晴れた! ケーブルカーで登るとTHE ROCKの象徴的なカタチが楽しめた
**朝、七時。ホテル八階のダイニングから見晴らす街は黒い雲の下だった
21㎞先のアフリカのアトラス山が見える。雨が降っているのかも、朝陽に照らされたタンカーも見える。
屋上プールのまわりも濡れていたから、夜にはけっこう降っていたようである
**午前九時少し前にガイドさんと観光スタート。わずか1.6㎢の狭い半島だが見どころは詰まっている。
岩肌をくりぬいた道がたくさんつくられている この道はもともと線路のためのもの。街を建設する石を運んでいたのだそうだ。
19世紀以降THE ROCKの中は岩の中を要塞化。 地下の道の方が30マイル超と穴だらけになり、地上の道24マイルより長い。みえない地空間の方が多くなっているのだそうだ。
トンネルを抜けると斜面からどうどうと水が流れ落ちている⇒これは自然のモノではなく、海水浄化装置を使った後の排水。つまり、とても塩辛いはず。この装置が出来た1994年以前、水にはとても苦労していたジブラルタル。雨水をためたものではとても足りず、各国から輸入していた。
先端の「ヨーロッパ・ポイント」に到着↓
モスクはサウジアラビアの国王が資金を出して建設されたもの。意外な気がするが、ジブラルタルには二千人のモロッコ系住民・イスラム教徒も平和に共存している。こんなに目立たないが、彼らの日常の為のモスクも市内にある。
海抜426mの頂上部分を拡大してみると⇒砲台が設置されている。
半島の東側へ抜けるトンネルは、イギリス軍基地のすぐ横をぬけてゆくこのトンネルと並行して市内からVIP緊急避難用の直線トンネルが敷設されているのだそうだ。
東側の斜面は1990年代まで水を溜めるための装置だった すぐ近くにカタラン湾と小さな村
**晴れて日も射してきたからケーブルカーで上まで登ろう。ここはヨーロッパで唯一野生のサルがいる場所。「ポリ袋や食べ物に反応するので気を付けて。何か盗られても責任は負いかねます」
ゴンドラが動き出すと、THE ROCKとスペイン領にはさまれた街が見えてきた
↑すごい埋め立てが行われて、マンション群がにょきにょき建っている。小松がはじめてやってきた二十年近く前とくらべても、明らかにひろくなって、景気も良いジブラルタル。失業率は一パーセント。つまり、働きたくない人以外はほぼ仕事につけるという状況。失業率二割以上のスペインとは別世界だ。
THE ROCKの向こうにジブラルタル空港の滑走路が見える。