内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

今年度授業で取上げた本一覧 ― 和書篇

2021-06-03 21:32:04 | 講義の余白から

 まだ課題レポートと学年末試験答案の採点業務中で、すべて終えるのにあと一週間はかかりそうだ。一日中採点していると、本当に頭が疲れてくるし、だんだん効率も落ちてくるし、採点の公平さにも影響しかねないから、できるだけ早く片付けたいのはやまやまだが、一日に処理する枚数を制限している。
 今日の採点作業のノルマを終えた後、気分転換のつもりで今年度担当したすべての授業で取り上げた本・言及した本・推薦した本のリストを作成し始めたら、意外なほど時間がかかってしまった。しかし、この作業を通じて、取上げた本の偏向や欠落もわかるようになったから、私自身にとってはまったく無駄ではなかった。
 これはまったく自分のためだけの整理で、そんなもの自分用として保存しておけばいいようなものだが、せっかく作ったから、誰の役にも立たないとは思うが、記念としてこのブログに掲載しておきたい(万が一、どなたかのご参考になれば幸甚です)。
 今日が和書篇で、明日が仏語篇(若干の英語文献を含む)である。
 和書に関しては、古典は書名のみとし、参照した複数の版についての情報は省略する。その他の書物については、漢字名・カタカナ名は区別せず、著者の姓のあいうえお順に配列する。入手が容易な版がほとんどなので、出版年は省略する。映画のノベライズ版は、映画製作者自身がノベライズしたものを除いて、著者名を省略し、書名のあいうえお順に一括して配列する。共著も著者名を示さず、書名のあいうえお順にまとめる。

