山口県の林業について勉強してみた
今年の夏、興味を持ったのは林業のこと。
同じ「農林水産部」におっても、よく分からないんですは、この分野だけは・・・
3年前、新婚旅行で奈良県に行ったとき、「奈良県は山口県に大変感謝をしている」という話を聞きました。
奈良の大仏を作るときの銅と東大寺再建の時の木材を山口県から提供されたからだそうで、古くから植林などに取り組み資源としての森林の充実に努めてきているようです。
戦後には、戦中・戦後の乱伐により荒れた森林を元に戻し、高まる木材の需要に対応するため、積極的にスギやヒノキなどの針葉樹林の植林を進めてきました。
現在では、森林面積は県土の約7割を占め、そのほとんどを民有林が占め、約4割が人工林で、そのうち、スギ、ヒノキが約8割を占めています。
そのうち、6割が伐採可能な森林とのこと。
なるほど・・・
しかしながら、担い手不足、海外から安い木材の輸入により、林業は急速に衰退しているご様子。なんでも林業の場合、外国産木材は「安価で」、「安定して供給され」、なおかつ「品質もよい」そうです。昭和39年の木材輸入自由化後はそれまで90%以上の国内自給率は今では30%弱だといいます。
しかも、海外木材の需要が高まる中、国内造林政策は平成8年まで続いたおかげで、我が国は国土の68%が森林で占められる世界有数の森林国であるにもかかわらず、需要の8割を海外から輸入しているという、歪なことになっています。
正に「国の失策」ですね。
結果、安価な外国産に引きずられる形で国産材木も価格を下げ、その結果収益の低下と担い手不足となり、手入れが行き届かず森林は荒れ、正に負のサイクルに陥った林業は、補助金の大量投入でしか成り立たない産業になったのだと推察できます。
おまけに木造住宅の減少で重要は下がる一方・・・
まぁ、この辺はどの1次産業も「大なり小なり」って感じですがね。
しかし、疑問なのは、そんな産業が、今でも続いていること。
熱烈な県産木材のフアンがいるのか?
これから県産木材が消費できるような大きな工事が見込みがあるのか?
食品と違って鮮度は関係ないし、品質が飛び抜けている訳でもなさそう・・・
まして「安全」とか「安心」とか、あまりメリットも無いように感じます。
『そんな産業、無くなればいい』とは言いませんが、この末期的症状をどう克服していくのか疑問をもたずにはいられません。
ところで・・・
今回なぜ林業に興味を持ったのか・・・??
先日、今年も6年前になくなったダイビング仲間のお墓参りに益田市へ行ってきました。
今年はお盆の予定の関係でちょっと朝早めの出発です。
午前6時15分自宅出発
(めっちゃ、早いやん!!)
実は、益田市の目的地(自宅から約100km)に到着したのが9時前・・・
途中休憩していないのに2時間30分と、やけに時間が係ったのは、山口市街地から向こう、伐採した材木を積んだトラックの「のろのろ運転」につかまっていたからです。
まっ、目的地についてからは2分で墓参りを済ませ、1時間半で帰ってきたんですが、その辺は軽くスルーしておきます。
さらに今までを思い出すと、登山等のために山道(林道じゃないよ)を走っていても、林業関係者(材木を積んだトラック)が前を走っていても『絶対に』道を譲ってくれないのです。
いやいや、その運転手のマナーが乏しかっただけで・・・と思われる方もおられるかとも思いますが、私の経験上「絶対=100%」ですので、確率的に無視できないのです。
なにかトラックの後ろ姿が「俺ら国から守られてる弱者やけん」と言わんばかりの主張が漂ってきて、憤りがふつふつと沸き上がります。
『お前ら、ワシらの税金で生きてる分際で・・・』とか思っていたのですが、この度、厳しい現状を知るに至り、だんだんかわいそうになってきましたので、今日はこの辺で勘弁しといたろっ(泣)
林業関係者の皆さん(特にトラックの方)
一般道通行の際には、せめて後ろの車に気と掛けていただければと感じます。
