旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

508 時間 (毎週土曜日に更改しています)

2017-02-25 04:23:37 | ブログ
 人生、褒めて褒めて褒め抜くことが人間を伸ばすと思います。そして、それが自分を伸ばさしてくれました。でもあんまり伸びていない、褒められる事が少ない事が原因でした。反論無しです。生まれてこのかた、悪い面ばかり出て、考えると悲しいかな褒められる事が少ない事も事実です。でも、そうです、「つき」と、それを許してくれた周りの人でした。 
 
 先日朝、私の後に来る同僚のバイトの人に「仕事が早いですね、時間にキッチリして助かります。何か時間に関する仕事をやられていたのですか?」と言われました。高齢者をケヤーする事は時間にとらわれずにゆっくりやるのが良いと思いますから、時間内にやる事は褒められる事では無いかも知れないです。私の性です。でも、そう思われるのは嬉しいです。

 退職前の仕事は空港業務でした。業務は時間に追われるもので、それまで決して時間にはルーズでもありませんでしたが、こだわったと言うか、そう言わざるを得ない事を思い出しました。業務の一つに、乗り換えのヘルプがありました。乗り換えの時間が殆ど無い人達。初めから無理な旅程で乗り換え時間が凄く短い、その方達を次の便迄案内しました。
 アメリカから来る便が遅れた場合、信じられないでしょうが日本の電車と間違っているのか、成田空港は広いのに10分程の遅れで客を走らせて大変。その人達を乗り換え時間内できるだけ次のフライトに乗せてきた経験を度々しています。間に合わないと次の便や宿泊の世話と、なかなか大変でした。今年は特に、風が強く、着陸をやり直したり、雪が多く、空港で働いている人たちは天候の乱れで大変だろうと思います。

 私にとっては時間内に行うのは当然の事です。現在介護ホームで朝食前に検温、血圧を計って、次の人が楽に仕事ができるようにしています。僅か1時間半の勤務ですが、拘束8時間の管理員の手取り給料の半分を稼いています。文句を言っても仕方ないですが、それが、現役の頃の?日分以下です。

 そうは言っても、どう言おうと殆どの高齢者は毎日、毎日初めて行うようになって時間がかかるのです。有り難い事に、辛抱強く私が来るのを待って感謝されている方。そうかと思うと私の手助けしようと思われるのか、慌てて返って時間のかかる人。何時もイビキを掻いているのに、手だけ出し、その手も股間に入れている人。血圧を何度も測らなくては反応が出ない人。このような人達を、毎朝、検温、血圧を計っています。

 話があっちこっち、いつものことながら思いついたことを書きました。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

507 施設(毎週土曜日に更改しています)

2017-02-18 06:48:05 | ブログ
 認知症になっても生きていかなくては、楽しい嬉しい、辛い事、悲しい事が分からないかも?若年性認知症は18-19歳で20人、年々上がり55-59歳で1万2010人、60-64歳で1万6040人だそうです。私の場合、悲しいかな若年性でなく、年齢的に、もろ認知症と認定される事なります。

 その認知症ですが、13年前までは「痴呆症」や「呆け」だとか言われていましたが、その呼び方を役所が変えたそうです。良い事です。それよりも前、今から45年前1972年、有吉佐和子さんが「恍惚の人」を出版、森繁久彌が演じた映画を最近(と言っても3-5年前)十三(じゅうそう)の小さな映画館で見ました。その頃から、先駆的に世の中見ていたんですね。

介護ホームには当然、様々な人々が入居されています。一番驚いたのは、ホームから病院に入られ亡くなった人がいましたが、最後にあった時に、棺桶の人が皆笑っている変な夢を見たと言われた事でした。こんな事が現実にあるんだと思いました。それ以外に、部屋に入ると倒れて起き上がることができなかった方。この時はAEDを勉強しなくてはと考えました。食事の時も紙袋にパイプから繋がった尿を常に携帯している方。韓流ファンで朝鮮語を勉強していた方。習字を教えていた方等々。みんな亡くなりました。
 
 ところが朝起きる時に痛い痛いと言っていた方は、日曜日に元気に廊下をスタッフと歩いていました。そうかと思うと、血圧を計りますと言うと手を出されるのですが、非常に協力的なのですが、寝て下さいというと本当に寝てしまう、取りあえず私の指示に従おうと慌てて、全てに邪魔になっているという方。いつもイビキをそのままかいていて寝ているのか起きているのか分かない人。脇の筋肉が無い空洞のなっている人が多く、そして脇の下に抑えねばならない人が多いです。
 この頃は、大声で「殺してくれ」と言いながら、検温の際は協力的になり毎回「チャンポン、焼きそば作ろうね!貴方も仲間に入るやろ」この方は、夜、徘徊されます。夜中に他人の部屋で、ミカンを食べてその部屋の人はビックリしたというか方もいて、全ての部屋の鍵を掛けなくてはならないのです。
 色々な方を見ています。最後の家になる方が殆どですが、どう接して行くか未だに分からないです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

506 沈黙(毎週土曜日に更改しています)

2017-02-11 04:28:25 | ブログ
 小説を書く仕事は効率が悪いと村上春樹さん、非効率中にこそ真実・心理が潜んでいる。効率の良いもの、悪いものどちらが欠けても、世界はいびつになるとも述べています。とは言うものの、村上さんの様に本が沢山売れれば問題が無いけれど、最近の様に長い文章を書かない、そして読まない。ブログの文章が1,000語でも長すぎると言う人がいます。済みません。直ぐ謝りますが、これはチョット違って私の文章力が弱いのでした。

 素人、つまり私が考えて、何ヶ月、モノによって数年もかけて小説を書いてその成果、つまり何10万冊も売るのが難しいと思うのです。又吉さんのように何百万部(多分)とか売るのが夢のよう、販売店は潤ったようです。これはこれで良かったと思うのです。
 ただ沢山いる小説家、芥川賞や直木賞を取っても、どう生活送っているのか不思議です。最近ただでさえ、雑誌も含み本の売り上げは落ちてきているようです。皆さん本を買ってください。実は私自身、本は図書館、人にもらって殆ど買っていません。

 またまた関係無いですが、「聖書のなかの女性たち」 いつものように古い文庫本でカバーをしたままで誰が書いたかも知らずに読みました。無神論者の私にも大変読みやすい本でした。90ページを読み終えた所で著者が気になって表紙をみて、初めて遠藤 周作(講談社文庫)と分かりました。恥ずかしい、やっぱり売れている作家は違うと思いました。
 遠藤周作の「沈黙」を映画になったので、既に読んで感動したので是非とも見ようと思って楽しみにしていました。涙もろくなった為、映画の途中隣に迷惑かららないように、始まる前にハンカチを用意、全て完了。
 しかし、残念ながら映画は盛り上がりに欠け、ハンカチはマッタク必要無かったです。何故かと考えると、拷問受ける場面、時間が限られている映画で、数々ある拷問を全部、見せるのは無理です、二つ残酷な場面を見せるのなら、一つをもっと深くやっても良かったと思いました。どうしても頂けないのが、縄で縛られ連行されるのが、縛ってある縄が緩く、そのまま被ったのではないのかと勘違いするほどでした。同じく海で十字架で縛られて満ち潮の中でも、縛った縄が解けそうでした。そればかり気になりました。演出がもう2つであると思いました。

どんな映画でも良いところがあると言っていた映画評論家の淀川長治が、もし存命であれば評論を聞きたかったです。何処を褒めたか知りたいです。彼なら上手に評論していたと思いますが、私はマダマダです。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

505 団塊世代 (毎週土曜日に更改しています)

2017-02-04 04:38:17 | ブログ
 「元気だけが取り柄です」と体温を計ると決まって言うおばさん(多分世間的にはいい年しているおばあさんですが、そう見えない人)がいます。その返事に「元気だけではダメです、健康でなくてはダメです。」毎回そう言わなければいけないのはボケているのかな、いえいえ本人明るい人で、ご主人は同じホームにいますが、とても愛しあう二人です。元気が取り柄という人、毎回言いますが年を取ったら元気だけでは迷惑です、痴呆症にならない様に、もっと健康、それも頭の健康に気をつけて欲しいです。猪木の「元気ですかー」「元気であれば...」これだけではダメなのを気づいて下さい。

 分かったようなよく分からないような、高齢者の高齢化が今問題になっています。段々その意味が分かるような気がします。60歳でも十分若いと思う、しかし自身70才の方が近くなりました。それでも十分に若い。一般に健康に気を配り、そして医療がどんどん進歩しています。でも長生きしても問題が多い世代、そうです団塊の世代が高齢化しているんです。
 日本を元気にする為、本当は何もわからず、自分自身が精一杯、とりあえず頑張ってきました。年金も受取額を下げる事を国会で、年をとっても苦労するように定められているのです。そして年金もらうだけましと言う時代になって来るでしょう。(首相が海外行く時、燃費が悪いジャンボを2機使うのを止めて欲しい!)

 人口が1億人を突破したのは、万博でバイトをしている時でした。そんな事はつゆ知らず、何も考えずに いざなぎ景気が終わる頃とも知らず、ガーナの豆で、ココアを売っていた1970年の事です。丁度、高度成長期になります。「メダワシピー」有難うと言うガーナ語、知っている唯一のガーナ語です。ピーが長い程ありがとうの気持ちがあると教えてもらいました。ガーナとニュースで聞く度、その時の仲間たちを思い出します。
ガーナ人はアフリカ人の中で一番黒いと言っていましたが、黒いという事を誇りにしていたのと思います。その時代は、日本人皆が大なり小なり同じ方向に向いていたのではと思う程、貧富の差は考える余裕文句、日本全体が一つにまっていたのかと思います。
 
 その時の万博はその後私の人生を決めたかと思います。その人生を決めた万博を舞洲に開催しようと大阪府の知事が頑張っています。ご存知かどう舞洲は、一方で南海トラフ地震が確実に来るとしていますが、その海岸に何百億円もかけると言うではありませんか。人の命は防災で一人でも助かるならそれを第一に考えなければならないのに海際に万博とは??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする