俳句の中のお酒

2005-10-20 21:43:45 | Weblog
     久しぶりの秋晴れ

 お酒の旨い季節になりました、とかいっても一年中旨いのです。
 季節や飲むシュチエーションによって様々な物語が生まれているようです。

   なまはげの鬼の口より酒の息 本谷久邇彦
   田に神酒を撒きたるのみの農始 吉岡道夫
   おでん酒貧乏ゆすりやめ給へ 倉橋羊村
   忘年酒とどのつまりはひとりかな 清水基吉
   酒のあと寝ること残る紅葉山 鈴木六林男
   辻ごとに樽酒そなへ秋祭 野村多賀子
   濁り酒男の本音こぼしけり 海老原やす
   作小屋に雨月の酒の届きけり 古住蛇骨
   蟇鳴くや寝酒乏しき夜と知れよ 吉田鴻司
   酒好きに酒の佳句なしどぜう鍋 秋元不死男
   漁火よりも星座が近し冷し酒 冨山青沂
   水軍の古墳見て来て雛の酒 角川源義
   月花もなくて酒のむひとり哉 松尾芭蕉 
   瓶の酒花にや汲ん月にかも 与謝蕪村
   老兄にあるは菊酒ぬくめ酒 きくちつねこ

  どうでしょう、時代も,季節も、性別をも越えて酒は愛されて詠まれています。
  やはり俳人は真実を詠む為におおいに体験?しなければならないのでしょう。
  最高の付けの短句は「それにつけても 酒の旨さよ」だそうです。


    ころころの今日の俳句

   
       聞き上手おだて上手やおでん酒 


    ころころの独り言

   今日は健康診断、55歳の節目診断とか肝機能と糖尿の検査が加わった。
   両方とも絶対的な自信があるのに・・・
   

     ころころのお気に入り


      酒やめて酒の功徳の餘寒かな 久保田万太郎
            (やっぱりやめてはいけません)









コメント (6)
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