今朝も青空が広がっていたが、放射冷却の影響で空気が冷たく
底冷えがした。
外出予定がないので、家で本を読んだり彫刻をしたりして
終日家で過ごした。
先日の続きで青面金剛神像のリメイクをしている。
青面金剛神は庚申講の本尊で人間の体内にいる虫が庚申の日に、
人の悪事を天に報告し、その人は寿命を縮めるという。
そのため虫が活動する庚申の夜は眠らないで、青面金剛神を祀って
祈りをし、夜通し酒宴を行うという風習が江戸時代に広まった。
円空は各地の庚申堂や個人宅にいろいろな形の青面金剛神
を残している。
下呂温泉合掌村円空館に展示されている像は、下呂の今井家に
伝わる青面金剛神である。
異形の像には様々な言い伝えがあり、伝説と史実の狭間を
紐解きながら模刻を楽しんでいる。
神仏は戒めているのでしょうか?
眠らないで夜通しお酒を飲む?
人に都合の良い過ごし方とも思えます。
伝説を知り楽しむのも彫刻の楽しいところでしょうね。
庚申の夜は筵や草鞋を編む夜なべ仕事も、
夫婦の交わりも絶ったと言われてます。
ご馳走を持ち寄っての講は、数少ない楽しみ
だったようです。
道教の影響を受け、昭和の初めまで盛んに
行われていたとのことです。
科学が未発達な時代に、健康長寿を願う庶民は
円空さんを様々な形で頼っていたことが窺えます。
伝説や史実に基づき模索しながら
彫っていかれるのですね。
本当にさまざまな形があることを知りました。
贅肉を削いだり、頬の弛みを取ったり、口角を
上げたりと、木彫りなので自在に出来ます。
前より良くなればいいのですが・・・
円空は山奥から海辺まで広く行脚していたので、
仏像の形や祈りの形も様々で、興味が尽きません。