旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

遥かなる山の呼び声

2011-09-10 09:14:17 | アメリカ西部

《手造の旅》の旅イエローストーンとグランド・ティトン国立公園、5日目後半の行程。

イエローストーン国立公園を南へ出て、ロックフェラーハイウェイを少し走るとすぐにグランド・ティトン国立公園にいたる。YSが標高のわりに山が見えることがないのに比べ、グランド・ティトン国立公園では標高四千メートルに至るすばらしい山々が湖の向こうに見えてくる。

 

あまりに良い天気だったので、予定になかったが湖の向こうの山を少し歩いてみる事にした。さっき山々が映っていたジャクソンレイクとは別に小さな湖がたくさんある。人気のジェニーレイクを渡るボートは、好天の九月の週末なので十五分に一本出ていた往復料金は十ドル、紙のチケット・乗船券はくれず、このように手の甲に直接スタンプを押す方法をとっている。

 

ほんの十分で対岸へ着くグランド・ティトンは見上げるように覆いかぶさる山のその後ろに頂を見せている。桟橋からすぐに上り始めるトレイルがはじまる。看板によると半マイルで「隠れ滝」、一マイルで「インスピレーション・ポイント」に至る。これ、少々な山登りであったが、インスピレーション・ポイントからの湖の眺めは実に美しい。

**

ふたたび湖をボートで渡り、国立公園最南端にあるトランスフィグレーション礼拝堂を訪れる。1924年の木造教会だが、祭壇の後ろが窓になっており、グランド・ティトン山が見えるのだ。

***

さらにここからそれほど多くない場所に、映画「シェーン」のラストシーンに使われた小屋が残されている。1953年日本公開の映画の場所が半世紀以上を経てもそのまま残っているのだから驚きだ。

 

****

いろいろまわったので遅くなってしまったが、ジャクソン・ヴィレッジにあるロープウェイの本日最終便17時に乗ることができた。標高3100メートルまでいっきにあがると、冬はスキー場になる広大な斜面が一望できる。

 

グランド・ティトンの頂は少し見えるだけだが、ここからの風景も一見の価値が確かにある。

 

少し日暮れてきた山々を背景に、同じロープウェイに乗っていたウェディングドレスとタキシードのカップルが神妙に儀式を行っていた。そう、写真撮影ではなく、この大自然を証人に、この山頂で結婚の誓いを交わしていたのであります。

 

*****

本日の宿泊はジャクソンの町はずれにあるスノーキング・リゾート。ロビーの外はすぐにゲレンデになっている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖のそばの温泉

2011-09-10 05:30:40 | アメリカ西部

レイク・イエローストーン・ホテルのキャビンで目を覚ます人気ホテルでも国立公園内での朝食は質素でどこも同じ。今朝はYさんが準備していた十合炊き炊飯器でおにぎりをつくることにした。六合のご飯で十五個ほどのおにぎり。それに小松が日本から持ってきたレトルトの生味噌汁。これが胃の腑に染みるおいしさであった。

 

レイクエリアのなかでガイドブックに紹介される「フィッシング・ブリッジ」を見学。朝のすみきった青空に湖面が美しい。

足元にちょろちょろとシマリスが近づいてきた。人間を恐れる事も無く「なにかちょうだい」という感じで近寄ってくる。もちろん野生動物に食べ物をやったりすることは禁止されているが、こっそりあげている人はいるのだろう。

 

**

 

午前九時半、YS国立公園の最南部にあたるウェストサム・ベイスンに到着。ここは湖岸に温泉が湧き出している

いくつもの原水が湖の水と混じりあって湯加減良さそう。 日本人は、ついつい湯加減をみたくなる。

 

時には「熱!」となることもある。

きれいに見えても危ないお湯なのです。

 

 

温かいお湯が好きなのは、実は人間だけではないらしい。この写真の鳥は、よく見ていると同じ場所から動かない。湖面を見るとぽこぽこ泡が出ている。湖底から暖かいお湯が湧き出しているようなのだ。

 

湖の中でちょうど沸騰した鍋の様に湯気が出ている丸い場所。魚がはねて中へ入ると「茹で魚」になるので、フィッシング・コーンと名前がついた。

 

湯の花で白くなったフィールドには黄色い小さな花が咲いていた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする