名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

帳場箪笥

2006年11月14日 | セカンドルーム
 昔、名古屋の商家などでよく使われていた帳場箪笥を作っている。
引き違い戸と引出しだけで構成されていて、派手な装飾もなくいたってシンプルなデザインだが、名古屋商人の質素で堅実な気質があらわれている。
框組みの伝統工法は部材が100以上もあり、加工に手間がかかるし、引き出しの金具などを作る鍛冶屋も今は居ないので、市販されることはなくなってしまった。

この後、仮組みを分解して細部の調整と研磨をし、もう一度組み立て塗装、引き手を取り付ければ完成する。
春に頂いた注文が、今頃になってしまっては、またお叱りをもらいそうだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする