私がIT句会に初めてアクセスしたのは2年前の4月、当初は新聞俳句、
大会俳句、のように色眼鏡で見ていた,感想の前に「どうせ・・」だった。
今から思えばかなり偏屈な考え方も、IT句会に接してかなり思い知らされた。
最初の驚きは俳句年齢がいくら低年齢化されたとは言え、ある程度の齢を得てから
PCに向かったという事だった。
PCが出来るからIT句会に参加したのではなく、IT句会の為にPC教室に
通った人々が多くいるそうだ。
当初は横書きの俳句に違和感を覚えながらも、ある句会に参加してみた。
当然,今まで座の俳句会しか知らない自分にとって、顔も知らない会員の句を
毎日選句するのも、裏側が見えなくて嫌だった。
座の句会には謎解きの楽しみがあった、「やっぱり誰々さんのお句でしたか?」
「貴方のお句だとは思いませんでした」などと,句会のあとの茶話を楽しみに
出かけることもあった。それは今でもIT句会に対する少しの不満でもあり、
選評に手抜きがきくという利点でもあるが・・それが逆に俳句だけを客観視する
にはIT句会の方がいいと思うようになってきた。これから益々IT化していく
俳句界。今ではPC画面に,季語集も古語をはじめあらゆる辞典が一瞬のうちに
開く事ができる。便利と引き換えに、何かが無くなるような不安が確かにある。
ころころの今日の俳句
婆さまのおさがり似合ふ案山子かな
ころころの独り言
今、4人の方にしかこのブログを見てもらっていない。そのうちもう少し
見てもらうつもりだが、まずい事は今のうちにかいてしまおうかな・・
ころころのお気に入り
狐火のやうに嫁いでゆきにけり 柳家小三治
今日の絵は白桃、色が難しかった。