内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

「人生において、遅いとか早いとかいうことはございません。思いついた時、気がついた時、その時が常にスタートですよ」― 中村元の言葉

2021-08-16 21:31:32 | 雑感

 4時起床。4時42分ジョギング開始。昨日とほぼ同じコース。往路、昨日よりちょっと遠回りした。6時ジャスト自宅帰着。1時間18分で13キロ。6分で1キロのペースを守れた。ずっと同じペースで走ったのではない。往路はかなりダラダラ。復路、調子がいいのでペースアップ。運河沿いの最後の直線コース2キロ余り、8分で走り切る。
 体組成計の数値がどうであろうが、体脂肪率がやや高めであろうが、体感として体がとても軽い。そのこと自体が気持ちを前向きにしてくれる。
 今日のシューズはミズノの Wave Inspire 17。購入はちょうど一月前。最初はソールがちょっと柔らかすぎるかなと感じたけれど、接地の際のソフトランディングを可能にしているその特性を生かして、歩幅を大きめに取り、接地の際の反発力をうまく利用して弾むように走ると、アレグロ気分で快適に走れる。各メーカーのシューズの特性に合わせて走り方を微調整するのは、今では楽しみでさえある。
 帰宅後、湯船に浸かりながら、植木雅俊『仏教学者 中村元 求道のことばの思想』(角川選書 2014年)の電子書籍版読了。記述には重複が多いなど、構成には難がある。しかし、師への深い敬意に隅々まで貫かれた、ほんとうにいい本だと私は思う。本書から引用したい中村元の滋味溢れる言葉は多数ある。一つだけ引用しよう。それは、四十歳過ぎてからサンスクリット語を中村の指導で学び始めた著者が「もっと早く来ればよかった」と中村に後悔を語ったときの中村の応えである。

植木さん、それは違います。人生において、遅いとか早いとかいうことはございません。思いついた時、気がついた時、その時が常にスタートですよ。

 朝食後、昼食抜きで、午後6時まで、ある事典の執筆担当項目の下書きのための資料読み。もう下調べは十分。ノートもたくさん取った。いい原稿が書けそう。明日から本格的に原稿執筆開始。日曜日までに仕上げる。