国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

小論文を書けるようになるために 

2024-01-17 10:26:59 | 国語

小論文とは何か?
 まず、小論文とは「小さい論文」だと考えておこう。論文とは、主張があって、それを証明した文章のことである。君が書く小論文に主張がなく、それを証明する過程も根拠もなければ、それは採点の対象外だということだ。難しいと考える人もいるだろう。しかし、易しい入試を諸君は望むか。易しい入試しか通過していない人間として見られたいか。入試は難しいのが、当然なのだ。ただし、小論文という科目については、他の教科と比べると、短期間で上昇することもありえる。難しいから、準備をするのだ。ふんばれ
 ここで重要なのは「小さい」だ。大きい論文も知らない方(※大学のHPで修士論文や卒業論文を公開している大学もあるから調べるといい)には難しいかもしれないが、要は字数が少ないということと、「自分の手持ちの情報だけで勝負する論文」だと言うことだ。

小論文の予備活動
 自分の手持ちの情報だけで書く以上、手持ちの情報を増やさないといけない。情報が少ないと、例などが出せず、根拠のある文章が書けない。さらに論理的な文章を書く練習もするといい。
 ここでどのような練習がいいかというと、重要なワードについてメモを作る。その際、単なる語句の説明だけでなく、因果関係や対策を意識すること。このように因果関係を重視することは論理的な思考力の中心になる。
 まず、どの単語を選ぶかについては君の進路先に関するHPなどで探そう。その上でインターネットだけの情報だけではなく、事典や入門書などを読んでから、まとめよう。
 ここで例をあげよう。

●中所得経済の罠(middle income trap)
「中所得国のわな」として知られるものがあります。歴史を振り返ると、低所得国から中所得国になることができた国は多いものの、高所得国の水準を達成できる国は比較的少ないといえます。高所得国となるには、規模の経済を実現し、専門的リーダーシップを取れるような分野により特化する必要があります。しかし、賃金の低い貧困国の競合相手と、先進国の先端のイノベーションの間で板ばさみになっている状況では、その実現は困難です。労働者のスキル・革新性の改善から、高度な金融システムの構築、社会的一体性の維持、大幅な不正の削減にいたるまで、対応を要する複雑な課題は数多く存在します。政治・制度面でのこうした難しい変革を実現できない国は、中所得国という現状から脱することはできません。(世界銀行東京事務所HPより)

●メモの例
中所得の罠
=中所得の国が高所得になりにくいこと
(原因)
・低所得国のような低賃金の有利さがない
・先進国の先端のイノベーションがない
☆ 板挟み
(対策)
労働者のスキルの向上。金融システムの高度化。社会的一体性の維持。不正の削減。

 その後、メモを活用して文章を作ろう。そうすると、暗記した知識ではなく使える知識が入手できるし、コンパクトな文章を書く練習にもなる。

●文章化の例
中所得の罠とは中所得の国が高所得の国になりにくいことである。その原因は、低所得国は低賃金なので、コストが低いという利点があるが、それを中所得国は持っていないということがあげられる。また、高所得国である先進国のような先端技術がないので、競合するのが難しいのである。中所得の国が高所得になるためには、低賃金の国以上の労働スキルを持ち、先進国並みの金融システム、不正の削減を通して先端技術を活用できなくていけない。

 このような練習が小論文を書くときに生きるので、ノートを一冊用意して、使いつぶすつもりで取り組んでほしい。実際、それで逆転勝利した先輩はいるのだ。

主張への姿勢
 主張がない文章は、論文ではないと先に述べた。ここで主張を出す際の姿勢について述べてみる。
 まずは次の問題を読んでみよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 パパは、昭和40年代に産まれて、公害だのなんだのと脅されながらも、幸せな人生を過してこれました。
それもこれも、じいじが一生懸命働いてくれたり、パパのじいじが石炭を掘ってくれたり、ばあばたちが働いてるじいじたちを支えてくれたりしたからだと思ってます。
くぅちゃんたちの世の中も、温暖化とかいろんな心配があるって言われています。
 でも、大人が言うほど心配しなくていいです。
 パパが頑張ります。
 世の中がよくなるように、考えることや動くことを絶対にやめません。
 それでも、パパだけではできないことがあるから、たくさんの人に手伝ってもらおうと思ってます。
 パパの学校のおまつりで、くぅちゃんと遊んでくれた、たくさんのおにいちゃんやおねえちゃんが、くぅちゃんたちの世の中をよくするお手伝いをしてくれると思います。
 パパのお仕事は、おべんきょうを教えることだけど、テストで○をもらえることを教えてるわけじゃありません。
 今は、まだパパちょっとうまくできてないかもしれないけど、くぅちゃんのためだったら、もっともっと頑張れると思うから、パパを信じていてください。
 そのせいで、ちょっと、いっしょにお風呂入れない日が増えたのはごめんね。
 朝ごはんいっしょに食べる約束はまもるから、朝はやく起きようね。
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/52443916.html設問

設問
上の文章はある大学の先生が書いた「子どもへのメッセージ」です。これを参考に未来の自分の子どもへのメッセージを書きなさい。
以下の条件を守ること。
・ 未来の社会、世界を予想し、それが読者にわかるように書いてください。
・ そのときの君の職業や立場、地位などもわかるように書いてください。
・ 君の子どもは小学1年生か2年生とします。
・ 原稿用紙の使い方に沿って書くこと。
・ 700字以内で書いてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、この問題を見て、どう感じただろうか。
 課題文は大学の先生の書いた文章なのである。大学の先生という人のイメージはできただろうか。この社会、世界をよくしたいという思いは感じただろうか。学生に対する信頼感を感じただろうか。大学の先生方は共に社会や世界をよくする仲間として大学生を見ているのである。
 君たち=受験生を見るときに、自分の仲間になれるかという視点で見られると思ってほしい。その仲間になるにふさわしい思考力、知識量、そして表現力が必要なので小論文があるのだ。この問題は以下の観点で作られている。「今までの知識や経験に基づいた発想力や想像力、子どもへ難しいことをわかりやすく説明できる力、人の信頼を手に入れる文章力などが採点のポイントで作成しました。」これが仲間としての大学生や専門学校生にふさわしいものだと理解してほしい。
 さて、先ほどの大学の先生は理系の先生だが、文系でも同様であることを念のために確認しておこう。
 経済学の教科書の多くに載っていることばで「Cool head, but warm heart.」というものがある。「頭脳は冷静だが心は温かいんだ」という意味だ。社会科学でも社会や世界をよくしたいという気持ちとそれを実現、分析するための思考力が必要なのだ。
 では、主張の方向をまとめておこう。社会と世界をよくする発想を忘れないようにしよう。その上で思考力を示すために誠実に(テキトーにすませないように)考えに考えた主張を決めよう。小論文と言いながら基礎学力を試すだけの問題もあるが、原則としてCool head, but warm heart.を忘れないことだ。
 諸君の先輩の解答例を以下に掲載する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
解答例
 パパのお仕事は、まだ君にはわかりにくいかもしれないけど、お金を扱うことで社会を豊かにすることです。
 君は、こないだ朝顔の種をまいて、朝顔の観察をしたよね。双葉が出て、草がどんどん伸びて花が咲いたね。そして、おじいちゃんの田んぼでも似たような経験をしたはずだ。苗を植えて、どんどん成長して、最後に米が実る。
お父さんの仕事は社会でお金というタネをまいて、どんどん会社が成長して、花が咲いたり、実がつくようにしたりしてみんなを豊かにする仕事なんだ。
 そして、君は今、日本で安心して暮らしています。おじいちゃんやおじいちゃんのお父さんがお金というタネを育てて、自動車やコンピューターなどを実らせてきたのです。お父さんは君のように安心して暮らせる子どもをもっともっと世界に増やしたいと思っています。
 来週から、×××××(注;国語屋稼業による伏字)という国にいってきます。君には言いにくい国名かもしれないね。けれど、そこはまだまだ安心して暮らせない子どもがたくさんいます。だけど、石油とかがたくさんあるんです。また、一生懸命がんばっている人たちがたくさんいるんです。お父さんはお金というタネを使って、この国を豊かにしようと思います。おじいちゃんが田んぼの雑草を取り除いてお米を大切にしているように、×××××を大切にしたいと思います。そして、日本のお金で豊かにすることで×××××を日本のお友達にしようと思います。
 しばらくお父さん、君と一緒にいられないけど、君の未来の、遠く離れた国のお友達を作るために、そして、何より君と君のお母さんのためにがんばります。
 応援してね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 どうだろう。これから金融関係に行くために経済学やら社会科学を勉強しようとする若者にふさわしいではないか。なによりも、他人や世界を幸せにする意志が感じられないか。
 小論文対策というと、書き方をすぐ求めるかもしれないが、それ以前の問題がある。君の意志と考えるという姿勢なのだ。

実際の問題を解こう。
 以下は君たちの先輩と作り上げた教材である。相撲部の先輩で小論文なんか書いたことがない生徒さんだったが、最終的には難度の高い大学に合格した。そのはじめの一歩となった教材で、解答への流れを実感してほしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の文章を読み、社会の階層化について、801字以上1000字以内で自分の考えを述べなさい。

