旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

バグダプル~トゥマディ広場、ダッタトラヤ広場、孔雀の窓

2020-06-02 08:42:06 | ネパール
2004-2010《手造の旅》ネパールより
カトマンドゥ盆地に点在する古都のなかでもバグダプルは見所が多い。
ニャタポラ寺院は五層、三十メートルの高さがありカトマンドゥ盆地で最も高い。

1701-2年にかけてたった五か月で建設された。
日本なら赤穂浪士討ち入り事件の直前。
台座のいちばん上までの急な階段を上る↓

門番役のいちばん下にいる二人は釈迦のいとこのジャヤマッラとパッタマッラと解説された。
これはつまり…ヤシュダラ(耶輸陀羅)と、釈迦暗殺を企てたとされるデーヴァダッダ(提婆達多)のことではないかしらん?
※詳しい由来はわかりませんがここにその二人の話があります
木造の回廊に立つとバグダプルの街が俯瞰できる



三十屋根をもつのはバイラブ神(シヴァ神の怒りの姿)の寺。
ヒンズー教の神と仏教の神が同じ神として寺に祀られていることもよくある。
それがネパール。
↑写真の左下に大きな車輪があるのがわかる

これは祭の山車の車輪。
※お祭を見る旅も企画してみたいとは思うのだが、そのほとんどがネパールの雨季にあたるのが難点。
その時期はヒマラヤの美しい山々がほとんど見えないのです。


トゥマディ広場を見下ろしながら急な階段を下りる。
右手前方に、ニャタポラ寺院とおなじような木造の建物が見える↑
同じく18世紀の建物ということなのに、↓「カフェ・ニャタポラ」として営業している。

ここの上階で昼食を楽しむ


メニューは暖かいスープにネパールの定食「ダールバート」とヨーグルトと米のデザート


ネパールのICEBERGビール



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巨大な山車の車輪が置いてあったバイラブ寺院の横の道に入る

頑丈な井戸はいったいいつごろから使われているのだろう

水場の位置は移動できない。15世紀ごろにバグダプルの街が形成されていった時期にはあったと考えてよいのではないかしらん。

***
ダッタトラヤ広場は同名の寺院がある

石の柱の上のガルーダ



ニャタポラ寺院の前でも見た釈迦のいとこ二人の像。
↑その右側の柱の上にある巨大な法螺貝は「ディーバダッタ」という神から与えられた武器。
ヒンズー神話「マハーバーラター」に出てくる。
左のは法輪?これももともとは武器。
↓細部の目を奪う木彫

この寺院は一本の巨大な木からの木材で出来ていると伝承されている。
カトマンドゥにも同じ伝承が伝わる寺がある。

木彫博物館もあるバグダプルの、もっとも有名な木彫が「孔雀の窓」

16世紀ごろの、細部まで繊細に仕上げられた木彫の窓。破損せずに現代まで元の場所にある。

博物館に収蔵されてもよいものだが、オリジナルの場所にあることは大切だ。





コメント
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