期せずして・・

2005-10-10 21:10:34 | Weblog
     東京の最高気温が18.5度

 今日の読売俳壇の森澄雄の一説。
 *子規によって明治以後俳句の方法として写生ということが西洋画の手法から
 取り入れられたが、ぼくは俳句をはじめた長崎高商の頃から,芭蕉の「物の
 見えたるひかり、いまだ心に消えざる中にいひとむべし(三冊子)を心に置いてきた
 写生は盲人には出来ない。妹は長崎の原爆の光りによって全く盲目となったが
 ぼくの主宰誌「杉」に毎月投句している。心にひらめく光によって句を作って
 いるのだ.・・・・中略・・・芭蕉の「心の句作はよし,詞の作は好むべからず」*

 昨日のブログに書いたことは少し違うかも知れないが、心の目に真実の光を
 見ることが出来た時こそ,私の次の俳句の扉が開かれるようなきがする。


      ころころの今日の俳句


        覚えきて鏡と手話す夜長かな


      ころころの独り言


  今日は曼珠沙華で数句詠んでみた、あらためて難しい季語だと思う。
  夕方、俳友からメールが入る。ある句を添削して欲しいと・・
  なんと彼は彼のブログの中で俳句の先生になってしまったようだ。
  それはそれで勝手だが、作句を頑張って欲しい。


      ころころのお気に入り


     木の実独楽この子も人に頼らざれ  林翔
  


 
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見えない世界を見る

2005-10-10 00:32:17 | Weblog
      のちのち

 「老子」の中に言葉無き言葉、形無き形、色無き色ということが
 書かれている。
 見えない世界を見るには、いくら眼を開いても見えない。開けば開くほど
 力みが出てくるばかり。眼を閉じるところからわかりかける。
 見えない世界は眼を閉じて展開する世界だから・・・

 しかし、日常の生活ではそうしているわけにはいかない。
 芭蕉さんとて,旅を終えれば日常が待っていて生きるための努力を
 していた。このバランスが俳句を詠むことに必要なセンスだと思う。 
 
 今の自分には到底そのレベルに達していない。
 ただ、これからそうした事を意識してみようと思う。


        ころころの今日の俳句

     
       唐辛子海の町からサーカス来


       ころころの独り言

  休みになると余計に疲れが出るなんて,やはり歳を感じる。
  俳句的には熟年期でもいいけどねぇ


       ころころのお気に入り


      吹かれ癖つきてコスモス枯れはじむ  岡本眸
 
 

  
コメント (2)
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