 社会が階層化、二極化、下流化の流れにあるからこそ、その流れに逆らう上昇意欲に満ちた表現に新鮮味が感じられることがある。人気漫画でテレビドラマにもなった「ドラゴン桜」がその良い例だ。
 筋書きは、経営破綻した三流私立高校の立て直しにやってきた弁護士・桜木健二が、高校を超進学校に変貌させようとする。まずは生徒の中から意欲のある生徒男女各一名を選抜し、東大進学を目指して特別授業を行い、みるみる実力を上げていく・・・・・・。
 特別授業のノウハウが現役東大教授や、「声を出して読みたい日本語」の斉藤孝・明治大学教授、杉並区立和田中学の藤原和博校長らによって評価されているほか、桜木が発する人生訓が、現在の混迷した教育界や社会全体に蔓延している価値観への挑戦状とも受け取れて、すがすがしい。
 たとえば、次のようなセリフ。
 「社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまりお前らみたいに頭を使わず面倒くさがっていると・・・・・・一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ。」
 「お前らガキは社会について何も知らないからだ。知らないというよりは大人は教えないんだ。そのかわり、未知の無限の可能性なんて、何の根拠もない無責任な妄想を植えつけてんだ。そんなものに踊らされて、個性生かして、人と違う人生送れると思ったら大間違いだ!(東大に入れば)何の夢も描けねえ真っ暗闇から抜け出せるんだ。」
 「カタ(型)がなくておまえに何ができるっていうんだ。素のままの自分からオリジナルが生み出せると思ったら大間違いだ! カタにはめるな!なんてホザくやつはただのグータラの怠け者だ!」
「ナンバーワンにならなくていい。オンリーワンになれだぁ? オンリーワンっていうのはその分野のナンバーワンのことだろうが。」
 上流の子供は、あらかじめ下流の人間とは異なるように育てられる。生活態度、言葉づかい、勉強のしかた、すべてが相互に関連して、上流らしさが作られる。
 しかし、中流や下流の若者は、学校や家庭を通じて、誰もが平等だといって育てられる。ところが中学、高校、大学、就職と進むにつれて、社会には上も下もあることに気づかされ、ショックを受ける。そして社会から離脱していくのである。
 「ドラゴン桜」の面白さは、社会にある不平等を、自由、個性、オンリーワンなどという言葉で隠している大人の欺瞞をあばき、子どもたちに社会の真実を知らしめ、だからこそあきらめずに努力しろと主張するところにある。
 そして、東大に入れるかどうかは先天的な能力の差ではなく、挨拶をするとか、脱いだ靴を揃えるといった当たり前の生活態度が基礎にあり、その上で問題をテキパキと解いていくことが重要だと主張する。まさに、社会の下流化にパンチを浴びる傑作である。
 ちなみに「百ます計算」で有名になった陰山英男は、実は「百ます計算」だけで学力を向上させたのではないという。では何をしたかというと、「早寝、早起き、朝ごはん」を習慣づけたのである。そういう生活の基本から教えないと、下流化した現代の親は、夜の10時過ぎに子どもを連れて居酒屋やカラオケに行ってしまう。これではゆとり教育でなくても学力が下がるのは当然である。

解説
① 問題をよく読む
☆何について論じることが要求されているのかをチェックする。
「次の文章を読み、社会の階層化について、801字以上1000字以内で自分の考えを述べなさい。」とあるよね。
では、「社会の階層化」って何だろうね。これを中心に「次の文章」を読み解こう。
また、ここでの確認だが、「次の文章」と無関係に書かないようにしよう。
☆ 守るべき条件のチェック
字数に注目しよう。この字数(801字以上1000字以内)4から8段落くらいか。
☆ 課題文の論旨をつかむ的確な読みをする。
本文は大きく分けると下のようになる。

社会が階層化、二極化、下流化の流れ     ←  対比  →上昇意欲に満ちた表現
混迷した教育界や社会全体に蔓延している価値観         ドラゴン桜
自由、個性、オンリーワン=大人の欺瞞

読解の注意点
詳しくは現代文などで学習してほしいが、事実と考察を区別しながら読むこと、目安となる表現(接続語など)をチェックしながら読むことなどで、本文に線などを引きながら読んでいこう。手を動かすことで理解するようにしよう。さらに小論文の場合は、問題との関連を考えながら読むことと、自分の内側の情報とのリンクを意識することも読みの姿勢として追加される。
 内側の情報としては、社会の階層化の知識に加え、今回の場合相撲部という経験のある生徒に関連する何かもあるのではないかと意識して読むということだ。
②構想を練る
 さて、本格的に解答を作る準備をしよう。まずは思考マップと言われるものを作ることから始めよう。キーワードを中心に書いて、考えたことをどんどん書き込んでいくというものだ。つまらない小論文は考え不足に由来する。書く前に情報を出すことが重要なのだ。まずは、量を出そう。そして、量を出せるようになるために今後の小論文学習の中心があるんだ。そうすると論点や自分の主張が決まってくる。


