10月の句会

2005-10-02 01:53:36 | Weblog
    秋晴れの吟行日和

 3ヶ月ぶりの句会、やはり顔を見ながら、俳句や俳句のまわりの話を
 しながらの句座は楽しい、ついつい多弁になってしまう。

 今日も話題の中に類想類句について話がおよぶ、いつも思う事だが
 類想はしかたのないこと、たった17音の中に季語として5音近くを
 とられていることだし、残りの12音で物語や景色や心情を詩にするわけだから。
 大切なのは俳句作家としての意識だと思っている,「自分らしく」が大切なわけで
 「自分らしく」がなければ俳句を詠む意味が無いのだと思う。

 また、季語というのは,詠者にも読者にも初手から,日本人特有の情らしきもの
 の擦り付けがあると思う。紅白の曼珠沙華で結婚式を詠んでも、出水でカヌーを
 詠んでも事実であればそれは構わない、むしろ七夕で恋、夕焼けで郷愁を詠む
 よりよっぽどいいと思う。しかし俳句の世界では正解はなく、多数決という一応
 の決着をつけ、どうしてもの正解を求めるのであれば結社で主宰の正解を得る
 方法を求めることになる。
 無季の俳句を詠んでみるとその辺がよくわかる。
 つまり、読者に季語の持っている各自の背景の前に詩を置くのと、全く
 白紙の状態に詩が忽然とあるのでは大いに差がある。
 歌舞伎を鑑賞するのと、前衛舞踊を見るほどの違いが出る。
 
 こんなことを書いてもそれも正解ではなく個人の意見でしかない。

     ころころの今日の俳句


       ビロードの拳つきあげ鶏頭花

     
      ころころの独り言

     48畳の句会場はさすがに広い、陽射しにテーブルを移動しつつ
     楽しい句会でした。ゴーヤのお菓子は後を引きます.ご馳走様でした


      ころころのお気に入り


     これ以上赤くはなれぬ唐辛子     あのさ  

     ちちははの比翼の日々やとろろ汁   あいさ

  今日の句会でころころが特選に頂いたお句です。


   
     
 

コメント
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