球も揃ったので、ここからいよいよ机上で45シングルアンプの回路設計です。
まず、初段/ドライブ段6SN7と出力段45のロードラインを引いて、目標とする設計値を決めます。
(初段6SN7(1/2))
・変更ポイント:
①オリジナルのカソード電圧が1.7Vですが、バイアスがもう少し欲しい所です。
②動作点ももう少し右に移動させたい。
・変更後:
①動作点:Vp=70V、Vk=1.9V、Ip=2.9mAとしました。
②B電圧=250V デカップリングを入れて少し電圧を下げる事としました。
③ロードライン(イメージ)
(ドライブ段6SN7(1/2))
オリジナルの抵抗値をそのまま使用します。
ロードラインは、この様な感じになりました。
バイアスは3~5Vが良いと読んだ事があるので、良さそうです。
(出力段45)
データシートを元に、2A3⇒45用に設計変更します。
真空管『45』は直線性が良い事で知られています。これを生かしたいと思います。
・変更ポイント:
①出力負荷(出力トランス1次側)を2.5kΩ⇒3.5kΩとします。
②プレート最大許容電力(Ppmax)がカソードバイアス(自己バイアス)時10W、最大電圧Epmaxが275V。
③カソード抵抗は1.5kΩ。
・変更後:
①B電源にシリーズ抵抗を入れて電圧を少し下げます。320~310V。
2A3⇒45でIpが減少(60mA⇒34mA)するので、B電圧が上昇する事を考慮。
②ロードラインは以下の様な感じになります。
Epmaxに対して余裕が有りませんので、B電圧を少し下げる必要があるかも知れません。
この電圧、電流条件が得られる様に回路設計をして行きます。
~つづく~
※なお、この投稿内容を参考にしたい人は、くれぐれも自己責任でお願いします。