旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

「真実の口」前で車炎上

2011-10-23 16:36:07 | イタリア
午後のローマ観光で「真実の口」の前に並んでいた時、一台の車が突然ボンネットから煙を吐きだした。近くにいた物売りがペットボトルの水をかけたりしたが、そんなのはまさに焼け石に水、みるみる黒煙は濃くなって、周囲に異臭がただよいはじめた。「あぶないな…」と思った瞬間ボカン!と轟音。爆発と共に赤い炎があがった。
二十メートル近く離れていたにもかかわらず、爆発の炎は強く、ほおに熱さがかかってくるほど。その後も何度か車は爆発し、あっという間に骨組みだけがシルエットになっていった。
車の事故はこれまでも目の前で起こるのを見たことがあった。横倒しになるトラックや激突するバイクから空へ飛ばされる人も見た。ハイウェイで炎上する車のそばを通ったときには今回と同じように、車内に居てさえも熱い炎が感じられた。

いままでは自分自身は巻き込まれない場所に居る事ができたけれど、明日自分が当事者になったり、巻き込まれないと誰が言えるだろう。

日々最善を尽くし、食べたいものは食べ、見たいものは見て、会いたい人にはあっておこう。先送りをしないで。

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朝七時半にフィレンツェのホテルを出発し、九時半にオルビエートの駐車場到着。ケーブルカーで旧市街に上がる。大聖堂とその周辺を「散策」。今回は大聖堂の中へも入ることができない。あたえられた三十分ほど、旧市街の小道とオルビエートらしい崖をご案内する。ほんらいのツアー日程はここまで。

しかし、今日は日曜日、道路は空いているのでローマまで二時間のところを一時間半でいけるだろう。この三十分で何か出来る事はないか?
そうだ!オルビエートの有名な井戸を見てもらうようにしよう。日程表に含まれてない?入場料がかかる?もちろんそうだろうけれど、見ていただければきっと一生の記憶に残る場所だ。オルビエートという町の印象も全然違ったものとして心に刻まれるにちがいない。入場料なんて知れた金額、皆さん見れば絶対納得してもらえる。
下に小松が以前に撮った内部の写真みていただけます。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20100506

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この井戸にはラテン語で言葉が刻まれている。
「必要とするものを自然が与えてくれない時には、人間がそれを付け加える」

なるほど、ほおっておいたら見られないで終わってしまうような旅程であっても、人間の工夫である程度改善できる
コメント
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