●『凶鳥<フッケバイン> 黙示の島』(中央公論新社)が手元に来た。
●『凶鳥<フッケバイン>』と『黙示の島』はすでに持っている。しかし、本書には未読の文章が載っている。
●かくて佐藤大輔を戦国時代の宣教師もかくやという勢いで布教したところ、籠絡された、もしくは根負けした知り合いが購入することになり、読了後の彼から借りることになった。
●幸い、というか、当然なことにこの本は読んだ彼に好評だった。それは必然と言えるものであろう。
私は宣教師であったがゆえに、嘘偽りを述べることなく、基督教が絶対であるが如く、佐藤大輔の面白さを伝えたのだから。
●このブログで初めて佐藤大輔氏の名前を知った方は本書から読むのも一つの手であるかもしれない。というか、ぜひ、読んでいただきたい。単行本にして二冊分の内容と+αである。未読の方にはお買い得な本である。
血が苦手な方には、あまりお勧めできないが。まあ、血が苦手な私でも読める程度の血量ではある。
●織田信長、戦国時代ときいて、心のどこかにうずくものがある方には、同シリーズの『信長伝』を推薦する。できれば両方をと狂信者は考える。
●ファンとしては失格なのは分かっているが諸事情ー要は金がないのだーで購入を断念した私には、今まで書籍に収録されていない文章が載っている本書は非常に魅力的であった。
●2017年3月22日に亡くなっているのが信じられないほど、新鮮な文章であった。
まさに佐藤大輔節である。その懐かしき文体で新たに語られているものがそこにはあった。
その翻訳文体特有の硬質な、それでいてユーモアを忘れぬ文章たちであった。
●とまあ、書いておいていうのもなんだが、現在、読んだのは『二隻の護衛艦』『伊達邦彦は一人きり』と小泉悠氏による『我が佐藤大輔小史』だけである。
●おそらくは佐藤大輔ファンの大半を占めるだろう架空戦記ファンが必読するはずの『如水上洛』をまだ読んでいないのだ。
●小泉悠氏がいくつかの佐藤大輔作品を未読のままにしているのと恐らくは同じ理由だ。
●小泉悠氏の引用でしめるとすると「佐藤大輔に対する筆者の執着は、それほどに強い。」
※佐藤大輔を中心とした本棚の一部。速水螺旋人氏のマンガも並んでいるが深い意味はない。
※豪屋大介氏の本も並んでいるがこれも深い意味はない、きっと。
※2冊ある本は実家から持ってきたものも混ざっているため。
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