運転席の真後ろに座って
茶色の円筒型をした
建物を過ぎる
話しかけ
答を待つ
エンジン音で
聞き取れないので
身を乗り出して
聞く
彼の声や
話し方が
好きだ
彼の世界は
ほとんどが沈黙で
声は
太古の
夜の中の
小さな炎
すぐに消え
わたしは
石を打ち
火をつける
わずかな時間
火はあたりを明るくし
また
真っ暗な夜に
彼は戻す
けれど
暖かさが
残っているのだ
それを恵みとして
話しかける
「いつから休み? いつまで休み?」
耳を
傾ける
答を聞くためではない
声を聞くために
茶色の円筒型をした
建物を過ぎる
話しかけ
答を待つ
エンジン音で
聞き取れないので
身を乗り出して
聞く
彼の声や
話し方が
好きだ
彼の世界は
ほとんどが沈黙で
声は
太古の
夜の中の
小さな炎
すぐに消え
わたしは
石を打ち
火をつける
わずかな時間
火はあたりを明るくし
また
真っ暗な夜に
彼は戻す
けれど
暖かさが
残っているのだ
それを恵みとして
話しかける
「いつから休み? いつまで休み?」
耳を
傾ける
答を聞くためではない
声を聞くために