旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

バグダプル~陶工広場、ダルバール広場

2020-06-04 08:03:49 | ネパール
2004-2010《手造の旅》ネパールより
バグダプルの王宮はカトマンドゥよりも古い。
ネパール国旗のもとになったとされる木彫が王宮を入った小さな広場に面して残されている。

月はシャハ王家、太陽は実権を握っていた宰相のラナ家をあらわす

二つの家の関係は、鎌倉時代の源将軍家と執権北条氏といえばわかりやすいかしらん。
1951年にトリブバン国王が亡命先のインドより帰国し、百年にわたる宰相家支配を終わらせた。
トリブバンはネパールの国際空港の名前である。
王国は2008年に終わってしまったけれど、国旗はそのままのこされた。
↓この木彫はバグダプル王宮への入口「黄金の門」をくぐったところにある

となりの王宮は「五十五の窓をもつ宮殿」と呼ばれる。17世紀末から18世紀はじめの建築。
もともとここが首都だったのだが、息子たちに平等に分けようと思った王様があって、小さな盆地に三つの王朝(バグダプル、カトマンドゥ、パタン)が並立することになったのである。

王宮前ダルバール広場

王宮内部よりも沐浴場のヒティ(水場・井戸)が印象にのこった

カトマンドゥ盆地は地下水が豊か。

コブラは王権を守るヴィシュヌ神の守護動物



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少しはなれた陶工広場には、その名のとおり広場いっぱいに陶器がならぶ

ネパールでは中世以来の伝統が受け継がれ、同業種は同じ地域にかたまって住んでいる。

↑何をつくっているの?
「貯金箱」だそうな。これは新しい商品だろう。
よく見るとコインを入れる切れ込みがある。最後には割ってお金を出す仕組み。
上は2010年

↓2004年には見た時は伝統的な器だけだった

小さな器は使い捨てなのではないかしらん。
インドのカフェではチャイ(ミルクティ)を入れて出してくれて、
終わったら地面にほおり投げて割っていた。

子供達も働いている。

こうした環境で育てば、自然に陶工になってゆく人は多いだろう。


子供たちの遊びは世界中でわりと似ている。



2008年に訪れた時

アイデア商品もまれてゆく

「ろくろ」はどのぐらい古くからあるのだろう。
古代エジプトの神殿でも「ろくろ」の上でクヌム神が人間をつくる姿が刻まれていたっけ。
コメント
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