホテルの手配をする必要がありますが、成田近辺に部屋が無い場合は、マスマス困りました。

　たまには、有名人に会いました。その中でも、ジョニー　デップは今までの中で、ずば抜けて最高に素晴らしくて一番良い人で感激しました。遅れて出てきた彼は、誰も見ていない、人もいない手荷物上で、あのスーパアースターが自分の荷物を引いている人が重いから（多分）と手伝って通関迄自分で押して行ったのでした。人のいない所での態度がさり気無くその様な事が出来るとは、一度にファンとなりました。

　さて、さて、今から何ができるかと言う事ですが、ゆっくり考えます。あまり時間が無いですから、あの世迄持って行くかもしれません。

206 子供の頃の遊び

　子供の頃良くした遊びで現在過去の物となったのは数多いけれど、釘刺しとは誰でもやっている遊びと思っていました。まして、同年輩の人は知っていると思ったけれど、ひょっとして我が町内の人だけかも知れません。京都の街中は知っての通り、碁盤の目になって、ちょうの単位がはっきりしていたので遊びも、対抗戦も総て町単位で行っていたので、遊び仲間は町内で足りていたので、他の町内の事は知るはずもありませんでした。隣の町（ちょう）では盆踊りをしていたけれど、入って行って踊って無いと言うようにしていました。

　そんな筈は無いと思いますが、これタイトルとして一番初めに軽い気持ちで書きましたが、今までこの疑問に気づきませんでした。

　考えてみれば遊びも時代で変わったものです。古い話ですが、二組に分かれてやる遊びで真ん中に線を引き38度線として自分の陣地を分けていたのは、私の子供の時に遊びにも朝鮮戦争の名残が色濃く残っていたと思います。その時は何の疑問も湧かずに遊んでいました。今まさに、遊びも時代と共にと言う事を感じました。

　缶蹴りも道路でやりましたが、車が多くなって今なら危なくてやれません。どうやったのか忘れましたが、鉛筆のキャプに綿をつめて、家にある何かを足して確か火を浸けて、ロケットのように飛ばしたのを、今なら車が多くて危ない丸太町通りでやりました。その電車路線上に磁石を垂らして蹉跌をとったりして遊びました。
　　まるっきり現在の遊びと大きく違っていました。電車線路沿いに花園迄歩いて水晶を良く取りに行ったのでした。夏は御所迄、蝉取りに毎日行きました。絶対に勉強はしてないと思いました。

　　釘刺しは比較的に良くやった遊びでしたが、誰でもやっていると思っていましたが、現在のようにアスファルトで覆われた地面でなく、土の地面が無ければできないのでした。私自身が京都の街中に住んでいたので思い出すと、多分どの町にも地面が土の所があったので、私達は路地で良くやっていました。
　　三角形を地面に書いて、各角を始めに△以外の所に順に5寸釘の頭を下にして、力一杯とがった部分を思い切り刺して行くのでした。遊びは単純で、自分の好きな△の頂点から刺した所まで線を引くのですが、線をまたげないので相手を動けなくしたら勝ちとなります。単純ですが、改めて字にすると書くのが難しいです。

　　石あても、アスファルトの道路で4－5メートルの幅で線を書いて手の幅に余る石、丁度立つぐらいの幅の石に滑らして当てて倒すと言うものでした。何処で手に入れたのか、石屋が近くにあったので良く取りに行っていたと思うのですが、皆が其れなりの石を持っていたのでした。今思うと、良く石が手に入ったなと思います。これ以外の石遊びもあったのですが殆ど忘れました。

　　今少し覚えていたら、京の町の子供遊びとして、色々あったので本でも書けたのですが、残念ながら殆んど忘れてしまいました。