KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

5年のあいだに

2016-03-11 22:24:19 | 日記・エッセイ・コラム
5年前のこの日に書いたブログ記事


その日から、明日どうなるかさえわからない、「非日常」が始まったように思う。



しばらくは、感情的になった。


計画停電、コンビニの食料不足、次々入ってくる不穏なニュース・・・。


前の日まで何でもなくできたことが、思い通りいかないことに、イラついていた。

1時間ちょっとの通勤が、2時間、3時間もかかるようになった。当然、仕事も思うように進まない。

順番守って真面目に生きるのがバカらしくなり、他人を押しのけて電車に乗ったことも。


誰もが同じ、いや、もっと苦労したり真面目に生きてる人もいっぱいいるのに。
そう気づいたとき、どこまでも愚かしい自分を恨んだ。


東北へ行く用事ができたので、旅行に出たこともある。


半年後の気仙沼


2年経った、三陸鉄道へも。この時はまだ、一部区間が運休していた。

足を運ぶたび、こころの狭さを突き付けられるように感じる。


そのうち、家を建てて親と同居しよう、という話になった。

あの日、実家の市営住宅が築40年以上で、ひどく揺れたらしく、これ以上の地震が来たら建物自体が崩れるかもしれないと、親が怖がっていたこともあってのことだが。

最初は、会社近くの中古物件をと希望していたが、土地が狭く、さらに山道、崖の上の立地なんてのもあり、地震が来たらどうするという議論になり、たまたま運よく(?)、平地で地盤の安定した、今の場所を見つけ、そこに家を建てて無事転居を終えた。


その間、たった5年、しかし、考えの甘さも己の弱さも思い知らされた5年。


落ち着いた日常と思えるの中での非日常は、今もつづいている、と思うのだが。
コメント
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