Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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全く天候が回復しませんね~

2014-02-14 19:15:34 | Ferrari250TR NART 1958
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先日関東は大雪だったのですがこちらは雪こそチラついただけでしたが雨が降ったり・・・今日は寒いし時々アラレまじりの強い雨が降って気温も低い一日でした。
日曜日には少し温かくなるという予報ですが・・・どうでしょう??

さて250TRはなかなか細かな細工になっています。
昨日フライス盤を傾けた所で終わってしまいましたが、今日は削る部分からですね。
ステアリングギアボックスはこの当時今主流のラック&ピニオンでは無くウォームギアを用いた物になっていましてこの形状が少し変わったもになっています。
メインのギアケースをかすめる様にステアリングシャフトが貫通しているのです。
よってメインのギアケースに斜めにかすめる様な丸い溝が掘りたかったんですね、掘った物はこんな感じです。

次はギアボックスの下側の処理ですが固定するのは前後に伸びる太いメインフレームの間でエンジンをよける様に「く」の字になった1.2mmの真鍮線に止めたいのでそれを填める丸い溝を斜めに掘ります・・・角度は「く」の字に合わせないといけないので大変難しいですね(笑)

最後に掘ったのはステアリングロッドを差し込む為の0.8mmの穴でこれはギアボックスが付いた場合に前側になる位置に開けます・・・まあ貫通はしなくても良いのですが。
ただこの様な丸い素材に穴を開ける場合にはセンタードリルで揉んでおかないと簡単にキリを折ってしまう可能性が有りますから5台分作ろうと思うと何度刃物の交換をしないといけないか・・・。

5台分(LHDが1台分RHDが4台分)です。
勿論ですがRHDとLHDでは向きが逆になりますので寸法間違えは許されませんね。

斜めに入るステアリングシャフトの受けをハンダ付けしました。
形が複雑ですので余分なハンダが残らない様に注意は必要ですね、複雑な形状ですと削るのも大変ですからね~。

ステアリングシャフトとメインのギアケースの一端にはクリアランス調整用のボルトナットが有るはずなのでアドラーズネストの六角ボルトをを植えておきました。

ステアリングギアボックスをフレームに取り付けますとこんな感じ・・・
エンジンの右側はこれでぎゅうぎゅうですね~。

そのぎゅうぎゅうの部分とラジエターの間にはさらに左右のタイヤを連動する為のロッドとそれを支えるコントロールアームとステアリングギアボックスからでているアームを取り付けなくてはなりません・・・大丈夫か??いや大丈夫です!
まず左右をつなぐロッドを作ります。このロッドには1本で4つの穴を開けなければなりませんこの潰した部分に穴を開けるのです。

こちらは短いコントロールアームです。
長さは2mm程度ですがギアボックスから出るアームと同じくらいの太さ/厚みが必要なので0.8mm真鍮線をロールで0.5mmまで潰した素材に穴を開けて外形を削ります。

シャーシ側はステアリングギアボックスと同じ「く」の字のフレームに取り付けますが高さを揃えたいので真鍮パイプを差し込んでハンダ付けです。
真中に穴が有りますのでステアをさせる事も技術的には可能ですが、今回は固定です(笑)

左右の連結ロッドは中心の2ヶ所にアドラーズネストの六角ボルトを刺してハンダ付けしておきます。
この状態で仮組が出来れば最終組み立てでも問題ないはずですね。



ここで実は大きなミスが・・・
現在作っているのはS?N0666MMというシャーシ番号を持った250TRの試作車であるという事は何度も書きましたね。
現在レストアされている車の画像しか無いのですが・・・
こんな感じなんです。と言うかこの写真が100%正しいという事は無いですけど1958年のルマンで損傷して直した時に250TRに準じた改造が行なわれた可能性も有りますがこのレストア車には付いていないですね。

そして250TRのフレームだけの写真は・・・

ちょっと見難いのですが250TRではエンジンルームのボンネットの開口部の四隅を補強しているパイプが有るのですが、レストアをしたS/N 0666MMにはそれが無いのです。
つまりS/N 0666MMだから無い可能性が出て来ました。
それ以後のS/Nには番号の後にTRと刻んであるのです。
つまりTRと刻んだフレームは補強が有る様なんですね・・・
S/N0666MMで有りたいので熱したハンダゴテを当てて補強を外しました。
余分なハンダはまだ削らないといけないのですが・・・なにか間違え探しのゲームになって来ましたね(笑)
ご依頼者のOさんIさんUさんEさん如何でしょう??一応S/N 0666MMの物はこの補強を外す事にしたいのですが・・・。

つぎは左カムカバーの一番前側にクランクケースのブローバイガスを抜く為のホースの取り付けを付けてみました。
エンジンルームはなかなか自作部品で詰まった感じになって来ましたね。
明日は石川さんが飛ばしてしまったのと同じ点火コイルを作りましょう、これも5台分ですから10個必要になりますね。
石川さん旋盤を買いましょう!少しぐらい飛ばしてしまってもすぐに作れますよ!チマチマ探すより凄く健康的です(暴笑)


全く天候が回復しませんね~

2014-02-14 19:12:53 | Ferrari250TR NART 1958
先日関東は大雪だったのですがこちらは雪こそチラついただけでしたが雨が降ったり・・・今日は寒いし時々アラレまじりの強い雨が降って気温も低い一日でした。
日曜日には少し温かくなるという予報ですが・・・どうでしょう??

さて250TRはなかなか細かな細工になっています。
昨日フライス盤を傾けた所で終わってしまいましたが、今日は削る部分からですね。
ステアリングギアボックスはこの当時今主流のラック&ピニオンでは無くウォームギアを用いた物になっていましてこの形状が少し変わったもになっています。
メインのギアケースをかすめる様にステアリングシャフトが貫通しているのです。
よってメインのギアケースに斜めにかすめる様な丸い溝が掘りたかったんですね、掘った物はこんな感じです。

次はギアボックスの下側の処理ですが固定するのは前後に伸びる太いメインフレームの間でエンジンをよける様に「く」の字になった1.2mmの真鍮線に止めたいのでそれを填める丸い溝を斜めに掘ります・・・角度は「く」の字に合わせないといけないので大変難しいですね(笑)

最後に掘ったのはステアリングロッドを差し込む為の0.8mmの穴でこれはギアボックスが付いた場合に前側になる位置に開けます・・・まあ貫通はしなくても良いのですが。
ただこの様な丸い素材に穴を開ける場合にはセンタードリルで揉んでおかないと簡単にキリを折ってしまう可能性が有りますから5台分作ろうと思うと何度刃物の交換をしないといけないか・・・。

5台分(LHDが1台分RHDが4台分)です。
勿論ですがRHDとLHDでは向きが逆になりますので寸法間違えは許されませんね。

斜めに入るステアリングシャフトの受けをハンダ付けしました。
形が複雑ですので余分なハンダが残らない様に注意は必要ですね、複雑な形状ですと削るのも大変ですからね~。

ステアリングシャフトとメインのギアケースの一端にはクリアランス調整用のボルトナットが有るはずなのでアドラーズネストの六角ボルトをを植えておきました。

ステアリングギアボックスをフレームに取り付けますとこんな感じ・・・
エンジンの右側はこれでぎゅうぎゅうですね~。

そのぎゅうぎゅうの部分とラジエターの間にはさらに左右のタイヤを連動する為のロッドとそれを支えるコントロールアームとステアリングギアボックスからでているアームを取り付けなくてはなりません・・・大丈夫か??いや大丈夫です!
まず左右をつなぐロッドを作ります。このロッドには1本で4つの穴を開けなければなりませんこの潰した部分に穴を開けるのです。

こちらは短いコントロールアームです。
長さは2mm程度ですがギアボックスから出るアームと同じくらいの太さ/厚みが必要なので0.8mm真鍮線をロールで0.5mmまで潰した素材に穴を開けて外形を削ります。

シャーシ側はステアリングギアボックスと同じ「く」の字のフレームに取り付けますが高さを揃えたいので真鍮パイプを差し込んでハンダ付けです。
真中に穴が有りますのでステアをさせる事も技術的には可能ですが、今回は固定です(笑)

左右の連結ロッドは中心の2ヶ所にアドラーズネストの六角ボルトを刺してハンダ付けしておきます。
この状態で仮組が出来れば最終組み立てでも問題ないはずですね。



ここで実は大きなミスが・・・
現在作っているのはS?N0666MMというシャーシ番号を持った250TRの試作車であるという事は何度も書きましたね。
現在レストアされている車の画像しか無いのですが・・・
こんな感じなんです。

そして250TRのフレームだけの写真は・・・

ちょっと見難いのですが250TRではエンジンルームのボンネットの開口部の四隅を補強しているパイプが有るのですが、レストアをしたS/N 0666MMにはそれが無いのです。
つまりS/N 0666MMだから無い可能性が出て来ました。
それ以後のS/Nには番号の後にTRと刻んであるのです。
つまりTRと刻んだフレームは補強が有る様なんですね・・・
S/N0666MMで有りたいので熱したハンダゴテを当てて補強を外しました。
余分なハンダはまだ削らないといけないのですが・・・なにか間違え探しのゲームになって来ましたね(笑)

つぎは左カムカバーの一番前側にクランクケースのブローバイガスを抜く為のホースの取り付けを付けてみました。
エンジンルームはなかなか自作部品で詰まった感じになって来ましたね。
明日は石川さんが飛ばしてしまったのと同じ点火コイルを作りましょう、これも5台分ですから10個必要になりますね。
石川さん旋盤を買いましょう!少しぐらい飛ばしてしまってもすぐに作れますよ!チマチマ探すより凄く健康的です(暴笑)