『万葉集』
『竹取物語』
『古今和歌集』
『和泉式部日記』
『源氏物語』
『百人一首』
『芭蕉全句集』
『蕪村句集』

阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』(ちくま新書)
荒野泰典『近世日本と東アジア』(東京大学出版会)
荒野泰典『「鎖国」を見直す』(岩波現代文庫)
イ・ヨンスク『「国語」という思想』(岩波現代文庫)
伊藤亜紗『手の倫理』(講談社選書メチエ)
伊藤博『萬葉集釋注 十』(集英社文庫)
井之上喬『「説明責任」とは何か メディア戦略の視点から考える』(PHP新書)
上野誠『万葉集講義』(中公新書)
宇野重規『トクヴィル』(講談社学術文庫)
宇野重規『民主主義とは何か』(講談社現代新書)
梅渓昇『お雇い外国人』(講談社学術文庫)
大今良時『聲の形』(全7巻、講談社)
大鹿靖明=編著『ジャーナリズムの現場から』(講談社現代新書)
大岡信『私の万葉集 五』(講談社文芸文庫)
大野晋編著『古典基礎語の世界』(角川ソフィア文庫)
大野晋[編]古典基礎語辞典』(角川学芸出版)
大橋幸泰『潜伏キリシタン』(講談社学術文庫)
岡潔『数学する人生』(森田真生編 新潮文庫)
小川糸『ツバキ文具店』(幻冬舎)
E. H. カー『歴史とは何か』(岩波新書)
マルクル・ガブリエル『つながり過ぎた世界の先に』(PHP新書)
唐木順三『日本人の心の歴史』(ちくま学芸文庫)
苅部直『「維新革命」への道』(新潮選書)
苅部直『日本思想史の名著30』(ちくま新書)
菊谷和宏『「社会」のない国、日本』(講談社選書メチエ)
ロバート・キャンベル編著『日本古典と感染症』(角川ソフィア文庫)
倉嶋厚監修 宇田川眞人編著『花のことば辞典』(講談社学術文庫)
倉嶋厚・原田稔編著『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)
こうの史代『この世界の片隅に』(上中下3巻 双葉社)
小西甚一『日本文学史』(講談社学術文庫)
小林敏明『〈主体〉のゆくえ』(講談社選書メチエ)
小松和彦『異界と日本人』(角川ソフィア文庫)
佐竹昭広『萬葉集抜書』(岩波現代文庫)
澤宮優 平野恵理子=イラスト『昭和の消えた仕事図鑑』(角川ソフィア文庫)
白川静『初期万葉論』(中公文庫)
新海誠『小説 秒速5センチメートル』『小説 言の葉の庭』『小説 君の名は。』
助川ドリアン『あん』(ポプラ社)
鈴木貞美『「近代の超克」 その戦前・戦中・戦後』(作品社)
鈴木孝夫『日本語と外国語』(岩波新書)
田中克彦『ことばと国家』(岩波新書)
出口汪『論理的に書く技術』(ソフトバンク文庫)
時枝誠記『国語学原論』(上・下 岩波文庫)
エマニュエル・トッド『パンデミック以後』(朝日新書)
ロナルド・トビ『日本の歴史 第9巻 「鎖国」という外交』(小学館)
中江兆民『三酔人経綸問答』(光文社古典新訳文庫)
中江兆民『一年有半』(岩波文庫、光文社古典新訳文庫)
中西進『古代史で楽しむ万葉集』(角川ソフィア文庫)
永原慶二『戦国時代』(講談社学術文庫)
飛田良文『明治生まれの日本語』(角川ソフィア文庫)
福沢諭吉『学問のすすめ』(講談社学術文庫)
福沢諭吉『文明論之概略』(岩波文庫)
藤沢周平『時雨みち』(新潮文庫)
堀潤『僕らのニュース革命』(講談社現代新書)
堀潤『僕がメディアで伝えたいこと』(幻冬舎)
堀川惠子『死刑の基準』(講談社文庫)
堀川惠子『裁かれた命』(講談社文庫)
堀川惠子『永山則夫』(講談社文庫)
堀川惠子『教誨師』(講談社文庫)
本多勝一『〈新版〉日本語の作文技術』(朝日文庫)
前田勉『江戸の読書会』(平凡社ライブラリー)
松田奈緒子『重版出来!(1)』(小学館)
松永昌三『中江兆民評伝』(上下巻、岩波現代文庫)
松永昌三『福沢諭吉と中江兆民』(中公新書)
松前健『日本の神々』(講談社学術文庫)
水島治郎『ポピュリズムとは何か』(中公新書)
三木清『人生論ノート』(新潮文庫)
三橋健『かぐや姫の罪』(中経出版)
村上紀夫『歴史学で卒業論文を書くために』(創元社)
目崎徳衛『百人一首の作者たち』(角川ソフィア文庫)
森田良行『思考をあらわす基礎日本語辞典』(角川ソフィア文庫)
安田敏朗『「国語」の近代史』(中公新書)
安田敏朗『植民地のなかの「国語学」』(三元社)
安丸良夫『神々の明治維新』(岩波新書)
安丸良夫『現代日本思想論』(岩波現代文庫)
柳父章『翻訳語成立事情』(岩波新書)
吉海直人『百人一首で読み解く平安時代』(角川選書)
『吉野弘詩集』(岩波文庫)
渡辺京二『バテレンの世紀』(新潮社)
渡部泰明『和歌史 なぜ千年を越えて続いたか』(角川選書)
和辻哲郎『風土』(岩波文庫)

『近代の超克』(冨山房百科文庫)
『俳句歳時記 春』(角川ソフィア文庫)
『俳句歳時記 夏』(角川ソフィア文庫)
『大学で学ぶ日本の歴史』(吉川弘文館)
『かぐや姫の物語』(角川文庫)
『シネマ・コミック かぐや姫の物語』(文春文庫)『小説 聲の形』(講談社 上下2巻)
『小説 映画 聲の形』(講談社ラノベ文庫 上下2巻)
『小説 映画 ちはやふる』(講談社)
『ノベライズ この世界の片隅に』(双葉社)