いつ止むのか不安に感じるほどの雨が降り続いていたが、
昼前には上がり薄日も差した。
今日も朝の散歩以外は家ごもりの1日となった。
3日順延の高校野球も始まり、テレビのお守りも再開された。
ポツダム宣言を受託し、敗戦が決まって76年が経った。
その日を4歳で疎開先で迎え、翌年2月にシベリアに
抑留されていた父が白木の空箱で還ってきた。
小学3年生で疎開先から名古屋に戻り、5人の兄妹と母とで、
戦後の暮らしが始まった。
父の戦死は物心がつき始める頃で、悲しみの本質はまだ理解できなかった。
30半ばで戦死した父と同じ年齢になり、5人の幼な子を残して死んだ父の
悲しみや無念さがようやく分かった。
全国戦没者追悼式や原爆忌、靖国神社参拝問題など、8月は何かと
心が揺らぐことが多い。
戦争もなく76年間が平和であったことは、300万人を越す戦没者
一人一人の悲しみや無念で得られたものと自覚しなければならない。
お盆をわが家で過ごしたご先祖を、送り火を焚いて送った。
真菰に供え物をくるみ、お寺で精霊送りをしてもらった。
母から引き継いだお盆の行事は、娘三人が嫁ぎ私の代で終わる。
少し寂しいことが元気な間は続けたい。