昨日、二時間余り午睡にまどろんでしまった。それでも11時頃に就寝しようとした。しかし、寝つけない。無理に寝ようとしてもどうせよく寝られないから、起き出して午前2時半まで Isabelle Stengers の Penser avec Whitehead. Une libre et sauvage création de concepts, Éditions du Seuil, collection « L’ordre philosophique », 2002 を読み続ける。睡魔到来。2時間ほど寝て、4時半起床。
5時15分、ジョギング出発。トロトロ走り出しながら、今日はどのコースを何キロ走ろうか、体の調子と相談して決める。体は軽い。ナイキのペガサス38も脚に馴染んできた。膝から下をできるだけリラクッスさせ、足首も柔らかく動かすようにし、ソールの反発力をうまく利用すると、それだけ楽に走れる。だけれど、1時間10キロのペースは私にはまだちょっときついようだ。それで、今日もタイムを気にせずに20キロ走ることにする。
コースは昨日とほぼ同じだが、マルヌ・ライン運河沿いの歩行者・自転車専用道路に入る前に遠回りをして距離をかせいでおき、運河沿いの折り返し地点からは自宅まで最短コースを走れば20キロになるように調整した。今日は早朝から晴天。復路、右手にシュヴァルツヴァルトの稜線がよく見え、その上に昇る朝日が視界左側に広がる牧草地を黄金色に輝かせていた。2時間7分で20キロ完走。昨日よりさらに2分遅い。
さて、ここからは昨日のカラダ日記の続きである。
体組成計で体脂肪率を測るタイミングとして、激しい運動や入浴の直後は避けるべきとどの体組成計の説明書にも書いてある。だが、ジョギングから帰ってきてすぐに、敢えて測ってみた。体脂肪率がなんと21,7%にまで跳ね上がっている。それに対してBMI 20,1。骨格筋率も昨日よりさらに下がっている。内臓脂肪レベルは5,5。
昨日立てた「仮説」を検証するために、体の水分をできるだけ絞り出してみようと、計測後すぐに熱い湯船に1時間余り浸かった。その上で再度計測。BMI 19,4、内臓脂肪レベル 4,5、体脂肪率 18,6%。
体重が減ったのは当たり前だ。大量の汗をかき、脂肪も若干は燃焼したであろうから。それが証拠に内臓脂肪レベルが 4,5 まで下がっている。これは、6年前に購入したオムロンの体組成計での観測史上(って気象庁じゃないんだから)、最低である。それにもかかわらず、体脂肪率は高め、つまり皮下脂肪率が高いのである。
昨日の立論に従えば、この結果は、脂肪の絶対量が増えたことによってではなく、筋肉量が減ってしまったことによって説明できるはずである。それにしても、有酸素運動だけでは筋肉量を増やすことはできないというエヴィデンスだけでは説明になっていない。なぜ、ジョギングを継続した結果として、ここまではっきりと骨格筋率が減少し、体脂肪率が上昇してしまったのか。
以下、昨日の立論を前提として、一企業とそのメインバンクとの関係に喩えて、その理由を説明してみよう。筋肉をマッスル・コーポレイション(以下MCと略す)、脂肪をファティ銀行(以下FBと略す)と呼ぶことにしよう。
MCは、この三ヶ月、それまでの停滞気味だった自社事業を抜本的に見直し、リストラなきスリム化を目指してきた。しかし、急激な変化は自社社員及び業務提携している諸企業に混乱と誤解を招く恐れありと賢明にもジャッジした経営陣は、スリム化第一段階として、自社社員全員に対して、自分たちそれぞれの責任部署での業務全体を見直し、無駄を省くように求めた。この一ヶ月は予想通りの成果を挙げ、それだけ経営の健全化にも一定のポジティブな指標が現れた。
第二段階は、企業体力の増強と持続的発展というより積極的なスローガンのもと、もともとの得意分野でのより競争力ある事業展開と新しい分野への参入ための戦略立案が経営者会議において目標として決定された。社長以下経営陣の陣頭指揮の下、社員全員一丸となり、結果として、目覚ましい業績を上げることになる。ここまでは、メインバンクであるFBとの関係も良好そのものであった。
ところが、第三段階で示された数値目標は、いささか野心的にすぎ、エヴィデンスが得られていないのではないかと周囲から危惧された。MCは目標達成のためにFBに融資の増額を求めた。しかし、FBはこれ以上増額することはできないとそれを拒否してきた。そこで、MCは自社保有資金を新事業展開に投入するしかなくなってしまった。ところが、この投資は本社の通常業務全体の縮小なしには成り立たない。結果として、新事業展開のためにMC全体の事業規模を縮小せざるを得なくなってしまったのである。
要するに、MCのあまりにも性急な事業展開のためにFBの通常融資では間に合わなくなり、MC自身の身を削るしかなくなってしまったのである。
ここまで書いてきて、なんなのですが、な~んかぜんぜん面白くないし、わかりやすくもないなぁと気づきました。
もしここまで辛抱強く読んでくださった方がいらっしゃったとすれば、深甚の謝意を表します。