のち
先日の川越句会に私が選句した昭一さんの
蜻蛉(とんぼう)や菓子屋横丁七曲り
という句。
昭一さんはまだ句歴が浅いというので、あえて言うことを避けたことがある。
私が選句に頂いた理由「蜻蛉のツイツイと飛ぶ様と七曲りという菓子屋横丁
の路地の景色の中に子供の声までするような気がした。」
佳句だと思う。
昭和57年8月8日東京新聞「東京俳壇」飯田龍太選
一席 大莫小工場ばかりの町の星まつり 宇佐美寛歩
(評)古俳諧にはき心地よき目利安の足袋 (凡兆)というのがあるが零細企業
の古い家並みに星まつりの飾りゆれると懐かしい風景。なるほどメリヤスと書く
より大莫小のあて字がふさわしいかもしれない。
私はこの評を頂いてからは句の推敲の最後には必ず、用いた文字の確認をしている。
俳句は句の内容が当然評価されるもの、しかし同じ句であっても上記のような
見方があることを学んだ。
先に揚げた昭一さんの句
とんぼうや菓子屋横丁七曲り と表記したほうが、姿がより良いものに
なるような気もするし,子供の声ももう少し大きく聞こえたような気がする。
日本語の持つ美しさをもっと理解することも大切な学びなのかもしれない。
短冊に書くとき( )書きやルビは美しくないし,漢字が多いと戒名のように
見えてしまう。
ころころの今日の俳句
蟇天上桟敷破天荒 (昭和58年)
ころころの独り言
顔見知りの多い句会なら,少しでも知りえたものを披講に添えられるのだが
披講の言葉選びを考えるより,やり過ごしてしまう。
ころころのお気に入り
青蜜柑ふるさとの丘へ帰らう 明子
先日の川越句会に私が選句した昭一さんの
蜻蛉(とんぼう)や菓子屋横丁七曲り
という句。
昭一さんはまだ句歴が浅いというので、あえて言うことを避けたことがある。
私が選句に頂いた理由「蜻蛉のツイツイと飛ぶ様と七曲りという菓子屋横丁
の路地の景色の中に子供の声までするような気がした。」
佳句だと思う。
昭和57年8月8日東京新聞「東京俳壇」飯田龍太選
一席 大莫小工場ばかりの町の星まつり 宇佐美寛歩
(評)古俳諧にはき心地よき目利安の足袋 (凡兆)というのがあるが零細企業
の古い家並みに星まつりの飾りゆれると懐かしい風景。なるほどメリヤスと書く
より大莫小のあて字がふさわしいかもしれない。
私はこの評を頂いてからは句の推敲の最後には必ず、用いた文字の確認をしている。
俳句は句の内容が当然評価されるもの、しかし同じ句であっても上記のような
見方があることを学んだ。
先に揚げた昭一さんの句
とんぼうや菓子屋横丁七曲り と表記したほうが、姿がより良いものに
なるような気もするし,子供の声ももう少し大きく聞こえたような気がする。
日本語の持つ美しさをもっと理解することも大切な学びなのかもしれない。
短冊に書くとき( )書きやルビは美しくないし,漢字が多いと戒名のように
見えてしまう。
ころころの今日の俳句
蟇天上桟敷破天荒 (昭和58年)
ころころの独り言
顔見知りの多い句会なら,少しでも知りえたものを披講に添えられるのだが
披講の言葉選びを考えるより,やり過ごしてしまう。
ころころのお気に入り
青蜜柑ふるさとの丘へ帰らう 明子