今年の夏、興味を持ったのは林業のこと。
同じ「農林水産部」におっても、よく分からないんですは、この分野だけは・・・
3年前、新婚旅行で奈良県に行ったとき、「奈良県は山口県に大変感謝をしている」という話を聞きました。
奈良の大仏を作るときの銅と東大寺再建の時の木材を山口県から提供されたからだそうで、古くから植林などに取り組み資源としての森林の充実に努めてきているようです。
戦後には、戦中・戦後の乱伐により荒れた森林を元に戻し、高まる木材の需要に対応するため、積極的にスギやヒノキなどの針葉樹林の植林を進めてきました。
現在では、森林面積は県土の約7割を占め、そのほとんどを民有林が占め、約4割が人工林で、そのうち、スギ、ヒノキが約8割を占めています。
そのうち、6割が伐採可能な森林とのこと。
なるほど・・・
しかしながら、担い手不足、海外から安い木材の輸入により、林業は急速に衰退しているご様子。なんでも林業の場合、外国産木材は「安価で」、「安定して供給され」、なおかつ「品質もよい」そうです。昭和39年の木材輸入自由化後はそれまで90%以上の国内自給率は今では30%弱だといいます。
しかも、海外木材の需要が高まる中、国内造林政策は平成8年まで続いたおかげで、我が国は国土の68%が森林で占められる世界有数の森林国であるにもかかわらず、需要の8割を海外から輸入しているという、歪なことになっています。
正に「国の失策」ですね。
結果、安価な外国産に引きずられる形で国産材木も価格を下げ、その結果収益の低下と担い手不足となり、手入れが行き届かず森林は荒れ、正に負のサイクルに陥った林業は、補助金の大量投入でしか成り立たない産業になったのだと推察できます。
おまけに木造住宅の減少で重要は下がる一方・・・
まぁ、この辺はどの1次産業も「大なり小なり」って感じですがね。
しかし、疑問なのは、そんな産業が、今でも続いていること。
熱烈な県産木材のフアンがいるのか?
これから県産木材が消費できるような大きな工事が見込みがあるのか?
食品と違って鮮度は関係ないし、品質が飛び抜けている訳でもなさそう・・・
まして「安全」とか「安心」とか、あまりメリットも無いように感じます。
『そんな産業、無くなればいい』とは言いませんが、この末期的症状をどう克服していくのか疑問をもたずにはいられません。
ところで・・・
今回なぜ林業に興味を持ったのか・・・??
先日、今年も6年前になくなったダイビング仲間のお墓参りに益田市へ行ってきました。
今年はお盆の予定の関係でちょっと朝早めの出発です。
午前6時15分自宅出発
(めっちゃ、早いやん!!)
実は、益田市の目的地(自宅から約100km)に到着したのが9時前・・・
途中休憩していないのに2時間30分と、やけに時間が係ったのは、山口市街地から向こう、伐採した材木を積んだトラックの「のろのろ運転」につかまっていたからです。
まっ、目的地についてからは2分で墓参りを済ませ、1時間半で帰ってきたんですが、その辺は軽くスルーしておきます。
さらに今までを思い出すと、登山等のために山道(林道じゃないよ)を走っていても、林業関係者(材木を積んだトラック)が前を走っていても『絶対に』道を譲ってくれないのです。
いやいや、その運転手のマナーが乏しかっただけで・・・と思われる方もおられるかとも思いますが、私の経験上「絶対=100%」ですので、確率的に無視できないのです。
なにかトラックの後ろ姿が「俺ら国から守られてる弱者やけん」と言わんばかりの主張が漂ってきて、憤りがふつふつと沸き上がります。
『お前ら、ワシらの税金で生きてる分際で・・・』とか思っていたのですが、この度、厳しい現状を知るに至り、だんだんかわいそうになってきましたので、今日はこの辺で勘弁しといたろっ(泣)
林業関係者の皆さん(特にトラックの方)
一般道通行の際には、せめて後ろの車に気と掛けていただければと感じます。