内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

夏が来ないまま夏が終わってしまう……。でも原稿は仕上がる

2021-08-30 17:06:26 | 雑感

 5時5分から6時8分までの1時間3分で10キロ走る。今日は走り始めから調子がよく、1時間半は走るつもりでいたのだが、50分ほど走ったところで雨が降り始め、三日前と同様、たちまち雨脚が強くなったので、仕方なく1時間で切り上げる。
 明日で8月も終わりだ。今月、雨がまったく降らなかった日が何日あっただろうか。数えたわけではないが、数日しかなかったのではないだろうか。気温も低いままで、最高気温が20度を超えた日を数えたほうが早いだろう。今日の日中も曇り時々雨。夏が来ないまま夏が終わってしまう……。
 明日締め切りの原稿、午後3時前に仕上がる。思想事典の1項目だから字数制限がある。ところが、かつて日本語の日本思想史事典の1項目を担当したときは、編集担当者から詳細な執筆規定が送られてきて、当然それを遵守して書いたが、今回の仏語の事典にはそんなものはなく、字数はだいたい5000字くらい、これらの要素を盛り込んでほしい、参考文献は4点まで等、わずか数行の指示があっただけで、あとはこちら任せ。これじゃ、執筆担当者によってスタイルも内容もばらばらになること必定で、いったいどうやって編集するつもりなのだろうか。
 拙稿はスペース抜きで6000字を超えてしまった。これでも7500字から削りに削ったのである。いずれにせよ、これは第一稿に過ぎず、原稿が集まった段階で各部門の編集責任者が調整や修正を行い、場合によっては執筆担当者に全面的か部分的な書き直しを求めるのであろう。項目執筆より編集作業のほうがよほど大変な仕事なわけである。それは、まあ、謹んでお任せ致します。明日、もう一度見直してから編集担当者に原稿を送る。
 今日、来週月曜日の学部の「日本の文明と文化」(日本語のみで行う学科で唯一の授業)の第一回目の準備は大体済んだので、明日は来週水曜日から始まる修士の演習の準備を行う。新渡戸稲造の『武士道』がテキスト。原文は英語だが、日本人学生と日本語でディスカッションするための準備という目的もこの演習にはあるので、日本語訳も随時参照する。第一回目は、新渡戸稲造の人と思想の紹介になる。同じく明日から9月15日締め切りの論文の推敲に取り掛かる。これは7月17日に口頭発表した原稿の段階でかなり仕上げておいたので、さほど時間はかからないであろう。