思考マップの例(スマホの人は見づらいかもしれない)
                             下流は個性・自由
      学力低下                       ↨
         ↖                    生活の基本
    親から流れができている    =上流と下流に分かれる↗
             ↖   ↗
            社会の階層化
               ↓
学校、家庭で教えられる←中流、下流の若者は平等だと思っている
   ↓           ↓
ここを変える!!    上と下があることに気がつく=社会から離脱
   ↓
大人の考え方
   ↓
個性・自由・平等↔カタ(型)=師から師へ=伝統的(歴史+文化)=×個性、×自由
              =基本
                ↓
     個性、自由の否定になるか
         →ならない=基本の向こうに自由がある                     

構成の決定
1 主張文を決める(全体の主張)
主張文=現在の教育での下流化の流れを「型」重視で止めよう。
 下流化の流れを止めることが、社会をよくすることにつながるんで、warm heartなのだ。
2 トピックセンテンスを決めて、アウトラインを作る。答案を書く。
各段落の主張を決める。こうして全体の流れを現すアウトラインを作って書くとぐだぐだになる心配はない。
解答のアウトライン
① 本文のまとめ→いいこととは思わない
② 階層化を止めるため。大人の考え方=自由、平等、個性を変える
③ カタ(型)を重視
④ カタ(型)=基本 (例)相撲
⑤ 型=師から師へ(文化+歴史)=伝統的=従来では、自由×・個性×・平等×
⑥ しかし、基本の向こうがある
    =身につけたときのみ高いレベルで自由に個性を出せる世界  
    例:上手で無敵の力士=個性、自由がある
⑦ したがって、階層化をとめるには、カタという基本を身につけた上で自由に個性を発揮できるようにすると、下の層の底上げにつながるはずだ。階層化を防ぎ、のためにカタを重視しなくてはいけない。
※ アウトラインのメモから文章を作る練習としては先ほどの小論文の予備活動で用語の整理で行うと良い。
※ 今回のアウトラインは文にしている部分が多いが、実際は自分がわかるようなメモでいい。

さて、このように全体の見通しをつけてから教えた生徒が書いたのが以下の解答例だ。
<解答例>
 本文で筆者は、中流、下流の若者は生活の基本ではなく、平等、自由、個性を中心に家庭や学校で学ぶ一方で、上流の家庭では生活の基本を学んでいるので、学習などにも差ができ、階層化が進み、二極化、下流化となっていくと書いている。
 このような傾向を私は正しいこととは思わない。上流が元気なのを否定する気はないが、下流の底上げによって二極化を防ぐべきだと考える。そのために重要なのが、家庭であり、学校であり、そこで教えることを単純な平等、自由、個性でないものにすべきなのである。つまり、子どもを変えるより、大人の考え方を変えるということだ。
 私はそれを本文で言うところの「カタ(型)」だと考える。生活の基本にしても、勉強にしてもカタが重要なのである。私は相撲を続けてきたが、稽古にしても、実戦にしてもカタを意識しないことはなかった。稽古で個性を生かした四股を踏むものはいなかった。そして型どおりの四股を踏めたものが強くなっていった。
 型というのを教えてくれたのは師匠であった。そして、その師匠はさらに師匠から習ったはずである。つまり、伝統的なものであり、そこには師匠を重視するという意味で平等はなく、型の範囲という意味で個性や自由は否定されることになる。
 しかし、型を身につけた人間だけは平等な勝負の場、例えば、土俵や社会に堂々と出られる強さを身につけていることが多い。そして、上手を取ることができれば無敵な力士という個性ある存在がいるように型を身につけたあとにこそ、個性ができるのである。そして、無敵とは言えなくとも一定水準以上の存在に型を身につければなれるはずである。
 したがって、階層化の流れを止めるために、特に下流を底上げすべきであるが、それは型という伝統的なものを身につけることを目標にし、ダイレクトに自由、個性、平等を教えることを修正すればよいと私は考える。


 ここで最後のアドバイスを。
 文章を書くという感覚がない生徒さんは、解答への流れ(問題文を読む→解説を読む→解答例を読む→(解答例の段落のポイとを書きだす→解答例の書写)を理解した上での小論文の解答例の書写をすると良いとアドバイスをしておこう。私の知っている合格者だと1日に3題以上、解答例を書写した生徒さんもいたからね。そうすると、読点の打ち方、一段落で書けることの相場感、必要とされる知識なども得られる。
 なお、書写するものがなくなったら、英語の評論文の書写も有効。どれがその段落のキーセンテンスかを意識すること。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クライマックス ターキーフ... | トップ | CCCの現状~その1~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国語」カテゴリの最新記事