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KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

動物の声なきこえを聞け

2012-09-10 21:58:49 | 日記・エッセイ・コラム

 朝のTV番組で人気者だった2匹の犬の兄弟は、夏のある日、車の中に閉じ込められ、熱中症になって死んでしまった。全国を旅してきたというこの兄弟、放送中に吠えたりしないよう、声帯を取っていた、という話もあるという。

 

 そして、別の動物バラエティー番組の人気者だったチンパンジーが、人に襲い掛かるという事件を起こし、出演していた番組も引退に追い込まれた。

 

この2件を取り上げて、何が言いたいかというと、人間が、どこか動物を、なめてかかってんじゃないのか?ということ。

 様々な動物が、テレビに出て芸を披露したり、人間と同じようにドレスを着飾ったり、時には全国を旅したりもする。それ自体が悪いとは言わないが、ごく一部の人間の勝手な都合で、テレビで芸をできるように”調教”したり、時には”前処理”を行うこともある。それが「人間」が楽しむ「エンターテイメント」のためになる、というのなら、こんなのは見たくもない。

 

 昔の「猿の惑星」の映画じゃないけど、動物と人間の立場がもしも逆転したらと考えたら、ゾッとしないか。映画では、サルが星の主となっていたようだが、もし、あの兄弟犬やチンパンジーが目の前にあらわれ、「お前も俺たちと同じような目に遭わせてやる」と言われたら・・・。

 毎日毎日、いろんな知らないところに連れて行かれ、カメラの前ではにっこり笑顔。でも声は出せない。ある日、狭い車に押し込められ、外からの太陽の熱線により体力も奪われ、汗もでなくなる。声帯を取られているので、助けを呼ぶことも、泣き叫ぶこともできない。

 あるいは、チンパンジーに芸を仕込まれ、それなりの人気を博すも、ある日、メスのチンパンジーに手を出したことにより、それだけで凶暴と恐れられ、表舞台から追放される。 

 

 動物が好き、とか、動物と共存できると自信を持っていう人たちには、今回、誠に申し訳ないことばかり書いたと思っている。だけど、言葉で通じないもの同士のコミュニケーションって、思った以上に難しい。今回のように、ひょんなことで人に襲いかかったり、不注意で殺める結果になってしまったが、翻訳コンニャクを食べさせて彼らの声を聞いてみれば、きっとこんな、不満だらけだったのかもしれない。

「もう勝手な人間とは付き合えん!俺は俺の好きに生きたいんだ!」

 

 このあいだニュースで報じてたはなしをついでに。

 県内の自動車専用道路が一時通行止めになった。その原因は、家畜運搬トラックから脱走したブタだった。人間の都合でブクブク育てられ、あとはされるだけの運命だったブタは、束の間ではあるが、外に出て走り回る「自由」を満喫できたのかもしれない。

コメント
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