朝から小雨が降ったり止んだりの、
すっきりしない一日だった。
納屋橋畔の四季桜は、どうやら気温変化の狂い咲き
のようで、花も増えずこのまま終わりそう。
今日は家ごもりで、薬師如来像の模刻の木取りをした。
長さ50センチほどの檜材を三角柱に割って、形を整え
要所にノコギリを入れた。
大まかに頭と胴の部分を削り出し、岩座の荒彫りをした。
鑿や鉈で彫っていくので、部屋中に檜の香りが漂う。
檜の香りには鎮静作用があり、心身の疲れを癒し、
リラックスさせてくれるという。
新しい畳の匂いと同じで、何か懐かしい香りが
気持ちを穏やかにしてくれるようだ。