旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ヴィミアンソ城見学、カルバリオで肉を食べて、コルーニャへ入る

2017-04-12 13:50:00 | スペイン

ヴィミアンソは中世風の砦

この地域を治めるための拠点だった場所。

伝説では古代ドルイト教の遺跡がある場所と地下でつながっているのだそうな

内部はほぼ壁だけ。こういう構造はポンフェラーダで見たもっと大きな城も変わらない。守るべき壁が頑丈であることが重要で内部の構築物は木造だったのだろう。今は見られない↓城壁の部分に登ることが出来る

外壁全体像はこんな感じ↓

展示が行われている部屋の一角で、伝統のボビンレースを織っている女性たち↓

即売もしている。これは、確かにここでつくられたホンモノだと確信できる。レースが有名などこぞの観光地だと、安く売られているモノの多くは中国からの輸入だったりするが、ここでそれはないでしょう。彼女たちがそんなことは許さないでしょう。

***カルバーリョという街で昼食にする。街の名前はガリシア語で「樫の木」のことだそうだ。

市内に流れるシル川のそばでバスを降り、街の人にレストランをたずねる。若い二人連れがおしえてくれたのは、まさにRIO SILという名前のお店だった。

中の看板みると、そりゃ、お肉を食べないと(^^)

「ほら、これ、どうだいぃ(^^)」いきなり、肉を見せにやってきました↓

スタートはスペインらしいチーズ

いつものガリシア風タコ

「肉の付け合せに、焼いたトマトがよいよ」というのでこれ↓たしかに!

いよいよ焼かれた肉なのだが↓ここからさらにテーブルの前で焼くのがこの店流らしい↓

スライスしたものを、あらためて、軽く両面を焼く↓

なぁるほど↓日本の様な霜降りではまったくなく、しっかり肉のおいしさが生きている↓

もちろん、脂身もいただきます(^^)↓

ワインは地元のこれを↓ボトルはガリシアの山をながれてくる川をデザインしています。あんまり美味しいので購入、え?こんな値段でよいの↓

****

さあ。いよいよ今回の最終滞在地、ガリシア第二の街ア・コルーニャ(スペイン語では「ラ・コルーニャ」だ

 

 

 ・・・続く

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ムシアからサン・ジャン修道院教会へ

2017-04-12 12:50:50 | スペイン

ムシアもまた「コスタ・デル・ムエルテ(死の海岸)」にある海沿いの小さな町。※場所はひとつ前の日記の地図をごらんください

教会を見下ろす丘の上にひと目見たら忘れられない石が置かれている↓

これはJESUS QUINTANALというアーティストの2003年の作品。 見ている時は何のことか分からなかったが、「船を難破させる嵐の海での、稲光を表している」という解釈があって、ナルホドと思った。

この場所に人々がやってくるのは、この作品があるからではない。上の写真の右下に見える教会にある。

十二使徒聖ヤコブは、布教にやって来たこの地でうまくいかなくて落ち込んでいた。すると、小舟に乗った聖母マリアが現れて励ましてくれたという伝説があるのだ。※ブルゴス近郊では同じように聖母マリアが柱の上に現れたという話がある

教会の名前は「小船の聖母教会」という。ロマネスクとゴシックの様式で建てられている↓

当然、船乗りがご加護を願って祈りをささげにくる。船にちなんだ品がたくさん奉納されている 

★実はこの教会、2013年のクリスマスに雷が落ち、火事で屋根も主祭壇も丸焼けとなった。旅行前に検索していてびっくりした映像⇒※こちらのサイトからごらんください    稲光をデザインした彫刻作品が置かれてから十年後の事である。置かれた直後だったりしなくてよかった。

ムーロスに三十分ぐらい滞在した。

***小松がロマネスクの教会が好きだと分かると、ガイドのルイスさんがこの教会へ寄る事を提案してくれた。英語名で言えば「聖ジュリアン修道院」↓看板は当然のようにガリシア語で書かれている↓我々知識のない外国人から見ると、ガリシア語はほとんどポルトガル語のように見える↓

↓少し傾斜した狭い場所にぎっちり建てられている↓下の写真、右側の入口から入るとすぐに下への階段がある。もともとの入口だったのはロマネスクのポーチにちがいない↓

ロマネスクの建築にゴシックで追加構造を付け加えている。見事なロマネスクのポーチ↓だいぶん磨滅しているが、九百年近い年月であれば、こういう姿になるのが自然↓

全身が引き伸ばされた、なんとなくフランスのシャルトル大聖堂を思い出させる像↓だいぶん劣化しているけれど↓

扉は閉まっていたが、内部もきれいなロマネスクのヴォールト↓であるのがわかる。壁画もあるようだが…別の見られる機会がやってくるかしらん…↓

外側の壁にそって歩いていると、かつて開けられていた入口の跡を見つけた↓増改築はここでもいろいろあったにちがいない↓

 
教会横に別の、こちらもオリジナルと見えるロマネスクの入口があった↓こちらの彫刻のほうがよく保存されている↓
 
↓(たぶん)聖書の一部、または自分の名前がかかれた部分を指し示す聖人像↓おもしろいのはその横に見えるケンタウロスの像↓
こういう田舎の教会はたくさんあるから、ひとつひとつが十分に研究されはいない。もちろん一般的なガイドブックにも載らない。しかし、ロマネスク好きの間ではある程度有名らしく、我々が訪れていた時にもフランス語の分厚い「ロマネスク案内」みたいな本を持った外国人が見学に訪れていた。彼らも内部が見たかったでしょうねぇ…。
 
こちらの教会、もちろん今も使用されていて、近隣の人々の新しいお墓も併設されている⇒
 
****ヴィミアンソへ向かう
 
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「フィニステラ(地の果て)岬」の夜明けを見る 11時にホテルを出発

2017-04-12 08:20:20 | スペイン

オリオンが見えていた、雲一つない夜になった



O Semaforo de Fisterra ホテルには星空をイメージした部屋もある↓この部屋もしかしベッドはひとつしかないのだけれど。



夜明けは午前八時。ホテルの人に「日の出を見るのを楽しみにしている」と言ったら、「9時より前に外に出たら、これで入ってきて」と、カギを預けられた。小さな岬のホテルは、ドアが外から開けられないように閉められてしまうから。カギなしで出たら閉めだされてしまうのだそうだ。


***


午前八時少し前↓きのうとは違う水平線の空が赤く染まりはじめた↓



灯台はまだ回りながら光を放っている↓




朝陽が射し込みはじめると、ホテルの建物が赤く染まる↓



灯台の建物も↓



昨夜日暮前はあんなに人がいた道も、今は誰もいない↓




★朝食は9時からスタート


「外でもいいよ」と言ってくれたが、中のテーブル席で。シンプルだけれど十分な内容↓



ホテル出発は11時とした。三十分ほど前に、陸地側の方から我々のバスが近づいてくるのが見えた↓



スーツケースはSmartに乗せて、ホテルからバスへピストン輸送↓「これが最後のスーツケースだよ!」



「11時にホテルを出発」というと、なんだかすごく遅いように思えるかもしれない。が、スペインの西の端を旅していると、これでふつうの時間だと感じられてくる。セマフォロ・ホテルの朝食はなんせ9時からだったのだから。昼食が午後二時過ぎてちょうどよい。


**フィステラの古い教会の前を通り なんどか半島の海岸線を曲がり、三十分ほどのところで展望台に停車してもらった。あの先にみえるのは、そう、さっきまで我々が泊まっていた場所だ↓



***

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