旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

スワヤンブナート~カトマンドゥ盆地を一望する最古の?寺

2020-06-13 12:13:23 | ネパール
2004-2010《手造の旅》ネパールより

カトマンドゥ盆地を西から見晴らすスワヤンブナート寺院

むかしむかし、カトマンドゥ盆地は大きな湖で、底から虹色の光が輝き出ていた。

湖にある島にマンジュシュリ(サンスクリット語)神が降り立ち、光をもっと見ようと湖を囲う土手となっているリムを切った。
湖の水は流れ出し、カトマンドゥ盆地があらわれた。
島だった場所が現在のスワヤンブナートだとされる。「スワヤンブー」とは「自ら生まれ出る」という意味。

マンジュシュリは文殊菩薩。神は自分の長い髪を切ってここに残した。
その髪についていたシラミが猿に変化して住んでいるのだそうな。


実際に湖だったとされるこの盆地。
伝説ではその前からあった寺だというのだが・・・。


東側からこの丘に至る四百段近い階段は、十七世紀にカトマンドゥ王だったプルタプマッラ王によって寄進された。

階段をのぼりきったところにある丸いモノは井戸だとされる。
こんな高いところに?
巨大な金剛杵(ヴァジュダラ)が置かれ、封印されている。

伝説によると覗き込むと未来が見えて気が狂うので高僧が封印したそうな。


近くにあるこの★シャンティプール堂も地下への階段があって

降りてゆくのは厳禁となっているそうな。
★伝説によると、プルタプマッラ王が雨乞いのためにこの地下に千五百年住む精霊を訪ねて降り、その霊力をかりて雨を降らすことができたのだそうだ。

「最近でも若者が肝試しに侵入して気がおかしくなった話がある」とガイドさん。

内部に歴史的な壁画が画かれているのだが、2015年の大地震で大きく破損。
※ユネスコによる修復の映像がこちらにありました
**

釈迦生誕図が置かれた池

スワヤンブー=「自ら生まれ出る」地に合わせたものだろう

仏教寺院ではあるが、ヒンズー教徒からも崇拝されている。

仏塔に貼られた金は

20世紀の修復時にカリフォルニアにあるチベット仏教寺院から寄進された二十キロの黄金が使われたそうだ。

頂上までの十三層は、悟りに至る十三の過程をあらわす。
中心の仏塔の周囲には寄進された小仏塔がたちならぶ。







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