名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

おじいさんが、おじいさんを誘って山仕事

2010年11月11日 | セカンドルーム

 

早朝は霧が立ち込めていたが、日が昇り始めると、またたく間に消えて青空が戻ってきた。

ここ数日の寒さは影を潜め、久しぶりの小春日和となった。


今日は近所のおじいさんの持ち山で、ナラの木を切らせてもらった。


南向きの日当たりの良い山に育つナラは、きのこ栽培に適しているので、毎年お願いしている。

93才になるおじいさんは、春先に脳梗塞で入院していたが、今は回復して軽作業なら出来るようになった。
山里暮らしのお師匠さんの一人で、野良仕事や山仕事を一から教わった。
今は仕事をやめて、家の近くの畑で野菜を作り、老夫婦で暮らしている。
家に閉じこもることが多くなったので、天気の良い日は誘い出して、手伝って貰ったりしている。


丸太の運搬は無理でも、小枝の始末程度なら手際よくやってもらえる。
山ぎわには小さな田畑があって、数年前までは2キロほどの道のりを通って、米や野菜を作っていた。


当時の作業小屋は残っているが、もう使える状態ではない。
農繁期にはここに泊り込んで農作業をし、秋の刈り入れの頃は、焚き火をしたり空き缶を叩いて動物の侵入を防いでいた。
ずいぶん昔のように思うが、つい最近までこんなスタイルの米作りが行われていた。
この周辺には、猫の額ほどの廃田が、あちこちに残っていたが、苦労の跡は次々と自然に還っていく。

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見習いたいです (山里の住人)
2010-11-12 08:14:01
Reiさん
福祉や医療の谷間で自立出来るのはすごいと思います。
他を当てにしない生き様も見習いたいです。
これが普通だとは、なかなか割り切れませんが・・・
返信する
頼もしいお話 (Rei)
2010-11-11 22:42:33
93歳、それも病気を克服して山里さんのお手伝い、いや指導でしょうか?
私も元気をいただきました。

93歳のお師匠さん、来し方をどのようにお思いでしょう。

今日は山里さんに誘われ、山に入れて喜んでおられたと思います。
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