ロバニェミの郊外、野中の一軒家に住むアーティストのご夫妻を訪問。我々十二名が受け入れ可能な最大人数といったところか。 広々としたリビング・ダイニングのど真ん中に巨大な暖炉兼オーブンが位置しているのがフィンランド流↓ テーブルに我々のための準備 簡単な説明の後、男女関係なくエプロンを装着させられ すぐに作業開始!二人チーム四つと残りでクリームつくり段取り班。クリーム撹拌は男性の仕事⇒ 「ベリー」は実はたくさんの種類があり、味わいもとれる時期も異なる⇒ このオレンジ色のはクラウドベリー⇒ 半分まで入れて一度オーブンに入れる。そして半分まで焼けたら出す⇒ そして、ブルーベリーを手加減なしに大量投入⇒ そしてさらに上に生地を流し込み、二度目のオーブン・イン。 こうすることでベリーがパイの真ん中にサンドされるのだ。 さぁ、焼けるのを待つあいだに、向かいの工房へ移動しトナカイ角を使ったアクセサリー作り体験⇒
★トナカイの角は毎年生えては落ちる。こんな大きいのが文字通りにょきにょき・春から夏には一日2㎝も伸びる。伸びる間は血が通っており、脈打ち、毛が生えてぶよぶよしているのだそうだ。
「雄はこんな大きいのを頭につけているのですよ、どれだけ重たいか、想像してください」↓
オスの角はメスの争奪戦に勝つためなので、秋ごろにいちばん大きくなっている。争奪戦が終わると落ちるのだそうだ。
トナカイはメスも角を持っている。メスの角はしかしこのぐらいのかわいいサイズ↓と、自分の頭につけてみせる↓
雄どうしの戦いの為と違い、妊娠中に雄のアプローチを避けるために使われるので、春先までずっとついている。そしてやはりポロリとおちる。
こうして落ちた角を集めてきて、いろんな細工をほどこすのが、ここにお住いのご夫妻のお仕事。
角が曲がった部分をそのまま使ってナイフの柄の部分を↓
輪切りにした部分を磨いて、そこに焼きコテで模様を描いてつなげるサーメの人々が昔からつかってきた方法を継承しているのだ。
↓こちらはサーモンの皮を使った布↓防水性にすぐれている↓
北海道のアイヌ民族も同じように鮭の皮をつかっていたっけ。
↓こちらは白樺のこぶの部分をそのまま使ってカップにしたクックサ↓近頃はコブでない普通の部分もつかってお土産用に大量生産されているが、本物のコブを使ったものは木目が複雑で美しく、固い↓
いろんなお話伺って、さぁ自分たちのばんですよ↓
「どういうかたちがよいかしらん」こういう作業はほんとの性格が見えてきますね 一見豪快に見える方が実はかなり繊細な作業を地道にしておられたり 大事なところではちゃんとご指導してくださいます「ここはこうやるのよ」↓
いいですねぇ(^.^)↓
ブレスレットをつくっておられた方が、最後のキメのところにトナカイの図案をいれたいとのこと。自らコテで描いてくださいました↓
ブルーベリーパイはもう焼けている。向かいのキッチン・リビングにもどって、いただきましょ(^.^)↓
上下オーブンを二組使って、四つのパイが同時に焼きあがった。 同じレシピでつくっているけれど、少しずつ味がちがいます。
楽しませていただいたので、日本のお土産を↓「こわいお面ね?」
秋田の方が「なまはげ」の意味をご説明(^.^)
北極圏の生活を垣間見させてくれる時間でした
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