夜中雨風の音が聞こえていた。まだ雲は残るけれど明けて少し穏やか。朝食を食べてから湖に面したオールドイングランドホテルの庭へ出て振り返る。
10時にホテルを歩いて出発し、すぐ近くのボウネス桟橋から10時半発のウィンダメア湖のクルーズ船に乗る。雨はあがっている。思ったほど寒くはない。
ウィンダメア湖は南北に18kmと少し、幅は1km半ぐしかない。四十分ほどで南端のレイクサイドに到着し百四十年前に敷設されたSLに乗る。こちらもものの二十分ほどの乗車だが雰囲気がある。この写真は終点のハーバースェード駅。
バスに乗ってウィンダメア湖の西にあるホークスヘッド村へ。ここは「ピーター・ラビット」の作者ベアトリクス・ポターの原画を展示したギャラリーがある。彼女が住んだヒルトップへの拠点ともなる村なので、多くの観光客がお訪れる。我々も12時半に村のクイーンズ・ヘッド・ホテルにて昼食。その後村を散策。こんな古い家々が今でも現役。
丘の上に教会のそびえるこの村には、16世紀に創立されたグラマー・スクールがある。詩人ウィリアム・ワーズワースも学んだ学校だ。入場料一ポンドかかるせいか、ツアーには全く入らないが、一度入場してみたらけっこう面白い話がきけたので、それ以降小松は時間が少しある時によく紹介しております。少し雨模様の今日の様な日に適した訪問場所といえましょう。
いつものガイドさんが居て、いつもの話をしてくれた後、二階の展示物をひとりでじっくり見ていたら、この学校の創立者エドウィン・サンディス(1519~1588)の生涯が興味深かった。※こちらに別途書きましたhttp://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/32514/
15時半にベアトリクス・ポターの家ヒルトップへ入場。今も当時の雰囲気をよく保存している。
すっかり雨になったウィンダメアの町のホテルにてティータイム。
スコーンにサンドイッチにケーキがたっぷり。これだけ食べればもう夕食は要りませぬ。こんな日には湖畔のクラシックなホテルのロビーでゆっくりした時間を過ごすのが良い。観光シーズンも終わりに近づき、街はひっそりとしている。