僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

暖暮(横浜)

2019年12月07日 | 麺をいただく
ラーメンを頂く。
断熱カーテンに仕切られて
半分は飲み屋。
九州ラーメン総選挙「第1位受賞」なのだそう。
結論から言うと
期待を裏切られて
うまかった。
見た目からしても
「一蘭」ぽく、
少なからず一蘭に習った部分も大きかろうが
一番の違いは
一蘭は辛味がないとうまくないのに対し
暖暮は辛味がなくてもうまい。
ベースの味がしっかりしているのだと思う。
一蘭のベースは薄めなのに対し
暖暮は
だし強め・味濃い目にできている。
ちなみにラーメン総選挙とは
今を遡ること28年前の
2002年、
九州のテレビ局が
九州のラーメン屋を対象に
行ったランキング企画らしい。
とはいえ半分どころか
8割がた居酒屋では
煙草の煙もあるし
ちょと敷居が高いかな。

桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)

2019年12月07日 | よむ
とにかくキラキラ輝く青春小説。
吉田大八で映画化もされて
好評を得たことも記憶に新しい。
岐阜県出身の作者が
早大在学中に上梓したとのことで
名古屋弁と関西弁が入り混じったような
岐阜弁で会話が進むが
多くの人にはなじみが薄いであろう方言のため
どこだかわからな遠い世界の
田舎の話に感じられるのだろうと思う。
何度も申し訳ないが
とにかくキラキラしており
在学中
というか今まで一度もだけど
こういう輝く景色を見たことがない自分には
余計に全く異世界に感じられる。
と同時に
あの頃隣にはこんな世界が広がっていたのかと思うと
自分を残して輝く世界が安易に想像され
なんともやりきれなくなってくるので
深く考えるのはやめにする。
この本を手に取る多くの人は
そんなキラキラした世界に生きておらず
読みながら何度も苦しい思いをし
あの頃の自分と折り合いをつける作業を強いられることになるのだと思うが
さて、
何人の人が受け入れることができるのだろう。