《手造の旅》イエローストーンとグランド・ティトン三日目。マンモス・ホット・スプリングス・ホテルにて、朝食時、コテージのすぐ前でエルクのファミリーに出くわした。大きな角の雄がきりっとこちらを見ている。
子供達も近くを跳ね回っている。青々とした草をわしわし食べている音が聞こえるほどの距離である。★写真は拡大してご覧いただけます。国立公園では自分達に手を出せる人間はいない事をちゃんと分かっている様子。
07:45マンモス・ホットスプリングスを出発し、YS(イエロー・ストーン)のグランド・キャニオンと呼ばれるエリアを目指す。標高2400メートルのYS国立公園から流れ出すイエローストーン・リバーが二つの滝をつくり、東北方向へ流れ出していくあたりに壮大な滝をつくりだしたということだ。
08:20ブリーチド・クリフ到着。展望台から見下ろす谷に温泉が沸きだし煙を上げているのが見える。
ほんの十分ほど走りタワーヘッド・オーバールックへ到着。駐車場から少しだけ歩くと、さっき走ってきた道の下に滝があったことが分かる。滝の上を車が走っているのは、ちょっと奇妙な風景。
キャニオン・ヴィレッジに向かう途中、巨大なバッファローが道路のそばにいた。そのいかつい顔にちょっと似合わないクルリと丸い目。
09:40ローワー・フォールの駐車場へ到着。ここから下の滝が流れ落ちる場所まで八分の三マイル。ただし急な坂道を六百フィート降りなくてはならない。がんばりましょう!こんな場所へ出られるのだから
ふたたび車に乗りルックアウト・ポイントへ。さっきすぐ近くから見ていたロワー・フォール滝が遠くに見える場所になる。拡大すると⇒
車で橋を渡り、ぐるりと川の逆サイドへまわりこむ。アーティスト・ポイントはYS国立公園を代表する景色だろう。ガイドブックの表紙にもなっている。★
遅めの昼食はキャニオン・ヴィレッジにて。ここには充実したビジターセンターもあり、お土産類も豊富にある。ま、国立公園内のお土産はどこも似たような品揃えなのですが、テディ・ベアで有名なセオドア・ルーズベルト大統領のくまのぬいぐるみは、いかにもイエローストーンらしい
近年噴火活動が活発になってきたというノリスエリアへも寄った。強大な間欠泉が出るのだそうだが、それが数年に一度では、我々せっかちな観光客には適していないだろう。
15時過ぎ、今日宿泊のオールドフェイスフルに到着。忠実に「フェイスフル」に、予告された時間とおりに噴出する間欠泉はYS国立公園のシンボルになっている。一時間半程度毎に十メートルにも達する温水を吹き上げる様は壮観。間欠泉まで徒歩圏にあるホテルは全米でも屈指の予約が取れないホテル。とても通常のツアーでは泊まれない。我々も今回半年以上前に宿泊代全額を支払っている。
1904年開業のこの印象的な巨大木造ホテル・オールドフェイスフル・インは、建築としても一見に値する。←これは間欠泉側から見た遠景のオールドフェイスフル・イン本館。内部の空間は他に類を見ない不思議な雰囲気観光バスも必ず訪れる。テラスも美しく、煙をあげる間欠泉を見ることができる
ただし、この人気ホテルの本館は部屋にはトイレもない。我々はより快適な新しいオールドフェイスフル・スノー・ロッジを予約した。こちらの内部も本館を意識した木の柱が美しい→間欠泉までも歩いてすぐ。
さて、もっとも有名な間欠泉「オールドフェイスフル」
チェックインした時に、すぐ次の時間を確かめ夕食前に見た。きのう昼食をここで買った時にも見ているのでこれで二回目だ。
本館の人気ダイニングで夕食の後、三回目。徒歩圏のホテルに泊まるからこそ、こうして何度も間欠泉を楽しむ事が出来る。明日の午前中も出来る限り間欠泉に出会えるチャンスをとろう。