IT句会に思うこと

2005-10-11 22:51:58 | Weblog
        

  私がIT句会に初めてアクセスしたのは2年前の4月、当初は新聞俳句、
  大会俳句、のように色眼鏡で見ていた,感想の前に「どうせ・・」だった。
  今から思えばかなり偏屈な考え方も、IT句会に接してかなり思い知らされた。
  最初の驚きは俳句年齢がいくら低年齢化されたとは言え、ある程度の齢を得てから
  PCに向かったという事だった。
  PCが出来るからIT句会に参加したのではなく、IT句会の為にPC教室に
  通った人々が多くいるそうだ。
  当初は横書きの俳句に違和感を覚えながらも、ある句会に参加してみた。
  当然,今まで座の俳句会しか知らない自分にとって、顔も知らない会員の句を
  毎日選句するのも、裏側が見えなくて嫌だった。
  座の句会には謎解きの楽しみがあった、「やっぱり誰々さんのお句でしたか?」
  「貴方のお句だとは思いませんでした」などと,句会のあとの茶話を楽しみに
  出かけることもあった。それは今でもIT句会に対する少しの不満でもあり、
  選評に手抜きがきくという利点でもあるが・・それが逆に俳句だけを客観視する
  にはIT句会の方がいいと思うようになってきた。これから益々IT化していく
  俳句界。今ではPC画面に,季語集も古語をはじめあらゆる辞典が一瞬のうちに
  開く事ができる。便利と引き換えに、何かが無くなるような不安が確かにある。


         ころころの今日の俳句

        婆さまのおさがり似合ふ案山子かな


        ころころの独り言

 今、4人の方にしかこのブログを見てもらっていない。そのうちもう少し
 見てもらうつもりだが、まずい事は今のうちにかいてしまおうかな・・


       ころころのお気に入り

     
       狐火のやうに嫁いでゆきにけり   柳家小三治



       今日の絵は白桃、色が難しかった。
コメント (2)
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