今だに迷う季語

2005-10-13 22:20:06 | Weblog
      まさに朝冷という日

 あさっては満月なそうな、三日月もいいが今日あたりの月の姿も柔らかくていい。
 
 最近になってやっと分かったという季語がある。
 何度でも詠んでいたはずの「星月夜」という季語。
 (よく晴れた秋の夜は、満点に星が輝きまるで月夜のように明るい、それは大気が
 澄んで,天頂にかかる天の川の輝きをさえぎるものが無いからで,清爽な感じの
 季語) と季寄せにある。
 最初の間違いは、かなり前に気がついた。星と月のある明るい夜空として解釈を
 していた。
 そして、この季寄せの記述、子供の頃は東京でも天の川は見えていた。
 現代は大気汚染と町全体に明るくなり、その明るさは天にまで届き、繁華街の
 空は暗くならない。ひょっとしたら今の東京では星月夜などないのかも知れない。
 私はいつもより多く星が見えている空、その星の明るさを感じる空を詠んでいた、
 分かっていたものの、いつしか体感として、今の星が少年期の見た星と同じだと
 思いこんでいた。
 季語の勉強と言うより、今の都市ではありえない季語を無造作に詠んでいる自分
 に稚拙さをおぼえた。


        ころころの今日の俳句


       シャツ一枚干されままある星月夜 


        ころころの独り言

 客観的に見て何だか昔の句のほうが、メリハリがある。拙句に変わらないけど
 最近少し厭らしい句作りになっている。まあこの辺が限界なのだろう


        ころころのお気に入り


        山国の空をあまさず星月夜    檜 紀代


   今日の絵はピーマン、顔彩では輝きが出ないので、単色のまま
   色つけをしてみた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする