旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ミュンヘン経由でカイロへ。空港近くのホテルに泊まって翌朝考古学博物館へ

2019-01-18 23:30:30 | エジプト
今回、考古学博物館で見たいと思っていたモノはコレ↓

テレビで偶然見た。全身なら八メートル近いとされる巨像の一部。
2017年にカイロ郊外で発見された、第26王朝をひらいた王プサメティコス一世像。
※こちらにニュースのページがありました

第26王朝は紀元前664年からはじまる。
ピラミッドもツタンカーメンもラムセスも、遥か過ぎ去った栄光となった古代エジプト。
ヌビア人支配から解放され、再びこれだけの巨像をつくることのできた最後の王朝とされている。

ラムセス二世ばりの均整のとれた巨像は、カイロ考古学博物館の前庭になんの解説もなく置かれていた↓

ほんとうはラムセス二世の像だったものを名前だけ改竄したのかもしれないし?

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今回のフライトはルフトハンザを選んだ。ミュンヘン空港は乗継しやすい、きれいな空港↓左下「ミュンヘンにはビール会社が624もある」

南ドイツだから言語的にはオーストリアに近い。ミュンヘン空港にはこんな名前の軽食レストランも↓

カイロ到着は23時過ぎになるが、すぐに空港敷地内のホテルで休むことができる。

一泊して翌朝いちばんにカイロ考古学博物館へ向かう
すぐに軍関係の施設が立ち並ぶエリアを通る↓

エジプトにおいて軍は特別な存在。軍人はエリートなのだ。現在のシシ大統領も。

ちょうど「偉い人」が通るタイミングだったらしく、道には私服の警備がたくさん

あ、あのビルの上にも↓


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↓ラムセス中央駅を通る↓

↑1856年、最初に走った蒸気機関車が展示されている↑

↓サダト大統領時代に建設された「光のモスク」↓


*****考古学博物館到着

ここは何度訪れても新たに教えてもらうことがたくさん待っている。
今回は古王国時代の石棺蓋の裏↓

↓みんなが興味深げに見ているのは鏡↓

↓置かれた鏡に天空の女神ヌートがふくよかに彫られているではないか↓


ハトシェプスト女王のスフィンクス↓

↓この優しいお顔はたしかに女性です↓


↓「黄金のマスク」はツタンカーメンだけではない。すぐ横の部屋にこんなのが展示されているのだ↓

銀製の棺も
カイロからアレクサンドリアへの途中タニスというところで発見された第22王朝のもの。
※映画「インディー・ジョーンズ~失われた聖櫃」でアークを発掘する場所がタニスと設定されております。

このマスクをつくった後、南のヌビア人が主導する王国がエジプトを全土を支配する第25王朝となり、それを奪還したのが冒頭の第26王朝のプサメティコス王ということになる。

すぐそばのツタンカーメン王に属する品々ほどには人が集まらない

再び一階に降りて↓つくりかけで放棄された石棺

裏に回ると、裏の部分から蓋を切り出そうとしていたのがわかる↓

失敗してそのままになってしまったのかしらん↓


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ギザに建設中のGEM(グレート・エジプシャン・ミュージアム)は2020年開館、の予定。
新しい場所ではこんな「物置展示」の掘り出し物はもう見られないくなるだろうと思うと、ちょっと残念(^.^)


コメント
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